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(回答先: 自閉症って何だろう? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 12 月 09 日 13:22:10)
阿修羅掲示板にはひねくれた性格の方もかなり投稿しておられるようなので、レスをつけるのも気をつけなければなりません。何々、お前が一番ひねくれている、って。いや〜、それはどうもすみません。
ではいきなり本題に入ります。私、gataroの長女もいわゆる自閉症児でした。自閉症は単一のものではなく、私の長女が「自閉症」と診断されたときには二つの型、カナー型とアスペルガー型があるといわれていました。診断した医師がお宅のお子さんは「アスペルガー型だ」と言ったわけではありません。専門書をひもといて、そうだと思ったのです。
医者の言うには、医者は診断をしたり助言をしたりすることはできるが、日常不断に「自閉症児」と接するのは両親だから、良いと思われることは何でも自分で取り入れて「自閉的傾向」を軽減できるよう頑張ってほしいと言われました。思い出すのも辛いのでここでは書きませんが、様々な取り組みを試みました。自閉症児特有のパニックを起こされてくたびれ果てたときもよくありました。
当時わが子は、@相手と視線を合わさないA独特の抑揚のないしゃべり方をするB対話を好まずオウム返しをするCこだわりがきつく気に入ったことに固執して変更がきかない、など自閉症候群としてあげられる特徴をほとんど持っていました。
自閉症児が他人とコミュニケーションがとれないのはこうした自閉症特有の症候群があるからなのですよ、ワヤクチャさん。
診断されたのは長女が4歳の時、私は県内でも有数の組織人員を持つ、ある労働組合の若き専従役員でした。長女の下には出産時の障害でいわゆる「知恵遅れ」の男児がいましたから、それはもう毎日大変な生活を送っていました。
長女の異変に最初に気づいたのは妻の妹で、2歳頃からひょっとするとこの子は「幼児自閉症」かもしれないと思ったそうです。そのころから徐々に覚えていた言葉も発することが少なくなっていき、指で指し示した先を見ることもなく、視線もどうも人と会わさないといった特徴が出ていたようだと、彼女は言います。とびきり忙しい生活を送っていたこともあって、医者の診断を受けたのはずっと後になってからのことです。
長女はアスペルガー型だったようなので、知的方面での遅れはありません。むしろ学習面では優等生だったと思います。中学3年生の時には、学年成績がトップだったこともありました。高校生の時も学年成績は順位で一桁を保っておりました。ですが長じてからでもやはり後遺症というか、人付き合いは下手なようです。しかし結婚はしております。長女の夫は、京都大学博士過程卒の研究者で、現在さる大学で理系の准教授を務めています。
2人は学生時代に知り合い同棲を始め、夫になる君が助手となった年に入籍、結婚しました。私も妻も長女が自閉症児だったことについては彼には何も言っていません。だが何年も生活をしているうちにどうも気がついたらしいです。それでも長女夫婦は仲良く今も暮らしてくれています。ただ2人とも子供が要らないらしくて、孫がないのだけが私には不満です。
自閉症児を持った親としては、私ども夫婦は恵まれています。今ではほとんど長女のことを心配することもなく暮らしています。だけど自閉症児にもいろんなタイプがあって、みんながこんな風ではないことだけは理解しておいてください、ワヤクチャさん。自閉症候群の特徴を強く保ったまま、成人されている方もたくさんいるのです。とにかく言っておかなければならないことは、親の育て方で自閉症児になるのではなくて、育て方によって自閉症児特有のこだわりなどを和らげ、対人関係もとりやすくなっていけるようになる、ということです。これだけは間違いのないことなので、強調しておきたいと思います。
本当はもっと立ち入ったことも書けばいいのですが、これぐらいにしておきます。何かの参考になれば幸いです。
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