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弁護人 周産期は専門外だと思いますが、専門外のことについて、なぜ鑑定書を書いた
のですか。
田中教授 警察に依頼されたからです。
弁護人 周産期専門の先生に頼むべきでないか、とは言わなかったのですか。
弁護人 日本産科婦人科学会には平成16年当時、会員数にして約1万6千人の会員が
いませんでしたか。
弁護人 産婦人科専門医は全国に1万2千人いたのではありませんか。
弁護人 最高裁判所の医事関係訴訟委員会から日本産科婦人科学会が依頼されて
鑑定人候補を推薦するために鑑定人リストを作っていて200数十人のリストがあるのを
ご存じですね。
弁護人 そのリストに載っているのは、教授、准教授、院長といった専門分野ごとの第一人
者ではありませんか。
田中教授 そうだと思います(少し声が裏返る)。
弁護人 証人ご自身も婦人科腫瘍分野で鑑定人リストに載っていませんか。
弁護人 本件の場合、周産期分野ご専門の方が鑑定するべきではありませんでしたか。
弁護人 証人が周産期分野で信頼をおく方はどなたですか。
田中教授 東北大学の岡村先生、福島県立医大の佐藤先生、北里大の海野先生、
昭和大の岡井先生、宮崎大の池ノ上先生、それから名誉教授になってしまいますが大阪
大の〓先生と九州大の〓先生(メモ不完全)です。
弁護人 本件はそのような方たちが鑑定書を書くべきだったと思いませんか。
田中教授 思います。
弁護人 今お名前の出た岡村先生と池ノ上先生については弁護側の依頼で鑑定書を書
いていることをご存じですか。
田中教授 知りません。
-----
田中憲一教授!! 大丈夫ですか?
わたし、ご専門だという腫瘍免疫の業績にも疑問抱いてしまいました。
---医療報道を斬る から無断転載------
http://plaza.rakuten.co.jp/tinyant/diary/20070721/
2007年07月21日
福島県立大野病院事件第六回公判
[ 医療 ]
詳しくはロハス・メディカル・ブログの福島県立大野病院事件第六回公判(1)http://lohasmedical.jp/blog/2007/07/post_757.php#more と
福島県立大野病院事件第六回公判(2) http://lohasmedical.jp/blog/2007/07/post_759.php#more を見て欲しい。また、癒着胎盤については産科医療のこれからの癒着胎盤 http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/post_3262_2.html に詳しい説明がある。
今回は検察側の医学鑑定書を書いた田中憲一・新潟大医学部産科婦人科学教室教授の証人尋問。田中氏は腫瘍の専門家で、周産期には詳しくないらしい。癒着胎盤の手術も執刀したことはない模様。こういう人がどうしてこのような事例の鑑定をするのか疑問だ。おそらく産科医としては被告の方が実績があるだろう。同じ産婦人科医とはいえ、専門外の人に自分の医療が誤りだと言われるのは悔しいだろうな。ペインクリニック専門の麻酔科医に、私の麻酔をあれこれ言われたら、私だって不愉快だ。
専門外だということのほかに、世間知らずの医者の特性も見られる。鑑定は、要するに症例検討会の乗りで書かれているのだ。症例検討会は、今後の参考にするために、かなり厳しい内容になるのだ。もちろんどれだけ厳しくても、当事者を責めるためではない。あくまで今後の糧にするためだ。でも、その内容が刑事罰を問う証拠とされている。その現状を、すべての医師が理解する必要がある。
鑑定ではなく、ただの症例検討会の記録も危ないようだ。今後、症例検討会の内容を文書として残すのであれば、当事者にいかなる意味でも責任はなく、あくまで医学の向上のための専門家同士の批判であることを明記した方がよいのかも知れない。それで安全かと言われれば自信はないが。
