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2007-07-05
診療補助を無視する国立大学病院看護師
看護師の業務は、保助看法(保健師助産師看護師法)によって規定されている。『看護師とは、(略) 療養上の世話、又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。』 (「保助看法」第5条)。
国立大学附属病院看護師は、特殊な存在である。医師なら誰でも、国立大学病院看護師が、補助看法に規定された看護師の本務たる"医師の診療の補助"をサボタージュする存在であることを知っているが、世間は、国立大学病院看護師を通常の看護師と同等かそれ以上と勘違いしている点が特殊なのである。
これは、国立大学病院看護師が、看護協会の政治力と、労働組合の"労働運動"によって、二重に守られていることに起因している。地域の一般病院では、国立大学病院看護師経験者が、医師、事務、看護師いずれからも『役に立たない』と敬遠されているのと対照的である。
以下に、国立大学病院を三施設廻った経験のある医師の嘆きを引用する。
まず、看護師は、点滴、採血、検査、説明、処置、患者の搬送はもちろん、それらの準備も手伝わないのが、デフォルトなのです。民間病院の看護師が天使に見えるほど、本当に何も致しません。このあたりの、事情は20年以上変わってない、知る人ぞ知る悪弊(看護師公務員天国)になっています。
国立大学病院では、あと、体温と血圧測定を医者がすれば、看護師は不要です。その代わり、看護助手は大変で、研修医、医員、助手までが奴隷医状態です。
新臨床研修制度で、大学病院以外での研修経験をすることになった為、研修医が大学病院の劣悪条件を知ってしまい、大学病院は研修医不足となりました。(なんと30%の減少)そこであわてた医学部長病院長会議は(H18/7/20)緊急声明を出し、『奴隷医を返せ』とばかりに叫んだのも記憶に新しいところです。
看護師業務の具体的作業様態ー作業時間の官民比較表を是非、作成し、国民にこの劣悪状態、国立大学病院看護師のサボタージュ状態を知って欲しいと思います。
例えば、国立大学病院の病棟当直医は、夜間緊急入院させるためには、看護師の協力は殆ど得られません。従って、ほぼ一人で準備をしなければなりません。
まず、重症の入院患者が到着したら、患者を迎えに行きます。検査室の明かりを付けて、心電図やエコーなどの検査機器の電源を立ち上げたり、ベッドに運んだりして診察や検査の準備をします。準備が終われば、診察を行います。患者の血管を確保して点滴をつなぎます。必要があれば、放射線部に連絡し、放射線技師さんに無理を言って写真を撮ってもらいます。現像された写真を受け取りに行くのも、パソコンニに検査オーダーするのも医師が自分でします。また、採血ラベルを貼って、患者さんの採血をして、検査室に持って行くのも、薬をオーダーして、電話で在庫を確認し、夜間薬局に取りに行くのも、医師の仕事です。動脈採血をして、検査室に出向いて酸素濃度を測るのも、輸血用のクロスマッチ(検査)をするのも全てが当直医一人の仕事です。勿論、患者家族への説明も折を見てしなければ成りません。
この間、看護師が何をしているか?医師が、患者の病態解析と治療法を頭で考えながらも、必死に動き回り、頭と体をフル回転させているときに、大学病院看護師はいったい何をしていると思いますか? 看護カルテを埋めるために患者や家族に病歴を聞くくらいしかしません。多忙な医師を手伝わないのです。
救急部といっても、旧帝大の一部にある、立派なところ以外では基本的に病院の中の寄せ集めですから、普段からチームを組んでるわけでもなく、看護師がたくさん居るわけでもありませんし、他科の協力を得ると言っても、それぞれの病棟で重症患者を抱えて居るわけですから、余裕があるわけではないのです。医者だったら、この辺の事情は、全員知っているのですが、非医療者の方々が、この大学病院看護師の労働貴族ぶりを知らないことが、腹立たしいです。
医療崩壊は何も、国立大学病院の看護師が主要因ではありませんが、大学病院に於いては、看護師の診療補助業務のサボタージュが医療崩壊の主要因の一つであると言って良いでしょう。もちろん、看護師業が悪いわけではありません。医師の多くは、大学病院以外の看護師に対しては同僚として同業者意識もあります。地方の医者の少ない民間病院では、看護師さんたちの健気(ケナゲ)な働きぶりに感動することも多いです。医者が少ない分、自分達が何とか頑張らねばという意識もあります。「先生、私達の仕事って、ウンで始まりウンで終わるんですよ。」汚れ仕事にも、プロ意識を持っている彼女達に学ぶことは、多いです。
