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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=afzGIPFFbpkw&refer=jp_europe
仏ソシエテの「ローグトレーダー」、パリ警察で取り調べ続く
1月27日(ブルームバーグ):未承認取引によって仏銀ソシエテ・ジェネラルに49億ユーロ(約7680億円)の損失をもたらしたジェローム・ケルビエル氏(31)は、さらに1日、パリ警察で取り調べを受けることになった。
パリ検察当局の報道官イザベル・モンターニュ氏は「ケルビエル氏の拘置期間はさらに24時間延長された」と述べた。検察は28日午後までに、同氏を起訴するかどうかを決める。
ソシエテは25日夕、ケルビエル氏の情報を捜査当局に渡した。ソシエテによると、ケルビエル氏は欧州の株価指数に連動した先物に投資し、架空の取引によってこれを相殺していた。
ソシエテによると、18日に欧州株が約2%下落となったために、ケルビエル氏の上司らが不審なポジションに気付いた同日夕方には14億ユーロの損失が出ていた。同社は21日にポジションを解消し始めたが、同日の欧州株は平均で7%安となり、損失は49億ユーロに膨らんだ。ソシエテのダニエル・ブトン会長は仏紙フィガロにこれらの数字を明らかにし、同社はその内容を肯定した。
モンターニュ氏によると、パリ警察の金融担当部門は26日にケルビエル氏への取り調べを開始した。ケルビエル氏は26日午後2時ごろパリ南東部の警察署に到着したという。フランスの法に基づき、検察は起訴するかどうかを決めるまでに2回、容疑者を拘置することができる。パリの金融関連主任検察官ジャンミシェル・アルデベール氏は記者団に、「取調べは非常に有用だった」とし、「順調に進んでいる」と述べた。
検察当局によると、ソシエテは24日、「31歳の人物」を文書偽造や偽造文書を使った自動システムへの侵入でナンテールの検察当局に告訴した。事件の管轄は25日にパリに移され、パリ警察は同日、ケルビエル氏のアパートやソシエテの本社を訪ねたという。
ソシエテの広報担当者によれば、同社は捜査に協力し文書を提出している。ケルビエル氏の弁護士は、同氏は不正を行ってはいないと述べた。ソシエテ株は年初に比べ25%下落し、時価総額は340億ユーロに減少している。サルコジ仏大統領の特別顧問、アンリ・グアイノ氏はLCIテレビで、「この状況を利用して利益を得ようとするものがあれば、仏政府は黙認しない」と述べた。
ソシエテは世界株式・デリバティブ(金融派生商品)ソリューション共同責任者のルック・フランソワ氏とリソース部門責任者のジャンピエール・ルサージュ氏がケルビエル氏の取引の責任を取り退社すると発表した。
法人・投資銀行部門最高経営責任者(CEO)のジャンピエール・ムスティエ氏は辞意を示したが、ブトン会長に慰留されたという。同氏は昨年の賞与を返上するが、他の従業員の賞与が一律に減額されることはないと述べた。
ソシエテ幹部が匿名を条件に述べたところによると、ケルビエル氏は同社内に架空の企業を作り、ほぼ1年にわたって自身の取引をこの架空企業の取引で相殺していた。一取引相手との取引上限額が最近変更されたことを知らずそれを超えたために、最終的に不正が発覚することになったという。