Last updated 2007年07月21日 23時55分38秒
---天漢日乗 から無断引用--------
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/07/720_bcbd.html
2007-07-20
福島県立大野病院事件第六回公判@7/20(しばらくこの記事をトップに表示します)→追記あり
本日、
福島県立大野病院事件第六回公判
が開かれている。
まだ記事などは上がっていないが、ロハス・メディカルブログの川口恭さんがいつものように傍聴出来たとのこと。
福島県立大野病院事件第六回公判(0)
今日は傍聴15名しか許されない、小さい法廷での開催だそうだ。
なんと言っても
新潟大学の教授が検察側証人として出廷
するのが、本日の見所だ。
実は、先月出廷するはずが
海外出張
だとかで、1ヶ月延びた。
果たして
K医師を後ろから撃つ新潟大学教授の証言
は、どんなものになるのか、期待。
(追記 7/22 02:40)
ロハス・メディカルブログに裁判の詳報が出た。
福島県立大野病院事件第六回公判(1)投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年07月20日 23:19
福島県立大野病院事件第六回公判(2)投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年07月21日 09:59
日経メディカルにも橋本佳子記者の傍聴記が載った。
2007. 7. 21福島・大野病院事件の第6回公判が開催 注目の鑑定人・産婦人科教授が証人に
福島県立大野病院事件の第6回公判が7月20日開かれ、現時点で予定されている最後の検察側証人の、ある大学の産婦人科教授への尋問が行われた。この医師は検察の起訴の重要な根拠になった鑑定書を書いており、その証言が注目されたが、特筆すべき点はあまりなく、検察側、弁護側のどちらに有利ともいえない内容だった。
「医師の判断の妥当性」という微妙な問題について刑事裁判で裁く難しさが、改めてクローズアップされた――。敢えて言えば、これがこの日の公判だったといえよう(事件の概要などは、「福島・大野病院事件の初公判、被告は無罪主張」、「医師が刑事裁判の被告になったとき」を参照)。
一人の鑑定人への尋問で5時間強
この日の公判も、第5回公判と同様に証人は一人。午前は10時から12時半前まで、午後は1時半から途中15分の休憩をはさんで4時半まで行われた。
証人の産婦人科教授が、大野病院の地元の富岡警察署の依頼を受けて鑑定書を書いたのは2005年夏ごろのことだ。鑑定を依頼された理由について、「これまで鑑定書を書いた経験は7件あり、その中には立派な鑑定書がある、と警察から言われた」と説明した。今回の事件では死亡原因や帝王切開手術時の手技の妥当性などが鑑定事項であり、(1)死亡原因は心室細動による心停止であり、帝王切開時の胎盤剥離により大量出血し、循環不全に陥ったことが心室細動の原因である、(2)術前の超音波検査で、癒着胎盤を疑うことができた、(3)輸血など術前事前の準備も不十分、(4)術中に癒着胎盤を認めたら、無理に剥離をせず、子宮摘出に切り替えるべきだった−−などと記載されていた。そのほとんどが、本事件の被告であるK医師の過失を認める内容だ。
この日の公判で、検察側に有利に働いた点は、この鑑定書が裁判の証拠として採用されたことだ。弁護側も病理や周産期医療の専門家など計3人に鑑定を依頼していたが、検察分も含めて鑑定書はこれまで証拠として一切採用されていなかった。今日の産婦人科教授への証人尋問で、この鑑定書の真正性が認められ、証拠として認められた。
また本鑑定書は、本事件の病理鑑定も参考にして書かれた(「病理の鑑定結果の信ぴょう性に疑問符」)。しかし、前回の第5回公判では、病理医が鑑定とは異なる内容の証言をするなど、鑑定結果に疑問を呈せられる形となった。それでも、この日の公判で産婦人科教授は、「死亡原因は変わらない」と証言した。
