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労働者の国際的な反乱に恐怖 「労使運命共同体」叫ぶ経団連  【前進】
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投稿者 愚民党 日時 2008 年 1 月 18 日 19:15:04: ogcGl0q1DMbpk
 

http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no08/f2326sm.htm#a1_1

週刊『前進』(2326号3面1)(2008/01/14 )

 労働者の国際的な反乱に恐怖 「労使運命共同体」叫ぶ経団連

 08年経労委報告と徹底対決を

 12月18日、日本経団連は08年版経営労働政策委員会報告を打ち出した。「日本型雇用システムの新展開と課題」と題されたこの報告は、開始された労働者階級の反乱におびえる資本が、その鎮圧を絶叫しつつ、「生産性向上」の名のもとに労働者に徹底した低賃金と不安定雇用を強制し、階級的団結を解体して自らの延命を図ろうとするものだ。08春闘は、この攻撃と正面から立ち向かう決戦となった。4大産別を先頭に、階級的労働運動路線を白熱的に実践する過程として闘おう。

 世界革命の道きり開く08春闘へ

 08年はその冒頭から、波乱に満ちた幕開けとなった。1月2日のニューヨーク株式市場で株価は急落、商品市場では原油が一時1バーレル=100jを超え、ドル安も急速に進展した。これを受け、4日の東京市場でも株価が暴落、ブルジョアジーは世界大恐慌の危機におびえている。昨年来、世界をゆさぶってきたサブプライムローン問題は、ついに本格的に爆発し始めた。もはや帝国主義は、その延命の道をことごとく絶たれる死の瀬戸際に立たされている。

 世界金融恐慌のただ中で、資本は生き残りをかけてこれまで以上の首切り・賃下げ・非正規雇用化の攻撃をかけてくるだろう。だが、昨年の11・4労働者集会が示したように、全世界の労働者は国際的に団結し、世界革命に向けた総反乱に立っている。資本の激烈な攻撃は、さらなる労働者の闘いを招き寄せ、帝国主義の死を自ら促進するものへと転化する。

 08春闘はこうした情勢下で闘われる。春闘の中でこそ階級的労働運動路線をひたむきに実践し、世界革命への扉をさらに大きくこじ開けよう。民営化と真っ向から対決する国鉄・教労・全逓・自治体の4大産別で、階級的労働運動を鮮烈に登場させることが勝利のカギを握っている。とりわけ、国鉄分割・民営化以来20年の闘いに勝利してきた動労千葉を先頭に、JR総連解体の第2次国鉄決戦を貫いてこそ、巨大な勝利は押し開かれる。教育労働者の不起立闘争は、労働運動の死命を制する決定的な位置にある。民営化と対決する全逓・自治体の闘いも、決戦の時を迎えている。

 それらを軸に、全産別で大幅賃上げと非正規雇用撤廃を掲げて職場生産点で資本と対決し、階級的団結を固めて闘いに立とう。春闘ストライキを復権し、職場支配権を労働者階級の手に取り戻そう。それはまた、対テロ新特措法を強行して米帝とともに再びイラク−中東侵略戦争にのめり込む福田政権を打倒する闘いであり、改憲阻止の一大決戦そのものである。

 「生産性向上」運動に反撃しよう

 世界金融恐慌が現実化し、帝国主義間争闘戦が激化の一途をたどる中で、米帝を先頭に帝国主義は世界に戦争を拡大しつつある。他方、日本帝国主義は、参院選での自民党の惨敗と安倍の辞任−本質的に脆弱(ぜいじゃく)な福田政権の登場という事態が進展し、支配の危機を突きつけられている。

 この背後には、95年日経連プロジェクト報告以来、一挙に激化した一大資本攻勢に対する労働者階級の巨大な怒りの噴出がある。とりわけ「ワーキングプア」状態を強制された2000万青年労働者は、革命を求めて根底的な決起を開始した。

 国鉄分割・民営化以来の新自由主義路線、小泉政権以来の「構造改革」攻撃は、今や労働者階級の激しい怒りに迎え撃たれている。

 今次経労委報告は、こうした情勢に動揺しつつも、激しい危機感に突き動かされた日帝ブルジョアジーが、新自由主義の極致と言うべき絶望的な危機突破策に出てきたことを示している。

 経労委報告は「序文」で、次のように叫び立てる。「企業の盛衰と従業員の生活は表裏一体の関係にある」「まさしく、企業は、労使の運命共同体である」

 これは、資本の支配のもとに労働者は全面的にはいつくばれという居丈高な主張だ。労働者の階級的団結を解体し、階級的労働運動を絶滅するという反革命宣言だ。

 経労委報告は、「かつては労使がせめぎあった時代もあった。しかし、わが国の労使は真摯(しんし)な対話を通じて、対立の構図が現実とは無縁なイデオロギーの産物にすぎないことを共通理解としてきた」「労使の緊密なコミュニケーションを基礎においた生産性向上に向けた取り組みこそ、わが国が、世界に誇ることができる財産である」と言い放っている。

 そこには、「労働運動の力で革命をやろう」の鮮烈なスローガンを掲げて立ち上がった青年労働者に対する資本の恐怖が紛れもなく現れている。だから資本家どもは、連合や全労連の体制内労働運動指導部に向けて、“お前たちの責任でこうした闘いを鎮圧せよ”と絶叫しているのだ。

 しかも、こうした攻撃の一切は、「生産性向上」に集約される形になっている。経労委報告は、「今後5年間のうちに労働生産性の伸びを5割引き上げる」とした骨太方針2007の方針をことさらに強調する。

