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http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070514/124743/
麻疹(はしか)の流行が続いており、特に成人麻疹(15歳以上が届け出の対象)は関東地域を中心に拡大、一時的に2001年の大規模流行時を上回っています。ゴールデンウイークの人口移動で、旅行などによって国内の拡大ばかりか国外への麻疹の輸出も懸念されています。
国立感染症研究所の感染症情報センターによると、麻しんは2006年末から埼玉県を中心に発生し、2007年に入って東京、千葉、神奈川などの関東地域に拡大。関東以外では愛知や大阪などの大都市圏で患者発生が目立っています。
今回の流行で特徴的なのは患者の年齢が高いことです。通常、0〜4歳児の発病者は全体の60%前後ですが、今回は43%と比較的低く、10〜14歳が30%強と多くなっています。
さらに成人麻疹として届けられる15歳以上の患者数は2007年1〜4月上旬までで累計102人で、特に3月中旬以降、東京都を中心に急増、一部の大学では休校措置がとられました。4月中旬の週には、2001年の大流行時を上回る報告数(39人)がありました。成人麻疹の場合、定点観測している医療機関は全国約450カ所しかないので、実際の患者数はかなりの数に上ると推測されています。
成人は乳幼児に比べて活動範囲が広く、特にゴールデンウイークには国内外の旅行などで移動することが多かったため、現在流行中の地域以外への拡大や、麻疹の排除を達成している欧米諸国やオーストラリア、韓国などへの麻疹の輸出事例の出現も心配されています。
麻疹は、空気感染などでうつり、10日前後の潜伏期間を経て発病、38〜40度の高熱が出て、脳炎を併発することもあります。年間数十人が麻しんで死亡していると推定されています。感染力が非常に強く、兄弟のうち1人がかかると、必ずといっていいほどワクチンを接種していない他の兄弟も感染してしまいます。
このため2012年までに国内から排除すべき感染症として、国は麻疹対策に力を入れており、1歳になったらすぐと学童期前の2回目接種を含めた麻疹関連ワクチンの接種を勧めています(勧奨接種)。
欧米では麻疹のワクチン摂取率は95%と高いのですが、日本は80%程度で、先進国では際だって低い数字です。麻疹ワクチン未接種で麻疹未罹患の方は、できるだけ早くワクチンを受けましょう。ワクチンの接種スケジュールや費用負担などについては、かかりつけ医かお住まいの市町村(特別区)へ。
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