鑑定書の表記を22カ所も訂正
もっとも、 産婦人科教授の鑑定には、問題も少なからずある。まず表記の問題だ。日付や時間のミス、DIC(播種性血管内凝固症候群)のフルスペルの記載ミスのほか、「剥離」と書くべきところを「胎盤」としたり、「子宮筋層」を「子宮筋腫」と書くなど、誤記が22カ所あり、この日の公判で訂正した。
弁護側が最も問題視するのは、同教授の専門は婦人科腫瘍であり、周産期医療が専門ではない点だ。前置胎盤で癒着胎盤症例の手術を術者として担当した経験はない。この点は本人も認めており、警察から鑑定依頼を受けた際、「周産期医療の専門医ではなく、一般の産婦人科医の知識で書くが、それでいいかと警察に確認した」という。
また「子宮に癒着した胎盤の剥離が困難だった場合、無理な剥離をやめ、子宮摘出手術に切り替えるべきか」という点が本事件の重要な焦点。鑑定書では、本事案は剥離が「困難」な事例に相当し、無理に続けたことが大量出血につながったと考えられるとされている。子宮と胎盤の癒着は、その部位、範囲と深さ(子宮にどの程度、胎盤が入り込んでいるか)などが問題になる。その同定は、術前の超音波検査やMRIでも容易ではない。そこで術中で、どんな状況に遭遇したら「困難」だと判断できるかが問題になる。この点について、産婦人科教授は、「子宮と胎盤の癒着の程度、出血量について、具体的に示すことはできない。部位によっても異なる上、患者が子宮温存をどの程度希望しているかにもよる。ケースバイケースであり、術者の判断に委ねられる」と証言した。
まさにこの点が、冒頭に書いた「医師の判断の妥当性」の問題だ。薬剤の投与量ミスや患者の取り違えなどの場合、原因はさておき、過失であることは明らかだ。しかし、今回、問われているのは、「胎盤の剥離が困難だった場合に無理に剥離せず、子宮摘出に切り替える」という成書での一般論を臨床の現場でどう当てはめるか、その妥当性だ。
K医師の弁護人である平岩敬一氏は、公判後の記者会見で「今回のように医師の判断が問題とされる事案で、結果が悪ければ、その判断も誤りとして、すべてを刑事事件として扱っていいのかと改めて疑問を呈した。
検察の起訴根拠が揺らぐ場面も
この日の公判で、検察側証人への尋問は一通り終了した。これまでの公判で目に付いたのは、検察側の“甘さ”で、検察側の起訴の根拠が揺らぐ場面が目立った。
前述のように、病理鑑定の結果には疑問が投げ掛けられた(「病理の鑑定結果の信ぴょう性に疑問符」)。
様々な証人への尋問で、捜査段階での供述と証人尋問では内容が食い違う点も少なくなかった。本事件の焦点の一つである帝王切開時の出血の時期や量などについて、帝王切開に立ち会った麻酔科医は、「〜かもしれない」「それは、○○の前のことか、後かはっきりとは覚えていない」などとし、検察側が詰問しても「調書にはそう書かれているのだから、当時はその通り話したのだろう。けれども、そう話したことは覚えていない」などと述べた(「実に7時間に及んだ麻酔医と助産師への証人尋問」)。
また、胎盤剥離にクーパーを使うことの妥当性について、ある産婦人科医は、供述段階では胎盤と子宮との癒着部分を「切る」ことを想定してK医師の手技に疑問を呈したが、後にクーパーを「そぐ」ように剥離したことを知り、この方法であれば問題ないとした(「手術助手の外科医、応援要請した産婦人科医への証人尋問」)。
もっとも、公判はまだ道半ばであり、現時点では予断を許さない。筆者は医療側への影響を評価するという視点からこの裁判を取材しているが、患者側あるいは第三者から見れば、これまでの経過についても違った評価ができるだろう。
次回は8月31日。第1回公判に続き、被告である加藤医師への尋問が行われる。
(橋本 佳子=日経メディカル オンライン)
(追記おわり)
NHK福島より。
大野病院裁判で鑑定医が証言
県立大野病院の産婦人科の医師が、帝王切開の手術で女性を死亡させたとされる事件の裁判で、死因などの鑑定を行った医師が証人として法廷に立ち、「胎盤を手ではがすのが困難だと認識した時点で子宮摘出に移るのが妥当だった」と証言しました。
