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(回答先: 1980〜2005年国内貯蓄のマクロ推移とナオミ・クラインさんShock Doctrine〜(村野瀬玲奈の秘書課広報室) 投稿者 茶々 日時 2008 年 1 月 10 日 19:32:19)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-560.html
より引用開始
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「分かち合いの精神が必要だ」
前回の記事でRolling Beanさんの記事(と東京新聞の記事)を通じて、日本の「貯蓄高」について、次のことを紹介しました。もう一度まとめましょう。
対1997年度比で、「家計」の貯蓄が目算で1/4に減少。逆に、「金融機関と企業」はいずれも2倍以上になっていて、さらには、民間非営利団体に至っては貯蓄はほとんどない。
一般政府も「貯蓄高」マイナス。(赤字、ということ。)
企業業績の指標のうち、企業の役員報酬、配当金、内部留保という3つはすでに飛躍的に向上している。
にもかかわらず、財界は、まだ体力回復の途上にあるとか、国際競争力のためにさらなる法人税の負担低減や消費税増税が必要とか主張するわけです。
ここまで自分にだけ都合が良い主張というのも珍しいと思います。これが「美しい日本」の模範?これが「希望のビジョン」?
2007年の初頭に御手洗ビジョンなる文書が経団連から出され、私もそれについて批判いたしました。その後も国民生活軽視の経団連に苦言を呈しました。
「絶望の経団連ビジョン (経団連とキヤノンにひとこと言いたい人はこちらの宛て先に。)」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-81.html
「経団連が通れば国民生活が引っ込む」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-493.html
今年も経団連から文書が出され、すでに何人かのブロガーが批判しています。たとえば、こちらあたりがよろしいと思います。
●花・髪切と思考の浮游空間
財界総理の年頭所感に反論する。
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/6b4306bd1499e89422ae1093f2c7f398
で、ちょうど2008年1月9日の毎日新聞にもタイミングよく「貯蓄率 10年前の3分の1」という記事が出ています。「内閣府の発表した06年度の国民経済計算によると、同年度の家計貯蓄率は3.2%と、04年度の3.4%を下回り、96年に現基準に改めて以来最低」だそうです。現基準で最高だった97年度の11.4%からくらべると大きな落ち込み。「企業の高収益の恩恵が家計に波及しない状況が続いている」と記事は結ばれていますが、家計(労働者)からお金を搾り取っているから企業の高収益が成り立っているのでしょう。毎日新聞がスポンサーが怖くてそう書けないのなら私がそう書いておきましょう。笑
政府が「国会財政が赤字だから国民に負担をお願いしなければならない」とか「痛みに耐えよう」とか言うと日本人はお人よしなのか、「それなら仕方がない」とそれを大人しく受け入れているように見えます。でも、企業業績指標と家計生活指標を見れば、国民はそんなに大人しく負担を受け入れる必要はないと自信をもって思えます。国民生活が楽にならないのは、国民の努力が足りないからでも自己責任でもなく、社会全体が、富者が貧者から搾り取る構造になってきているということ。国民は自虐的に負担増を大人しく受け入れる必要はないということです。
自民党と財界が協力してこのような政治・経済運営を続ける限り、政財界が貧しい層からお金を搾り取り続けることはやめないことがこの貯蓄統計からもうかがわれます。それが行くところまで行ったら、実質的な奴隷制ではないでしょうか。もし、国民がそれを選挙など政治的行動で変えようとしないのなら、それは、奴隷自身が自分は奴隷だと気づいていない奴隷制。
これを変え、国民が自分の生活を守ることができるようになる最低の前提条件はやはり政権交代です。...って、同じことばかり言っているので読者が飽きている音が聞こえる...(^^;;
フランス毒電波(笑)でキャッチした締めの言葉を二つ。
「私たちの命は彼らの利益よりも価値がある。」
(フランスの極左政党、「革命的共産主義同盟」のオリヴィエ・ブザンスノー党首のスローガン。この人についての説明はこちらの記事の中に書きました。それに加えて、なななななんと日本版Wikipediaの中に彼に関する記述がこちらにあるのを発見。フランス版Wikipediaの記事の抄訳という感じです。)
「分かち合いの精神が必要だ。金持ちには食い物を。貧乏人には空腹を。」
(フランスの国民的人気風刺コメディアン、故コリューシュの名言ギャグ...すでに20年以上も前の。コリューシュが誰かご存知ない方は、こちらをごらんください。)
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引用終わり