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日銀総裁人事 民主幹部歯切れ悪く 空席なら批判も 政府の出方見極め【東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008020202084392.html
2008年2月2日 朝刊
三月に任期が切れる日銀総裁の後任人事問題で、かぎを握る民主党の対応がなかなか定まらない。
本命視される武藤敏郎副総裁の起用には、党内では否定的な意見が強いが、小沢一郎代表ら幹部は、いまひとつ歯切れの悪い発言に終始している。
日銀総裁人事は衆参両院の同意が必要で、参院第一党の民主党が反対すれば、政府の人選は通らない可能性が高い。
このため、民主党が武藤氏の総裁就任を認めるかどうか、注目されている。
民主党は、元財務事務次官という武藤氏の経歴から、財務省による日銀支配を懸念し、二〇〇三年の副総裁就任時は反対している。
今回も「財政のトップにあった人が金融のトップに座るのはどうか」との慎重論が強い。簗瀬進参院国対委員長は一日「財政と金融の分離は、民主党の党是」と力説した。
ただ、小沢一郎代表は先の記者会見で「(財金分離論は)一つの意見。100%(それに従う)かどうかは別」などと、必ずしも縛られないとの考えを示している。
鳩山由紀夫幹事長も一日の会見で「(財金分離は)大変重要な要因」と述べる一方、「官僚出身者だから望ましくないという結論を出すつもりはない」とも指摘した。
こうした背景には、民主党も「国会同意人事の結果に責任を持たなければならない」(中堅)立場になり、気軽に態度を決められない事情がある。
政府が武藤氏の提案に踏み切り、民主党が不同意として日銀総裁が一時空席という事態になれば、「逆に民主党が批判される」(若手)恐れがある。性急に態度表明するより、当面は正面衝突を避けながら、政府の出方を見極めた方が賢明というわけだ。
党内からは「(小沢氏の発言は)最終的に武藤氏はダメだが、複数の選択肢の中に武藤氏を入れて提案してくるのは構わないというメッセージ」(ベテラン)との推測も出ている。 (高山晶一)