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うつ病診断、専門外開業医に研修 厚労省方針【中日新聞】
2007年8月21日 夕刊
■早期発見、自殺予防も
厚生労働省は、内科などの開業医が専門外のうつ病についても適切な診断ができるよう二〇〇八年度から全国で研修事業を実施する方針を固めた。〇八年度予算の概算要求に盛り込む方向。
眠れない、だるいなど心身の調子が悪いと思っていてもすぐに精神科にかかる人は少なく、症状を悪化させているとの指摘がある。身近な開業医ならば比較的気軽に診察が受けられるため、専門医以外は見過ごすことがあるうつ病を早期発見し、専門医を紹介するなど適切な治療に結び付ける狙い。
近年、職場での能力主義導入など社会的ストレスが増えるにつれうつ病が増加。自殺を図った人がうつ病などの精神疾患の状態にある場合が目立つとの研究もあり、年間三万人を超えて高止まりしている自殺者を減らす効果も期待している。
研修は地域の医師会などの協力を得て、精神科医らが(1)症状などの基礎知識(2)診断するときの留意点(3)うつ病が疑われる患者への適切な対応−を講義することなどを想定している。
精神疾患を専門としない内科医などは、患者がうつ病が原因で心身の不調を訴えても、うつ病と気付かない場合があるとされる。
例えば、本来はうつ病が原因で頭痛や腹痛などを訴える患者に対し、うつ病の恐れを疑わないで診察を終えてしまうことも想定される。その場合、発見が遅れたり、うつ病が悪化しかねない。
厚労省の患者調査によると、うつ病を含む気分障害で治療を受けている人は、一九九六年の四十三万三千人から、〇五年は九十二万四千人に急増している。
研修は都道府県主体で実施し、国が補助金を出す形になるとみられる。
<うつ病> 心理的要因やストレス、疲労などさまざまな原因により、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどのバランスが崩れて引き起こされると考えられている。意欲の減退や判断力の低下といった精神症状のほか、睡眠障害や頭痛、肩凝りなどの身体症状が出る。薬を服用しながら休養を取るなどの通院治療で治る場合もあるが、症状が重かったり自殺する危険性がある場合は入院が必要となることもある。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007082102042759.html
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