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避けがたい勢いで轟々と崩れ落ちる国民皆保険。崩壊をくい止める力はどこにも存在しません。崩壊後の医療再生に向けての準備、何をどう準備しましょう。
---座位の夢想 から無断転載-----------------------------------
http://zainomusou.blogspot.com/2007/07/blog-post_09.html
2007-07-09
医療崩壊の認識のタイミング
医療者である我々は、医療崩壊が医療変容という形で、既に始まっていることを自覚している。この間、政権与党の医療費抑制政策、医療事故時の司法低能力と偏向報道などにより、医師の士気は極端に低下していった。我々は、社会貢献としての医療から、サバイバルの為の防衛医療に舵を切り替えることを余儀なくされた。
医師達を防衛医療に押し込んだ社会病理の深奥は理解されないまま、偏向報道は修正される事もなく、ますます無責任な商業報道が巾を効かせている。公立病院勤務医の過酷な労働環境を放置する政府の無策の中で、全国の産科、小児科、救急医療を初めとするハイリスク医療の機動力が低下するのは当然の帰結であった。
しかし、これを補おうと行政府は、医師確保政策なるものを持ち出し、勤務医への僻地勤労や、開業医への時間外診療を強制する専横的な愚作をとろうとしている。
医療崩壊が確実に進行している時に、行政府も立法府も司法も報道も、そのことを認識せず、医師会ですら、何ら有効な解決策を打ち出せていないのである。日医の老医達には、もはや政権与党に、もの申す覚悟も能力もなく、学部長病院長会議は、末端医師を酷使することでピラミッド体制を維持する事に汲々としている有様である。
小松医師の様に正面から医療崩壊の警鐘を鳴らし、本田医師を初めとする活動的医師が、『医療費抑制政策の転換』をアピールし、医師の大同団結を訴えている今でも、医師達の参集は起きず、医師達の活動は分裂したものとなっている。
深刻なことには、このタイミングに於いても、多くの健康な国民には、医療崩壊の姿が見えておらず、身内に妊婦や要介護老人、外傷者が出て初めて事の重大さに気付くわけである。
医療崩壊が、重大な内政問題として国政で論議され、重大な社会問題として国民的論議が起こるタイミングは何時なのか?これは、多くの医師達の関心事である。深刻な崩壊が進行しているさなかであるというのに、参議院選挙前だというのに世間では問題にされていないかに見える。
医療崩壊の本質を理解しようとしない行政府、事の重大さに気付かない政治家達、商業報道に明け暮れるマスメディアのなかで、少数の活動的医師達の声はかき消されてしまうかの様である。
社会が医療崩壊に気付くタイミングは、恐らく崩壊完了直前であろう。
我々は、報道被害や司法地獄に巻き込まれる医師を救援し、ハイリスク診療医達を逃散させ、活動的医師の参集を模索すると同時に、技術伝承の場を確保し、医療崩壊を食い止めようとする真摯な医師達を守り支援するという、相反する二方面作戦を戦わねばならない。 崩壊後の医療再生に向けての準備を!
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