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2008年 01月 4日 15:58 JST
[東京 4日 ロイター] トムソンファイナンシャルによると、2007年1―12月期の日本企業がかかわる合併・買収(M&A、公表ベース)の金額は1538億ドル(約17兆5332億円)と前年比3.2%増加した。件数ベースでは同4.7%増の3081件だった。
昨年夏から表面化した米サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手への住宅融資)問題をきっかけに、投資ファンドによる買収資金の調達は難航し、M&Aは世界的に一時減少した。しかし、戦略的な買収や国境を越える案件の伸びを背景に、年間ベースのM&Aは規模、件数ともに日本を含む世界中で拡大。サブプライム問題の影響はひとまず限定的だった。
日本のM&Aで最大規模だったのは、米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)の日興コーディアルグループ(8603.T: 株価, ニュース, レポート)買収。ファイナンシャルアドバイザー(FA)についた独立系M&A助言会社GCA(2126.T: 株価, ニュース, レポート)はリーグテーブルで3位と、前年の18位から大幅に順位を上げた。
一方、アドバイザリーランキングの首位は野村証券。全日本空輸(ANA)(9202.T: 株価, ニュース, レポート)によるモルガンスタンレー証券系不動産ファンドへのホテル事業売却で、ANAのFAを務めるなど大型案件に関与した。しかし、キリンホールディングス(2503.T: 株価, ニュース, レポート)の協和発酵工業(4151.T: 株価, ニュース, レポート)買収では、主幹事関係のある協和のFAをメリルリンチ日本証券に奪われるなど、外資系証券の躍進も目立った。
メリルはこのほか、投資ファンドのアドバンテッジ・パートナーズによる東京スター銀行(8384.T: 株価, ニュース, レポート)の買収や、米ウォルマート(WMT.N: 株価, 企業情報, レポート)による西友(8268.T: 株価, ニュース, レポート)の完全子会社化でアドバイザーをつとめた。
一方、全世界のM&Aは金額ベースで4兆4824億ドル(約510兆円)と、前年比24.2%の増加。件数ベースでは4万2491件。BHPビリトン(BHP.AX: 株価, 企業情報, レポート)(BLT.L: 株価, 企業情報, レポート)のリオティント(RIO.L: 株価, 企業情報, レポート)(RIO.L: 株価, 企業情報, レポート)買収に代表される資源・エネルギー関連や、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS.L: 株価, 企業情報, レポート)ら金融機関による蘭ABNアムロ(AAH.AS: 株価, 企業情報, レポート)の買収のように金融の大型M&Aが目立った。
(ロイター日本語ニュース 江本 恵美;編集 田巻 一彦)
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-29609920080104