 だが、そんなことは労組を絶滅し、労働者を個々バラバラに分断して、徹頭徹尾、成果主義のもとでの競争をあおり、これまでの比ではない強労働・強搾取を強いることなしには実現できない。いや、世界金融恐慌が現に始まっている情勢下では、どんな手段をとろうが、そんなことはできるはずがない。だからこそ資本は、“生産性の向上に向けて労使は運命共同体になれ”と叫び続ける以外に打つ手がないのだ。まさにそれは現代の「産業報国会」運動だ。

 戦前の産業報国会は、「すべてが生産力向上を目的として」形成された。階級的団結の一掃を核心に据えた「生産性向上」運動は、侵略戦争への道を開こうとするものにほかならない。

 そのことは、経労委報告に先だつ12月11日に日本経団連が打ち出した「優先政策事項」10項目を見れば明らかだ。その内容は、「国際競争力の強化」「財政健全化」「規制緩和・民間開放」から「教育改革」「道州制の導入」「新憲法の制定」に及ぶ網羅的なものだ。そこでは、改憲を公然とぶち上げた安倍の路線がそっくりそのまま踏襲されている。結局、日帝には、そこに向かって突き進む以外にいかなる選択肢もないのである。

 結局は非正規雇用の拡大を狙う

 経労委報告は、その情勢認識として「グローバル化の飛躍的進展」による国際競争の激化を激しい危機感で強調している。その対応策として打ちだされているのは、ただひたすら「生産性の上昇・国際競争力の強化」に尽きる。つまるところそれは、非正規雇用化をさらに激しく進めるということだ。

 経労委報告には「若年者等の就労促進」とか「就職氷河期に意に反して期間従業員・パートタイム従業員・派遣社員等となった人々に、長期雇用への道を開いていくことが全社会的な課題」とかの言葉がちりばめられている。だが、その具体策になるや「正規と非正規との間に上下関係というものはない」とか「労働者派遣制度などの規制改革の推進」「ワーク・ライフ・バランスを実現する柔軟な働き方」などの言葉しか出てこない。2000万青年労働者の反乱に恐怖しつつも、資本の本音はあくまで、非正規雇用をとことん拡大し、正規雇用の労働条件を非正規雇用並みに引き下げることにある。

 春闘に向けた具体的な対応方針として、経労委報告は「今次春季労使交渉・協議においては、生産性をベースとした賃金決定や評価制度の見直し、多様な働き方などが主要な論点になる」「労使にとっての共通の課題は個々の企業の生産性の向上」と言う。ここでも「生産性向上」がキーワードにされている。

 一層の賃下げが資本の意志

 ブルジョアマスコミは、今次経労委報告を評して“賃上げを容認した”と言うが、そんなことはどこにも書かれていない。経団連の方針はあくまで「生産性を基軸とした人件費管理と賃金・評価制度の再構築」であり、「生産性に応じた総額人件費管理」である。特に、「賃金決定の視点」として「グローバル競争の視点」を挙げているのは、きわめて挑発的だ。そこからは、賃金を際限なく切り下げるという結論しか出てこない。

 しかも、その攻撃を「仕事・役割・貢献度を基軸とした賃金制度」、つまり徹底した成果主義・能力主義の賃金体系への転換をもって貫こうというのである。

 経労委報告はまた、「生産性向上・多様な働き方を可能とする制度の整備」と称して、労働者派遣法の一層の改悪をうたっている。昨年、労働者の激しい怒りで打ち砕かれたホワイトカラー・イグゼンプションについても、「自主的・自立的な時間管理を可能とする制度」という名で、あくまでその導入が狙われている。

 さらに、「究極的な構造改革として道州制の導入が急がれる」と明記したことも重大だ。敵の側こそ4大産別に狙いを定め、民営化・労組破壊の攻撃をさらに強行しようとしているのだ。「生産性向上」を叫ぶ資本家どもは、“公務員労働者は最も生産性が低い”として、そこに攻撃を集中させている。

 まさに4大産別と青年労働者の闘いは、日帝資本と対決する基軸的な位置にある。

 御手洗と運命共にする連合

 経労委報告は、「個別企業の支払能力を無視して横並びで賃金を引き上げていく市場横断的なベースアップは、すでに過去のものとなっており、もはやありえない」と言い放った。そこにあるのは、労働者の階級的団結に対する底知れぬ憎悪である。

 この経労委報告に対して、連合は「生産性の上昇・国際競争力の強化……の早期実現をめざす……課題は、連合としても共通認識として持ち得るものである」という見解を出した。連合は、「労使は運命共同体」とうそぶく経団連に、「連合も、こうした認識を否定するつもりはない」と全面的に頭を垂れている。

 これこそ、連合の側からする階級的労働運動絶滅の宣言だ。連合幹部は「産業報国会」への転換を自ら選び取ったのだ。

 労働者と資本家は非和解的に対立している。その現実を徹底的に踏まえ、職場生産点で資本と対決し団結を固めてこそ、労働者の生存と生活は確保される。低賃金・不安定雇用で労働者をこき使い、労災で命まで奪った末、侵略戦争に駆り立てて団結すべき仲間同士の殺し合いを演じさせるのが、資本=帝国主義の本質ではないか。労働者に資本家と共有すべき運命など何ひとつない。

 資本のもとへのみじめな屈服を強いる体制内労働運動を打ち倒し、今こそ不抜の階級的団結を打ち固めるために08春闘を闘おう。労働者の反乱におびえる資本家どもに、革命の現実性をまざまざと突きつけてやる決戦の時は到来した。


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