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中国マネーが日本企業に襲い掛かる可能性(KlugView)
2007/11/20(火)18:11
香港大手銀行のHSBCは、中国が来年に2460億ドル(約27兆円)の資金を海外株式市場に投資するとの予測を発表しました。HSBCは、2460億ドルのうち、670億ドルは今年9月に発足した国有投資会社「中国投資」を通じて投資されると予測しています。
11月19日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙は、中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行の国有銀行3行が、シンガポールの政府系投資ファンドのテマセクから、英スタンダード・チャータード銀行の株式17%を買い取る交渉に入ったと報じています。英スタンダード・チャータード銀行は、ロンドンを本拠地とする世界的な銀行金融グループで、香港ドル発券銀行の1つでもある大きな銀行です。中国工商銀行は、すでに南アフリカのスタンダード銀行の株式20%を366億南アフリカランド(約6200億円)で取得した実績があるので、FT紙の報道はそれなりに信憑性のあるものに思えます。
HSBCの予測や英スタンダード・チャータード銀行の株式買取報道に限らず、最近、中国政府に関連した組織や国有銀行が、海外で大規模な合併・買収(M&A)する例を目にすることが増えています。おそらく中国政府は、貿易黒字や海外からの投機によって流入する巨額の資金を中国以外の国で運用することで、国内のカネ余りを緩和することを狙っているのかもしれません。
中国の貿易黒字や海外から中国への投機資金が、急速に縮小する可能性は低い一方で、米国や日本企業の株価は、サブプライムローン問題などを背景に下落基調にありますので、中国政府系の組織が海外企業の株を大規模に取得する例は今後も目にすることがあることでしょう。中国マネーが日本企業を買収するという事例に違和感を持つ方は、まだまだ多いのかもしれませんが、違和感がいつのまにか常識になる可能性は否定できない気がします。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
香港大手銀行のHSBCは、中国が来年にどれくらいの資金を
海外株式市場に投資すると予測した?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
2460億ドル(約27兆円)
http://www.gci-klug.jp/klugview/07/11/20/post_4690.php