これに対し弁護側は、「ハサミを使って胎盤をはがした判断に問題はなかった」と反論しました。
大熊町にある県立大野病院の産婦人科の医師、K被告(39)は3年前、帝王切開の手術の際に女性の胎盤を無理にはがし、大量出血を引き起こして死亡させたとして、業務上過失致死などの罪に問われています。
これに対し、被告と弁護側は無罪を主張しています。
20日、福島地方裁判所で開かれた6回目の裁判では、死因などを鑑定した医師が検察側の証人として法定に立ち、争点の1つになっている手術の内容の妥当性などについて証言しました。
このなかで鑑定医は、「胎盤を無理やりはがせば大量出血のおそれがあることは明らかで、手で胎盤をはがすのが困難だと認識した時点で、子宮を摘出することが妥当な方法だった」などと証言しました。
これに対し弁護側は、「はがすのが困難かどうかは現場で手術をしている医師が判断することだ。手術用のハサミを使って胎盤をはがす方が安全で妥当だった」などと反論しました。
次の裁判は来月31日に開かれ、K医師への被告人質問が行われる予定です。
というわけで、
新潟大学の田中教授は検察の主張に沿った証言
を行った模様。
続き。(7/22 02:20)
新聞各紙の報道。
読売福島版。
鑑定書作成医師が証言
大野病院事件公判
大熊町の県立大野病院で2004年12月、帝王切開手術で女性(当時29歳)を失血死させたなどとして、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われている産婦人科医、K被告(39)の第6回公判が20日、福島地裁(鈴木信行裁判長)であり、K被告の処置を検証する鑑定書を作成した産婦人科医の田中憲一・新潟大教授に対する証人尋問が行われた。
田中教授は、K被告の逮捕後、女性に対する検査や手術中の処置の是非などについて鑑定。検察側主張の有力な根拠になっている。
田中教授は、K被告が手術前の超音波検査で撮影した子宮内部の写真から「子宮前壁で胎盤と子宮の癒着を疑っていいと思った」と証言。そのうえで胎児を取り出した後の処置について「胎盤のはく離は困難で時間もかかっており、(大量出血を防ぐため)子宮摘出に移行してもよかったのではないか」と述べた。はく離の際に手術用ハサミを使った点も否定的な見解を示した。
次回8月31日は、初めてK被告に対する被告人質問が行われる。
(2007年7月21日 読売新聞)
朝日福島版。
大野病院事件公判
2007年07月21日
「子宮摘出が原則」 鑑定書作成医が証言
県立大野病院で04年に女性(当時29)が帝王切開手術中に死亡した事件で、業務上過失致死と医師法(異状死体の届け出義務)違反の罪に問われた、産科医K被告(39)の第6回公判が20日、福島地裁(鈴木信行裁判長)であった。県警の依頼で鑑定書を作成した新潟大学医学部の田中憲一教授が証人として出廷し、癒着胎盤を無理にはがした場合の危険性などについて証言した。
田中教授は、同大医学部付属病院産科婦人科長で、主に婦人科の腫瘍(しゅ・よう)学を専門にしている。検察側は、胎盤の癒着を認識した時点で、はがすのを中止し、子宮摘出に移るべきだったと主張。弁護側は止血のために剥離(はく・り)が必要だったとして争っている。
田中教授は検察側の主尋問に、「無理に胎盤を剥離すれば、大出血する恐れがあり、剥離が困難な場合は続けず、原則的に子宮を摘出した方が良い」と証言。加藤医師が子宮摘出に移ったタイミングは「ちょっと遅かった」とした。早期に子宮摘出をしていれば、「救命可能性はあった」と検察側の主張に沿った意見を述べた。
ただし、田中教授は一般論として「癒着の範囲が狭い場合は、はがして良い事例もある」とした上で、癒着範囲をどう判断するかは「手術する医師による」とした。
また、K医師が手術用ハサミの先端を使って胎盤をはがしたことの当否は「判断しかねる。周産期が専門の医師が証明するなら使用しても良いと思う」と述べた。
