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日経平均が大幅続伸、米景気減速懸念の後退で買い戻し
2008年 01月 25日 12:08 JST
[東京 25日 ロイター] 午前の東京株式市場で日経平均は大幅続伸し、前日比350円を超える上昇となった。米政府と議会が個人の税払い戻しや企業の投資奨励策などを含む景気刺激策で暫定的に合意したことで米景気減速懸念が後退し、買い戻しが入った。
円高が一服していることやアジア株が堅調に推移していることも買い安心感を誘っている。自動車や商社、銀行などに幅広く買いが入り、ほぼ全面高となった。
前場の東証1部騰落数は、値上がり1542銘柄に対して値下がり144銘柄、変わらずが43銘柄。
米政府と議会は24日、個人の税払い戻しや企業の投資奨励策などを含む景気刺激策で暫定的に合意した。市場では米リセッション(景気後退)懸念が後退し、株価が続伸。
規模は1500億ドル程度とこれまでの予想範囲内だが、「市場には景気刺激策が議会を通らないのではないかとの見方もあっただけに、安心感を誘っている」(SMBCフレンド証券・投資情報部次長の松野利彦氏)という。
また米資産家のウィルバー・ロス氏が米モノライン(金融保証会社)、アンバック・フィナンシャル(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート)買収に向け協議を進めていると24日付英イブニング・スタンダード紙が伝えたことも材料視された。モノラインの経営不安は今週に入ってから株安の大きな要因となっていたが、市場では「実現の可能性はともかく、いろいろ救済策的な話が出てきていることで、早期解決への期待感が強まっている」(国内証券)との声が出ている。
買い一巡後にややもたつく場面もあったが、前引けにかけて騰勢を強める展開となった。米系、欧州系ともに海外投資家の買いが入っているという。ただ一方で「投信の解約とみられるバスケット売りが、ここ2日ほど後場寄り付きで入っているため、警戒心が強まっている」(別の国内証券)との指摘もあった。
個別では、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)やキヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)など輸出関連株がしっかり。みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)など銀行株も大幅高となっている。商船三井(9104.T: 株価, ニュース, レポート)や丸紅(8002.T: 株価, ニュース, レポート)、コマツ(6301.T: 株価, ニュース, レポート)などもグローバル景気敏感株も高い。
2008年3月期の連結営業利益と年間配当の予想を上方修正した任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)のほか、ミツミ電機(6767.T: 株価, ニュース, レポート)なども「任天堂関連株」として買われた。
(ロイター日本語ニュース 伊賀大記記者)
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-29971020080125