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最近、メタボリックシンドロームという言葉を目にしたり、耳にしない日はありません。大変な数の人たちが糖尿病や糖尿病予備軍になっていて、このままいくと、莫大な医療費と介護費が必要になってきます。
高血糖をほうっておけば、血管が多く集まっている臓器(眼・心臓・脳・腎臓など)に確実に合併症が出ます。それを防ぐには一般的には「運動と食事」と言われていますが、体験的には何よりも食事のほうがずっと大事です。一万歩歩くのに約100分かかります(1時間40分)そして、これだけの時間を費やしながら消費するカロリーは知れています。いえ、こんなことでは追いつかないほどカロリーを摂っています。
決して贅沢をしているわけではありません。毎日フランス料理やイタリア料理を食べているような人はいません。過激ともいえるほどのカロリー摂取の原因は、油まみれ、砂糖まみれの食生活にあります。マヨネーズ・カレーライス・ポテトチップスなど、みなさんの好物は油まみれです。しかもマヨネーズとカレーの場合は油を食べている自覚がない分、余計にやっかいです。一度、食後にカレー皿を洗ってみるといいです。なかなかベトベト、ギトギトが落ちません。一方、砂糖のほうはスナック菓子と飲料で、これもあまり自覚なしに、多量に摂っています。びっくりするようなものにまで砂糖が入っています。
こんな油まみれ、砂糖まみれの食生活から脱して、昭和30年代の日本人の食事に戻すだけで十分に血糖をコントロールできます。有機肥料で育てたおいしい野菜・海草・きのこを、ちゃんとしたおダシと本物の醤油・みそで味付けして、たっぷり食べる。たんぱく質は魚介類・大豆・卵から。豚肉・鶏肉は野菜などといっしょに料理する程度に。かえって、豊かな食事です。食後に食器を洗うのに石鹸や洗剤を必要としない食事です。
世界中で、日本食の評価が高まっています。それなのに日本食の本国では、日本食が忘れ去られ、メタボリックシンドロームがはびこっています。おかしな話です。
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