毎日福島版。
大野病院医療事故:鑑定教授は手術処置に疑問呈す−−第6回公判 /福島
県立大野病院(大熊町)で04年、帝王切開手術中に女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた同病院の産婦人科医、K被告(39)の第6回公判が20日、福島地裁(鈴木信行裁判長)であった。手術処置の妥当性などを鑑定した新潟大教授が「胎盤を手ではがせなかった時点で、子宮を摘出すべきだった」と証言し、胎盤はく離後に子宮を摘出した加藤被告の処置に疑問を呈した。一方で「術者が可能だと判断すれば、はく離を継続することもある」とも語り、執刀医の裁量を認めた。
鑑定した教授は胎盤はく離に約15分かかっているとし、病理鑑定で癒着胎盤の範囲が広かったことを挙げ「子宮摘出に移るべきだった」と述べた。また、K 被告が術前に行った超音波検査の画像から「癒着胎盤を疑ってもいいと思う」と証言し、癒着胎盤が予見可能だったことを指摘した。
次回は8月31日で、被告人質問が行われる。【松本惇】
毎日新聞 2007年7月21日
おや?
毎日はなぜか鑑定医の新潟大学田中憲一教授の名前を書いてない
ぞ?
河北新報。
福島・大野病院事件 胎盤剥離見極め困難 産婦人科医証言
福島県立大野病院(大熊町)で2004年、帝王切開中に子宮に癒着した胎盤を剥離(はくり)した判断の誤りから女性患者=当時(29)=を失血死させたとして、業務上過失致死罪などに問われた産婦人科医K被告(39)の第6回公判が20日、福島地裁であった。検察側提出の医学鑑定書を作成した大学教授(産婦人科医)が証人に立ち、争点である子宮と胎盤の癒着状況について「どれだけ深く入り込んでいるかは、手術中に医師には分からないだろう」と述べ、剥離をどこまで続けていいかどうかの判断の難しさを指摘した。
教授は「剥離が困難な際は無理に続けるべきではないが、どんな場合が困難かは医師の判断に委ねられる」と述べた。
公判の冒頭、自身を「周産期が専門ではなく、一般の産婦人科医」とした教授は、検察側が過失の一つに挙げる剥離時のクーパー(医療用ばさみ)使用について「鑑定時には、クーパーを剥離に使うとする文献は見なかった。最近、周産期の専門家からそういう方法もあると聞いた」と証言した。
2007年07月20日金曜日
河北新報に至っては
鑑定医の所属大学名
すら書いてない。
福島民友。
「無理にすべきでなかった」/県立大野病院医療事件公判
大熊町の県立大野病院で2004(平成16)年12月、帝王切開で出産した女性=当時(29)=が死亡した医療事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医K被告(39)=同町下野上=の第6回公判は20日、福島地裁(鈴木信行裁判長)で開かれた。
起訴事実の根拠となる鑑定書を作成した産婦人科専門医の検察側証人尋問が行われた。医師は、最大の争点となっている癒着胎盤のはく離中止義務について、「胎盤は血流が豊富で大量に出血するため、癒着部分を無理にはがすべきではなかった。はく離の際のクーパー(手術用はさみ)使用も適切でない」と検察側の主張を裏付ける証言を行った。さらに、癒着胎盤の診断について、女性の診察時に加藤医師が行った超音波診断の写真から「癒着がうかがえる」とし、MRI(磁気共鳴画像装置)などで詳しく検査する必要があったとした。また、出血が続くなかで子宮摘出に移行した時期についても「早い時期に(摘出を)判断するべきだった」とし、判断の遅れを指摘した。
一方、弁護側は、同医師は出産を専門に扱う周産期医療の専門家ではないとしたうえで、癒着の部位や範囲について具体的に把握しないまま鑑定をし、弁護側が分析方法を疑問視した別の病理鑑定を参考にして鑑定書を書いたことを問題視した。
(2007年7月21日 福島民友ニュース)
福島民友も、
勤務先も鑑定医の名前も書いてない
ですね。
(追記おわり)
2007-07-20
