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労働相談センター・スタッフ日記
NPO労働相談センター(03-3604-1294
http://www.rodosodan.org/)と東部労組の記録
コナカは正社員も「ワーキングプア」!第10回団交報告
[ 紳士服のコナカ ] / 2007年10月27日 11時17分57秒
(写真=団交後の組合側メンバー)
全国一般東京東部労組コナカ支部と株式会社コナカとの第10回団体交渉が10月26日、東京都内の会議室で開かれました。組合側から出席したのは8人。会社側からは沼田専務、大野取締役ら7人でした。
コナカでは正社員も「ワーキングプア」だ!
経営陣に賃金アップを要求
この日の団体交渉では、コナカの低賃金の実態と生活苦を真正面から経営陣に訴え、社員と家族の生活を守るための賃金アップを要求しました。
渡辺委員長は25日にもらったばかりの10月分の給与明細書を会社側に示したうえで、こう訴えました。「これでは結婚したくてもできない。残業代が大幅に減ったため年収が30万円以上ダウンしてしまう」
渡辺委員長は大卒の入社4年目で手取り18万5110円。笹川書記長は入社6年目で手取り15万6815円。これまで残業代(不払い分があったものの)や「公休買い取り」などで何とか生計を立てていたのに、それすらなくなりました。組合員からは「こんな給料では生活できない」という声が相次ぎました。
都内の店舗で働く入社数年目の社員のある月の手取りは「12万円台」です。洋服代(社員買い)や持ち株会でも控除されていますが、それらを含めてもあまりにも低すぎます。残業して、この給料なのです。
いったい12万円でどう暮らしていけばいいのでしょうか。これでは結婚も子育てもできません。趣味やレジャーに使うお金も当然ありません。食費を削るしかありません。1部上場の大企業とは思えない低賃金です。
いま日本の労働現場では「ワーキングプア」(働く貧困層)が広がっています。その多くは日雇い派遣や偽装請負などで働く非正社員です。しかし、どうでしょうか。コナカでは非正社員だけではなく、正社員も「貧困化」しているのです。
組合側からは賃金アップに関連して4点を要求しました。@必要な業務がある場合は時間外労働を認めて残業代を支払うことA組織改編に伴う年収ダウンを緩和する調整手当をつくることB残業しなければ食べていけない実態を是正するため基本給自体を引き上げることC同地域の競合他社より低いパート社員の時給をアップすること。
会社側は@については認めました。つまり「朝9:45」というのは一律の縛りではなく、業務があれば早出残業を認めるとのことです。また「夜8:10」というのも、お客さんがいれば営業を続行し、事前にエリアマネージャーの承認がなくても残業を認めるとのことです。
しかしAとBについては「現状、給与体系を変更する考えはありません」との回答でした。会社の業績や同業他社との競争が理由とのことですが、果たして経営陣は従業員と同じぎりぎりの生活をしているのでしょうか。組合側が沼田専務と大野取締役の収入を聞いても、言葉を濁して答えることはありませんでした。
Cについても、組合側が具体的な店舗を指摘しているにもかかわらず、引き上げないとの回答でした。沼田専務自身が過去の団交で「競合他社より低い時給は引き上げる」との方針を明らかにしていました。前言をひるがえす今回の対応は許されません。
コナカで働く店長、社員、パートのみなさん!いかに生活が苦しいか、怒りを、辛さを、将来への不安を、私たちに教えてください。日々、お客さんと笑顔で向き合っているのはだれでしょうか。スーツ1着、ネクタイ1本買ってもらうために必死でがんばっているのはだれでしょうか。会社の利益をあげているのはだれでしょうか。みなさんです。
コナカ支部は今後も経営陣に大幅賃上げを要求していきます。みなさんの力があれば実現はまったく可能です。私たちは声を大にして呼びかけます。いっしょに団結して生活向上を勝ち取りましょう!
そのほかの組合要求と会社回答はそれぞれ以下の通りです。
■役職定年
<組合>50歳になると店長から降ろされ、賃金カットを強いられる「役職定年」制度は一刻も早く廃止するべきだ。
<会社>問題意識は持っているので将来的には検討する余地があるものの、現時点では変えるつもりはない。
■店長の未払い残業代
<組合>店長の過去の未払い残業代を支払うべきだ。
<会社>店長は「管理監督者」だったので支払う必要はない。
■有給休暇
<組合>「公休を消化しないと有給休暇が取れない」という社内ルールを改善し、社内通達を流すべきだ。また人員補充の態勢を早急に整えるべきだ。
<会社>そんな社内ルールは存在しない。公休を消化しなくても、有給休暇は取れるようにする。社内通達を流すことは検討したい。人員補充の態勢はもう少し待ってほしい。
■不当労働行為
<組合>千葉県内の店舗で発生した店長による組合員への不当労働行為事件について事実確認をして、会社として謝罪するべきだ。
<会社>あれは個人的な話し合いなので会社は立ち入らない。ただし、当該の店長には不当労働行為と疑われるようなことがないよう厳重に指導した。
■週40時間超の残業代
<組合>週40時間超の残業代を支払うべきだ。
<会社>検討して回答する。
■未払い残業代の「差額」で協定書!
また、団交の冒頭では、5月25日に支払われた過去2年の未払い残業代が少なすぎるとして、独自に計算し直して差額を請求していた組合員2人の協定書が会社と結ばれました。武田さんが32万3580円、浅野さんが19万3814円です。いずれも遅延損害金(6%)を含めた額です。
あわせて組合員の松田さんもこの日、差額請求書を会社に手渡しました。会社から支払われた未払い残業代の額に疑問を感じている人は、コナカ支部といっしょに差額請求しましょう 。
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