大学病院看護師は、カンファレンスや申し送りという、看護師同士の独自の仕事を行っているため、『臨床看護師が足りない』と囁かれています。大学病院では、同年代の医師である医員の給与の3倍近くを貰っている看護師をいくら増員しても、赤字になるだけで無駄なのです。診療補助をサボタージュするこれらの看護師は、地域の健気な看護師さんとはあまりにも対照的なのです。
何故、国立大学病院看護師が、労働貴族として、診療補助をここまでサボタージュすることが許されているのか、その分析は、いずれ行う予定ですが、ここでは、巨大掲示板に描かれている要約がありましたのでそれを紹介して、終わりにします。
http://tv.cbx5.net/nurse/daigakuk09.html より
・大学病院看護師は一般病院に比べて仕事と責任が少なく、 無意味なカンファレンスの時間が多い。
・一般病院で看護師がするような仕事(採血、点滴、点滴詰め、尿路カテーテル挿入など)はすべて医師の仕事になっているところが多い。 患者搬送、薬剤・機材の運搬、体交や痰吸引、入浴介助、おむつ交換が医師の仕事という大学もある。
・看護師が静脈注射をしても良いという判例は従来からあり、厚生労働省より看護師等の静脈注射は適法との通達が出ているにもかかわらず、いまだに大学看護師が注射業務を拒否している。
・時間外あるいはカンファレンス中ならば患者が死にそうになっていても動かないし、カルテも渡さないという大学病院もある。
・「看護と医療は違う」という理由で、体を使う仕事で医師を手伝うことはめったにないのに、治療方針に関しては医師に対して積極的に意見する。
・世間一般では大学病院看護師があまり働こうとしないという実体がまったく知られていない。
・大学病院の研修医は多忙すぎて医師としての成長を抑えられるという おかしな状態になっている。
・大学病院看護師が一般病院看護師並に働けば研修医は過労せずにすむ。研修医が本質的に忙しいのではない。
・私立大学病院にでは、一般病院並みに看護師の仕事の種類が多いところもある。
・上層部の医師にも責任あり。本来看護師がする仕事を研修医が押し付けられている状態を放置。
・H15年の研修医マッチングにおいて、新制度であるマッチングに参加 した78の大学病院に おいて、67大学で研修医の定員割れが生じた。H16年研修医マッチングにおいて、大学病院のマッチ者数は4216人であり、347人減少している。
・優秀な学生ほど大学以外の病院を希望する傾向にあり、その要因の一つとして、 大学病院では、一般病院において看護師がやるような仕事を研修医がさせられ、それに大部分の 時間を割かれて意味のある 研修ができないということがある。
・慶応大学病院では研修医激減を受け、H16年度からそれまで研修医の仕事であった点滴や患者案内などの業務を看護師や事務員がすることに決定したと報道された。
・しかし他の大学では研修医が減った分の仕事を医局員(助手など)や大学院生が受け持つようになる大学も多い。その結果、大学病院は地方に派遣されていた医師を引き戻さざるをえず、地方の深刻な医師不足を生み出している。
・新研修医制度発足に伴い、地方病院からの医局員引き上げが問題化しているが、大学病院看護師が一般病院並みに働けばこの問題は解決される。
・医師の間では、「大学病院看護師は採血・注射などの看護業務が出来ない」ということは広く知られており、開業医や、民間病院への転職において、大学病院看護師の経歴はむしろマイナスポイントである。
・2004年、「新人看護職員研修到達目標、新人看護職員研修指導指針」パンフレットが厚生労働省により発表され、看護師の技術的なスキル向上、急変対応の強化を目指しているが、大学病院看護師は無視しているようである。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/03/s0310-6.html http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/12/tp1215-3.html
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