コメント
今回とは違いますけれど。
それにしても、明日でしょうか〜。
くい止める会HPより
佐藤章先生対談「医療崩壊への処方箋」
http://www.youtube.com/watch?v=pSChR83HtnQ
投稿 僻地の産科医 | 2007-07-20 22:05
初めて書き込ませて頂きます。
第6回公判は、加藤先生が有罪か無罪かの、
天王山になるとその筋の方から聞いていたため
ショックを受けています。
これでは、確定なのでしょうか。
医療崩壊は、進む一方なのでしょうか。
投稿 ぽっぷ | 2007-07-21 00:21
↓こちらもご覧になってください。
福島県立大野病院事件第六回公判(2)
ロハス・メディカルブログ 2007年07月21日
http://lohasmedical.jp/blog/2007/07/post_759.php#more
大野病院医療事故:鑑定教授は手術処置に疑問呈す−−第6回公判 /福島
毎日新聞 2007年7月21日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20070721ddlk07040230000c.html
「癒着胎盤を疑ってもいい徴候あった」
福島県立大野病院事件第6回公判、専門医が検察側有利の発言
オーマイニュース 2007年7月21日
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070720/13340
投稿 僻地の産科医 | 2007-07-21 14:33
ぽっぷ様: 午後の弁護人の追求です、厳しいですね。
福島県立大野病院事件第六回公判(2)
http://lohasmedical.jp/blog/2007/07/post_759.php#more
弁護人 周産期は専門外だと思いますが、専門外のことについて、なぜ鑑定書を書いた
のですか。
田中教授 警察に依頼されたからです。
弁護人 周産期専門の先生に頼むべきでないか、とは言わなかったのですか。
弁護人 日本産科婦人科学会には平成16年当時、会員数にして約1万6千人の会員が
いませんでしたか。
弁護人 産婦人科専門医は全国に1万2千人いたのではありませんか。
弁護人 最高裁判所の医事関係訴訟委員会から日本産科婦人科学会が依頼されて
鑑定人候補を推薦するために鑑定人リストを作っていて200数十人のリストがあるのを
ご存じですね。
弁護人 そのリストに載っているのは、教授、准教授、院長といった専門分野ごとの第一人
者ではありませんか。
田中教授 そうだと思います(少し声が裏返る)。
弁護人 証人ご自身も婦人科腫瘍分野で鑑定人リストに載っていませんか。
弁護人 本件の場合、周産期分野ご専門の方が鑑定するべきではありませんでしたか。
弁護人 証人が周産期分野で信頼をおく方はどなたですか。
田中教授 東北大学の岡村先生、福島県立医大の佐藤先生、北里大の海野先生、
昭和大の岡井先生、宮崎大の池ノ上先生、それから名誉教授になってしまいますが大阪
大の〓先生と九州大の〓先生(メモ不完全)です。
弁護人 本件はそのような方たちが鑑定書を書くべきだったと思いませんか。
田中教授 思います。
弁護人 今お名前の出た岡村先生と池ノ上先生については弁護側の依頼で鑑定書を書
いていることをご存じですか。
田中教授 知りません。
投稿 Nebula202 | 2007-07-21 21:13
確かに弁護側の追及は厳しいです。
医療従事者からしたらどちらが正しいか自明です。
それでも、あくまで法曹のルールに従えば、
「業過」が公判で示された。
検察有利と取る方が、やはり妥当であるように思います。
いずれにせよ、ここの弁護側の反撃を、どう裁判官の心証に影響があったか。
まともな人間でありますように。
投稿 ぽっぷ | 2007-07-22 02:50
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