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ミートホープが氷山の一角であるこれだけの理由 [ビデオニュース・ドットコム]
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投稿者 white 日時 2007 年 7 月 18 日 16:17:54: QYBiAyr6jr5Ac
 

□ミートホープが氷山の一角であるこれだけの理由 [ビデオニュース・ドットコム]

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070718-01-0901.html

2007年7月18日
ミートホープが氷山の一角であるこれだけの理由
ゲスト:垣田達哉氏(食品表示アドバイザー)
 「ミートホープ」の食肉偽装事件が、多くの消費者を不安に陥れている。
 牛挽肉に豚肉を混入させているとの内部告発に始まった偽装事件は、その後「家畜の血液で偽装したひき肉」や「賞味期限切れの冷凍食品のラベルの付け替え」など新たな事実が次々と露わになり、ついには「雨水で肉を解凍していた」などという俄には信じがたいような杜撰な食肉管理の実態が報じられるまでに至っている。食肉の卸段階での汚染は、無数の末端商品に影響を及ぼす上、消費者は目の前の商品にそのような問題の食材が使われていたとしても、それを知る術を持たない。
 しかし、食肉の偽装表示は本当にミートホープ一社の問題なのだろうか。食品業界の内情に詳しい垣田達哉氏は、確かにミートホープは極めて悪質な事例ではあるが、食品業界、とりわけ食肉の表示には、多かれ少なかれミートホープに見られるような杜撰な体質が根強く残っていると指摘する。ミートホープは、氷山の一角に過ぎないというのだ。
 垣田氏によると、元々食品の偽装表示は簡単には見抜けないものだが、特に挽肉は一旦ミンチになってしまえば、DNA鑑定でもしない限り中に何が入っているかを確認することは非常に難しいという。そのため、ミンチには元々精肉として販売できないような部位が混ざっている場合が多いが、その中身が正確に表示されることはほとんど無いのが実情だと言うのだ。
 その理由として垣田氏は、食品の安全を守るために消費者の立場に立った法律が事実上存在しないことをあげる。食品表示については、農林水産省管轄下の JAS法を含め、厚生労働省下の食品衛生法、公正取引委員会が管轄する景品表示法、経済産業省の不正競争禁止法など4つの法律が存在するが、いずれも業界寄りであったり、食中毒などの被害が起きるまで発動されないなど、消費者の安全を守るという観点から見ると、明らかにザル法と言わねばならないものばかりなのが実情なのだ。
 垣田氏はまた、店頭でパッケージに詰める惣菜や弁当、外食にはまったく内容の表示義務が無いことも問題視する。同じ加工食品でも、工場で包装されたものには一定の表示義務があるが、店頭でパッケージされる商品には基本的に表示義務は無い。そのため、実は中国産の「静岡産うなぎ」や、オーストラリア産「和牛」などがいたるところで売られているのが実情だと言う。
 食品表示問題の第一人者である垣田氏と、ミートホープ問題で火を噴いた食品偽装問題の本質と、その背後にある利権構造の実態、そして消費者が自分たちの食の安全を守るために何ができるかを考えた。


ザル法になってしまう背景
神保:どうも法律がザルだというだけでなく、端から見るとわざと抜け穴を作っているようにも見えるが?
 
垣田:官僚も仕事をしなければならないというのが理由の一つだ。一度に法律を作ってしまうとそれで終わってしまう。そのため、官僚も仕事を作るために、こまめに法律を作ろうとしていることが背景にある。
さらに根本的な話として、消費者のための独立した官庁がないことがある。JAS法は元々農水省の管轄だが、農水省は産業を育成するための、生産者や製造者のための官庁だ。その農水省が生産者らを取り締まったりするのは、相反することであり得ないことだ、
 
神保:食料品メーカーにとってマイナスになることを農水省に期待するのはおかしいと。
 
垣田:その通りで、そこにそもそも無理がある。
また、業界全体が偽装はちみつの問題を知っていても、景品表示法を管轄する公正取引委員会はその問題を告発しなかった。公正取引委員会は消費者の味方だと思っていても、業界に天下りをしていたため、業界と一緒に偽装を見逃していた。

消費者は食の安全のために何が出来るか
神保:消費者が自分や自分の家族を守るために今すぐできることはあるか?
 
垣田:単純なことで、まずは関心を持つことだ。
このような事件が起きて、ミンチ肉はどうなっているのだろうかと気になったはずだ。関心を持っていないと右から左に聞き逃してしまうことでも、関心を持つと聞く耳を持つようになる。
 
宮台:添加物の議論をしたときに、この番組に出演いただいた安部司氏も、「添加物から完全に身を引き離すことは出来ない。ただ、意識するかしないかがとても大切だ」と言っていて、自分もその通りだと感じた。
その収録を終えてから、コンビニやスーパーで買い物をするときに必ず食品表示を見るようになった。
全部の添加物を退けることは出来なくても、出来る限り少ない方を買うようになった。
意識をしている人ほど、表示が不当だったときの怒りも増すのではないか。
 

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