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政府系ファンド設立、高いリスク背負うことになる=額賀財務相
2008年 01月 25日 11:14 JST
[東京 25日 ロイター] 額賀福志郎財務相は25日、閣議の会見で24日に自民党の一部有志議員が株価対策などについて緊急提言を行ったことに関連し、ソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)の設立は高いリスクを背負うことになり、よく考えなければならないと述べた。
日銀の金融政策運営については、政府と日銀はマクロ経済について共通認識を持っており、日銀には持続的な経済成長を支えるための金融政策を期待したいと語った。
緊急提言には、証券税制に関して株式譲渡益課税・配当課税の免除や政府系ファンドの設立、日銀による一段の金融緩和などが盛り込まれているが、証券税制に関しては、今通常国会に、現行の優遇措置を2008年末に原則廃止した上で2010年12月末までの2年間の特例措置として、金額基準を設けて優遇税率10%を維持する法案を政府はすでに提出している。額賀財務相は「しっかりと(法案を)成立させてほしい」と語った。
また、政府系ファンドの設立に関しては「高収益を上げるために高いリスクを負うことになる。損失を出した場合はどうなるのか。国民の理解が得られるのか、よく考えなければならない」と慎重な見解を示した。
日銀の金融政策運営については「マクロ経済について、政府・日銀は共通認識を持っている」とし、日銀に対して「日本経済の安定的な持続成長のための金融政策を期待したい」と語った。
2月9日に東京で開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)について額賀財務相は、世界的に株式市場などが不安定な状況にあることや、各国経済の先行きに不透明感が漂っていることを踏まえ、「金融市場の安定、世界経済の安定につながるメッセージを発しなければならない。議長国としてリーダーシップを発揮したい」と述べ、「それぞれの国が対策講じ、各国が協調姿勢を示すことが大事だ」と語った。
(ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫記者)
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-29968620080125