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北海道前年比1000倍!インフルエンザ禍、列島格差 (ZAKZAK)
例年より早いシーズン到来
列島に恐怖の“悪寒”が忍び寄る。今冬のインフルエンザは、洒落にならないほどの大流行になりそうだ。特に北海道、関東など局地的に患者数が激増しており、最近20年で最も早い流行シーズンの到来という。地域格差が大きいのも特徴で、北海道は前年比1000倍という爆発的な患者増を記録した。越年しても猛威を奮うとみられ、厳重な警戒が必要だ。
「北海道に関しては大流行と言っていい。この時期にこれほどの患者数は初めてではないか。驚くべき数字だ」。院内感染の研究で知られる西園寺克・防衛医科大学校検査部副部長は、こう指摘する。
国立感染症研究所は、1カ所当たりの報告数が1週間で1人を超えると「流行開始」と判断する。今年は最近20年で最も早く流行が始まり、そのデータも異常だ。
北海道庁保健福祉部保険医療局によると、道内の患者数は昨年同時期(48週)、報告数3人で定点当たりは0.01人だったのに対し、今年は報告数3335人、定点当たりでは14.63人−と実に約1000倍もの患者数を計測した。
「患者数の出足もかなり早い。例年のピークは1月中旬から2月。患者数も一けた台から徐々に増えてくる傾向だが、今年は初観測の10月15日−21日までの週にいきなり21人の患者が出た」(同庁保健福祉部)
同様の現象は関東にもみられる。神奈川県庁健康増進課によると、昨年同時期は報告数4人、定点当たりでは0.01人。今年は同1181人と3.87人。ここ20年では異例の早さで流行しているという。
こうした局地的な患者大量発生の裏には、一体なにがあるのか。
前述の西園寺氏はこう指摘する。「原因のひとつと考えられるのは、地理的条件。諸外国の船舶が往来し、人口の流入が激しい大きな港を持つ都市はインフルエンザが流行しやすい。北海道には多くの漁港があり、横浜港を持つ神奈川や、日本の玄関口、成田空港がある千葉などは例年、患者数が多くなる」
西園寺氏はワクチン接種と血中での抗体完成までのタイムラグが、流行を助長した可能性についても言及する。「ワクチンは接種してから抗体ができるまでに多少の時間を要する。流行が思ったより早かったことから、抗体完成までにインフルエンザに罹患(りかん)し、連鎖的に広がった可能性もある」
大流行との関係を複数の専門家が指摘するのが、久々に登場したウイルスの存在だ。国立感染症情報センターの谷口清州第一室長は「今年のインフルエンザの特徴のひとつは、ここ5、6年なかった『Aソ連型』の流行です」と話す。
インフルエンザウイルスはこのAソ連型以外にもA香港、B、Cの3つの型がある。B型は流行しやすいが重篤な症状になることは滅多になく、C型ウイルスも普通の風邪と同じ程度。「怖いのは毎年抗体が変化し続ける新型ウイルスのA型。その中でも、感染力が強く、脳症などの生命の危険につながりやすいのはA香港型といわれている」(谷口氏)
ここ数年の流行は大半が感染力の強いA香港型とB型の仕業。Aソ連型はA香港型に比べて感染力は弱く、ここ数年はほとんど発症例がなかったという。一見、強力ウイルスでなくてよかったとホッとする向きもいるかもしれないが、安心するのは早い。Aソ連型の“空白期間”に生まれた子供はAソ連型に免疫を持っていない可能性が高く、罹患リスクが高いのだ。
Aソ連が流行したからA香港型が流行しないという保証はなく、Aソ連→A香港型−という事態も十分考えられるという。
ZAKZAK 2007/12/13
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_12/t2007121323_all.html
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