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独立行政法人101から85に、整理合理化計画を閣議決定
政府は24日午前の閣議で、独立行政法人(独法)の整理合理化計画を決定した。
見直し対象の101の独法について、廃止や統合、民営化などで16法人を削減し、85法人とすることが柱だ。
政府は同計画に基づき、来年度から独法の事務事業見直しなどを行う。計画は、焦点となった都市再生機構や住宅金融支援機構については、結論を2〜3年後に先送りするなど、小泉、安倍政権が敷いた抜本改革路線からの転換が鮮明となった。
政府は整理合理化計画を受け、2008年度予算の独法向け財政支出を前年度比1569億円削減する。ただ、07年度予算の前年度比削減額1400億円からの上積みは169億円にとどまる。
福田首相は、閣議前に開いた政府の行政改革推進本部の会合で、「計画に盛り込まれた事項を着実に、スピード感をもって具体化することが必要だ」と閣僚らに指示した。
整理合理化計画で廃止されるのは、日本万国博覧会記念機構、メディア教育開発センター、緑資源機構の3法人。特殊会社などの組織形態で民営化されるのは、通関情報処理センター、日本貿易保険、海上災害防止センターの3法人となった。さらに、国土交通省や農水省所管の研究所など計16法人を統合し、6独法に再編する。
また、不透明だとの批判が多い随意契約を原則として禁止し、一般競争入札に改めることや、業績評価や人事管理の内閣一元化、保有資産の売却・国庫返納など、制度全体の見直しも盛り込んだ。
(2007年12月24日20時7分 読売新聞)