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http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070923/knk070923000.htm
メタボリック症候群(以下メタボ)の診断基準を見なおす動きが出ている。従来は、ウエストが男性は85センチ以上、女性は90センチ以上がメタボの条件だったが、新基準では、男性90センチ以上、女性80センチ以上に変更された。これで救われた男性も多いだろうし、不愉快になった女性も少なくないだろう。
そもそもメタボの基準は、国や学会によって異なる。たとえば、アメリカでは男性は102センチ、女性は88センチまでOKだ。
従来の基準は日本肥満学会など関連学会が決めたもので、男性より女性の基準が大きいのは、世界でも例がなかった。新基準は、国際糖尿病連合が日本独自の調査で決めたもので、アジアの基準と同じである。
メタボは内臓脂肪を問題にしているので、特にウエストを重視しているが、身長を無視していることに、疑問を持つ人も多いのではないか。背が高ければ相対的にウエストも大きくなるし、小柄な人ならウエストが85センチでも内臓肥満の可能性はある。
メタボに世間の関心が高いのは、健康で長生きを求める気持ちの表れだろう。みんなが頼りにしている基準が、学会によってまちまちでは困る。しかし、学会の決める“基準”や“正常値”は、もともとそういうものだと思っておいたほうがいい。いくら一所懸命に守っても、病気になる人はなるし、短命な人は短命だ。
健康はありがたいが、病気でも短命でも、よい人生や充実した生涯はあり得るだろう。検査や数値にばかり気を取られていては、せっかくの人生が、「健康のための一生だった」ということになりかねない。(作家・医師、久坂部羊)
(2007/09/23 08:22)
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