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http://www.meinan.net/column/col_keieiforum/2005_06_04.htm
昔から「名古屋金利」と言われるが、全国の貸出金利とどの程度違うのか調べてみた。
日銀のHPと日銀名古屋支店のHPに約2月遅れで、毎月の貸出残高の推移及び平均貸出金利が公表される。2005年3月で全国と名古屋支店管轄で 金利差を調査した。
3月末の貸出残高で既存融資に係る金利を比較すると(長期、短期総合比較)
全国 名古屋 金利差
都銀 1.503 1.27(*1.115) 0.233(*0.388)
地銀 1.936 1.821 0.115
第二地銀 2.331 1.946 0.385
信用金庫 2.588 2.162 0.426
都銀欄で「名古屋」というのは名古屋市内の都銀の母店8店舗の平均金利を意味し、(*)は名古屋市内の地銀20店舗の平均金利である。
名古屋市内にある銀行はこの対比でもわかるように激烈な貸出競争の中で、都銀よりも地銀の貸出金利(*)のほうが更に低いことがわかる。
信用金庫にいたっては全国の平均より0.426%、日銀名古屋支店管轄の信用金庫の金利が低い。仮に1金庫当りの貸出残高が5000億円と仮定すると、月額の金利 収益だけで約1.8億円少ない計算になる。
名古屋周辺の銀行は市内に第二地銀が3行あり、岐阜、三重には有力地銀が控え規模では全国10指に入る大手信金が数行あり、企業数は名古屋市内に集中するという状況で、且つ、借金を好まない企業の体質が名古屋金利を生んできた。
最近、中小企業向けの無担保ローンが都銀中心に販売されているが、実際に我々の顧問先企業を見ても利用者は殆どない。
特定の業種ではあるが、新規開業での設備投資資金を20年以上の長期ローンで金利が1%台でも銀行と交渉が可能な地域である。