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＜みずほインベスターズ証券 投資情報部長 稲泉雄朗氏＞
世界的に金融相場色が強まっており、金や原油などの商品から株式市場に資金が流れ始めている。米住宅関係など悪い経済指標が出る度に米住宅建設の米トール・ブラザーズ(TOL.N: 株価, 企業情報, レポート)やＫＢホーム(KBH.N: 株価, 企業情報, レポート)などが上昇しているのがいい証拠だろう。世界的な金融緩和観測を背景にした潤沢な資金が、これまで大きく下落したような銘柄に買い戻しを入れている。
また日経平均株価.N225が大幅高となっているのはソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)急騰による寄与が大きい。指数への寄与度はもちろん、多くの個人投資家が保有している同社株が、一時ストップ高となったことで投資マインドを改善させている。ただ市場では今週に予定されているトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)などの決算発表を見極めたいとの気分も強くやや上値が重くなっている。
１月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比１万７０００人減と厳しい数字になったが、サブプライム問題の影響から金融機関など大量の雇用者を抱える企業で雇用を調整する動きが出ると予想されていたため、それほどの驚きとはなっていない。
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