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http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/news/ydrift/sec1/sec080116_2.html
東レ名誉会長
前田勝之助氏
――繊維産業は戦後の代表的な輸出産業でした。
「1945年の終戦から65年までは貿易黒字の6割を繊維産業が稼いできた。だが、85年のプラザ合意後に繊維製品の輸入が増えた。業界全体で貿易赤字となり、国内需要に対する輸入比率は、衣料では数量ベースで全体の9割まで高まった。ただ、金額ベースで見ると、輸入は需要の半分にすぎず、輸出もほとんど変わっていない。日本の繊維は高付加価値製品として、内外である程度展開できる」
――これだけ輸入が増えれば、消費者にとっては円高の方が良いのではありませんか。
「反対だ。円安にならないと、日本の産業はだめになる。日本は資源を輸入して、技術力で付加価値の高いモノにして輸出する貿易立国であり製造技術立国だ。地政学上、これからも変わらない。為替レートを強くする必要はない。購買力平価から考え
れば1ドル=130円くらいの為替レートがちょうど良い」
――円が強いということは、日本の経済力の強さを証明するのではないでしょうか。
「一般的にいえば、強いことは良い。しかし、それだけの実力がないのに評価されるのは良いとはいえない。国内でデフレが続いている状況を見れば、ある程度の円安誘導を政府が考えるべきだ。原油価格が上昇したうえ円安になると負担が増えるという人がいるが、高く買ってもかまわない。日本には付加価値の高い製品に転換できる技術力がある。日本の技術で世界が喜ぶ製品を作れば、製品価格が高くても輸出できる」
――日本の企業は円高恐怖症を克服したとの指摘があります。
「一部の企業はそうかもしれないが、全体ではそんなことはない。いろいろな業種がある中で、景況感が良くなっていない。製造業が良くなって、物価がある程度上昇し、経済活動が活発にならなければならない。努力している中小企業をつぶす必要はない。日本の中小企業にしか作れない世界でオンリーワンのモノは山ほどある。これは日本の財産というだけでなく、世界の財産でもある 。中小企業の経営が良くなれば結果的に国の繁栄につながる」
――為替市場への介入などによる円安誘導は、先進国にはもう許されないのではないでしょうか。
「許されないと考えすぎているだけだ。じわりと円安に持っていけばいい。現在の為替レート
円相場は1月16日の東京市場で一時1ドル=105円台まで上昇した(写真はロイター)
はマネーゲームで決まっている。普通のモノ、本当の商品の輸出入で決まるの部分は取引全体の数%もない。それだけ投機的に決まる為替レートで経済活動が決まっているということを理解しないといけない。非難されても堂々たる通貨政策はできる。貿易立国である我が国の存立基盤を間違えないでほしい」
――50年後、アジアの中で共通通貨はできるでしょうか。
「中国がこれだけ強くなる前に作らなければならなかった。私見だが、人民元と円で一緒になればいいと考えている。のみ込まれるという人もいるが、決してそのようなことは
ない。ユーロでは、参加国がそれぞれに持つ文化などの違いは違いとして一つの通貨になれた。アジアでもできるはずだし、そうすれば国際的な基軸通貨の一つになれる」
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日本が60年か70年代の高度成長時の時代は1$=360円でした。それが日本の経済発展
に伴い1$=200円になり、1$=150円になり、現在の円高です。
日本はもう国の借金が80兆円くらいだということはよく耳にします。
経済力や技術力があっても日本の経済や政治基盤はもう2流か3流国ということを示しているのではないでしょうか。日本国民もですが政治家は時に早くこの事態に気がついて行動に移す時がきたのではないでしょうか
経済人や政治家はもっとこういう声にそった経済活動や政治を行ってほしいものです。