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Vol.75 Jan/15/2008
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1.金融危機特集
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今、世界は金融メルトダウンに恐れ慄き始めており、誰もが予想していなかった金融崩壊が目の前に迫ってきていることにようやく気付きはじめています。
今までに全て非公開部分も含め、【ワールドレポート】をお読み頂きました方はその準備をされておりなんら問題はないようになっておられる方が殆どですが、楽観論ばかり聞かされ、そして実際に何が起こっているかあえて聞こうとしてこなかった投資家・経営者は今や全ての資産を吹き飛ばす危機に直面しています。
弊社にもご相談があった事例では1億円で株を買いこれを担保にさらに株を買い増し続け、2億5,000万円近いポジションを組まれたそうですが、買われたのが銀行株とネット株と不動産株でその後の株価の急落であっという間に1億円5,000万円以上の損をし、金融資産全てを失った上に5,000万円以上の負債を抱え込んだという事例があります。
一貫して借金で株・不動産は買ってはいけないと述べてきましたが、個人投資家の中には借金して投資すれば何倍にもなると奨められ、今や悲惨な状況になっている方が多くおり、信用の追証が前週に比べ20倍にも膨らんだという証券会社があると報道もされています。
また、不動産では年金代わりにと借金で不動産を買ったものの想定した賃貸収入が入らず、今やローンが払えなくなり破産する直前にまでいっている個人も多くいます。
『不動産は借金で』という営業トークに乗せられた挙句の悲劇ですが、これも誰が悪いというのではなく、全て借金した本人が悪いのですが、それにしましても膨大な借金を何十年にも渡って背負うという危機感がない投資家が多いのには驚かされます。
今後、さらに株式市場・不動産市場が暴落しました際には、より悲劇が待ち受けていますが、今、世界の金融市場に恐ろしい事態が静かに進行しつつあるのを殆どの個人・投資家は知りません。
ユーロの暴落です。
今、ユーロは世界中の通貨に対して急騰しており、ドル・円はもとよりイギリスポンドに対しましても急騰しており、今やユーロは世界最強通貨にも見えますが、実際には内部はガタガタでありいつ崩壊してもおかしくはない状態になっているのです。
世界には色々なバブルがあり、不動産バブル(崩壊中)、株式バブル(崩壊中)、中国株バブル(崩壊の入り口に)、原油バブル(崩壊の入り口に)等々の他に最も大きなバブルがユーロなのです。
ドルが駄目だ、円が駄目だ、ポンドが駄目だ、等々という理由で、ユーロに資金が集中してきているものですが今や行き着くところまで来ており、いつ何時崩壊するかも分からないのです。
ユーロに投資をしている投資家からすれば、ユーロほど安全な通貨はないとしていますが、今、スペインで起こっています不動産バブル崩壊でスペインの金融機関の破綻観測が出てきており、またフランスの大手金融機関もサブプライム関連で経営危機に陥っているとも言われており、イタリアではごみ問題で国が分裂するのではないか、とさえ言われるほど暴動等が起こっています。
ヨーロッパの中に矛盾が溜まり続けており、何かの切掛けで暴落することも有り得るのですが、今のユーロ高を仕掛けているのはアメリカとも言われており、ブッシュ政権がユーロ高を演出しているとも言われているのです。
そして、行き着くところまで行かせて矛盾をはらませ、一気に崩壊に持ち込む動きがあるのではないかとされており、今、株式市場・金融市場の混乱も静かなるブッシュショックの一つだという意見も出てきています。
では、実際にどのような展開になるのでしょうか?
今、米国の金融機関(シティ・メリルリンチ等)は中国・アラブ・アジアからの資本を取り入れて資本不足を補っていますが、ブッシュ政権は最後の段階でこれらの金融機関を破綻させ、出資させた資金を巻き上げるとも言われているのです。
このような光景は日本がバブル経済の時に、日本企業・個人にべら棒な価格で米国不動産を買わせ、最後には二束三文で売らせ、まんまと10兆円とも20兆円とも言われるジャパンマネーを掠め取ったことに見事に似ています。
ブッシュ政権は原油高等を演出しアラブに膨大な資金を与えましたが、今それを収穫している最中とも言えるのです。
中国にもオリンピックを与え経済成長を与え見事なバブル経済を作り上げましたが、今やそれを収穫する時期と思っている節があり、今後中国・香港株式市場の暴落、上海不動産市場の崩落で中国を追い込み、最後には出資させた米国金融機関・ファンドを破綻させ、全ての投資資金を巻き上げることを想定しているとしたら・・・。
問題のユーロでは世界中でユーロを買っているのは日本・アラブ・中国ですが、ユーロが暴落すれば、円高・元高になりますが、特にユーロは円に対して100円近辺まで暴落するかも知れません。グロソブ等の投信を経由して日本人は10兆円以上の資金をユーロに投入しており、これが30%、40%以上も暴落すれば個人投資家の中にはパニックになる人も出てくるはずです。
今、世界のファンドの中にはこの日本人が蓄えた10兆円以上の『丸々と太ったユーロ』を食べつくそうという動きが出てきており、世界中のリスクマネーが≪円−ユーロ≫に集まってきた段階では一日に10円以上というとてつもない動きをするかも知れません。
現在の金融崩壊では最大1,000兆円以上の損失が出ることになり、上記の日本人のユーロポジションから3兆円余り掠め取りましても大した金額ではありませんが、稼げる時には稼げるだけ稼いでおくというのが金融市場の掟とも言え、ブッシュショック発動前に、彼らは世界中の金融商品を狙い打ちにしてきます。
そして、最後には自分達も金融崩壊で自滅することになりますが、そのようなことは想定せずにせっせと『金融積み木崩し』を行っているのです。
最後に冒頭で取り上げましたブッシュショックについてお話させて頂きます。
今、米国の巨大銀行を始めハワイ銀行という地方の優良銀行等、全米の金融機関の経営が揺らぎ始めており金融崩壊の際には全ての金融機関の経営は破綻し、国有の再生銀行が出来上がり、そこに全ての金融機関の預金・ローンが集約されることになります。
この場合、預金は100,000ドルまでは保護されますが、数年〜10年間は凍結されこの間、引き出しは事実上出来なくなるかも知れません。
(その際には邦銀は勿論経営破綻しています。何故なら邦銀は米銀に資金を数十兆円単位で貸し付けておりこれらが取り立て不能となり債務超過に陥るからです)
米国はブッシュショック後、強力な政治力や資産家達の力、更には原油・天然ガスの自給、食糧の自給も出来ており、再生できるだけの力はありますが、では日本はどうでしょうか?
政治の混乱、官僚の体たらく、企業のリスク管理の甘さ、国民のモラルの低下、食糧自給率の有り得ない低さ等もあり、社会そのものが成り立たなくなるかも知れません。
働くことを忘れ、目先の金儲けばかり考えている日本人が増え、お金・親の有り難さを忘れた若者の親殺しや社会への復讐にも似た無差別殺人等も増えてきており、今後日本社会は統制の利かない荒れた社会に成り下がることも十分考えられます。これを見た外資は日本から逃げ出すでしょうし、資産家達も海外移住を考えだすでしょう。
すでに、海外移住を考えている資産家の方も多く出てきておりますが、金融資産を銀行預金・投信に集中させている方も多く、金融崩壊の際には全て失うことになりますので、海外移住も絵に描いた餅になりかねません。
今の混乱した社会では資産をどこに保有したら守ることが出来るのか、が最も重要なことであり、この選択肢を誤りますと全てを失うことにもなります。 今、静かに進むブッシュショックそして金融崩壊・メルトダウンに備える最後の段階が来ています。
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