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□東南アジアで大流行のデング熱、過去１０年で最悪規模と [CNN]
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200707310024.html
東南アジアで大流行のデング熱、過去１０年で最悪規模と
2007.07.31
Web posted at: 17:13 JST
- CNN/AP
ハノイ──東南アジアの各国でデング熱の感染拡大が深刻化しており、世界保健機関（ＷＨＯ）では今年の被害が、過去１０年間で最悪規模になると警告している。
デング熱は、マラリアと同様に蚊が媒介するウイルスによって感染、発症する疾病。高熱や激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴い、治療方法は対症療法のみ。ワクチンや特効薬などはない。
ＷＨＯなどによると、近年では１９９８年に、東南アジアでデング熱が大流行し、３５万人が感染し、１５００人以上が死亡した。この数字は、タイとインドネシアの数が含まれておらず、実際にはさらに大きな数字だったと見られている。
しかし、今年は１９９８年の流行を上回りそうな勢いだ。
インドネシアでは今年、すでに１０万人以上が感染し、死者は１１００人に達した。保健省によれば、昨年は感染者が１１万４０００人、死者が１１００人ほどで、すでに昨年の総数に近づいており、これを上回るのは確実と見られる。保健省では、今年末までの感染者数を、約２０万人と見ている。
カンボジアでは今年、すでに２万５０００人が感染し、約３００人の子供が死亡。ＷＨＯによれば、２００５年の３倍以上の数となっている。
ベトナムでは昨年と比べて４０％増の３万３０００人が感染、３２人が死亡している。
タイでは６月末までに、２万人が感染し、１７人が死亡。マレーシアでも、前年同期比５０％増の感染者となっており、６月末までの死者は、５６人に上った。
シンガポールでも５０００人が感染し、少なくとも３人が死亡している。
ＷＨＯによると、デング熱の大流行には約４年の周期があるという。ウイルスを媒介する蚊は、水たまりやプールなどで繁殖するため、住民には自宅周辺に水がたまることのないよう、注意を呼び掛けている。
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