★阿修羅♪ > 国家破産53 > 457.html
 ★阿修羅♪
復旦大学世界経済研究所の華民所・・・ 株式市場バブル化の兆しにどう対処すべきか? 【人民網】
http://www.asyura2.com/07/hasan53/msg/457.html
投稿者 hou 日時 2007 年 11 月 10 日 08:19:57: HWYlsG4gs5FRk
 

http://j.peopledaily.com.cn/2007/11/08/jp20071108_79385.html


株式市場バブル化の兆しにどう対処すべきか(1)

--------------------------------------------------------------------------------


中国株式市場のバブル化問題について、上海証券報はこのほど、復旦大学世界経済研究所の華民所による評論を掲載した。

数年来、世界のほとんどの株式市場で株価急騰が起きた。特に中国やインドのような新興市場における上げ幅は驚くべきもので、株式バブル論とその崩壊論が声高に叫ばれるようになった。しかし、われわれが見るに、単純に市場に責任を問うのは不合理で、当然ながら意味がない。なぜならば、市場は自ら発展するものであるから、バブルが発生した後でいかに対処するかが鍵となる。当然株式バブルをコントロールする正確な方法を探り、株価バブルが形成される仕組みと意味を明確にしておく必要がある。

国際的な経験からみて、株価バブルは市場の需要が供給を上回り、株価が経済や企業ファンダメンタルズ(基礎的条件)からかい離し、急速に上昇することで発生する。こうした定義が理解できれば、次の質問は、「バブルを引き起こす需要はどのようにして生まれるのか」ということになる。この点については、第一に過剰流動性による受け身的な買い、第二に、楽観的予測に基づく積極的な買いという2つの側面がある。(編集XX)

「人民網日本語版」 2007年11月7日


http://j.peopledaily.com.cn/2007/11/08/jp20071108_79386.html


株式市場バブル化の兆しにどう対処すべきか(2)

--------------------------------------------------------------------------------


過剰流動性はインフラリスクを生む。こうした状況下で現金を手元に置いていたり、銀行に預けたままにしておけば価値が目減りする。こうしたリスクを避けるため、人々が預金や放置された資金を目減りしない資産や利益が望める資産に投じるのは理性的な判断だ。そして、過剰流動性やインフレ懸念が存在する状況下では、現金価値が失われるのを防ぐため、株式などの金融資産への投資を迫られることは避けられない。

受け身の買いの目的が、手持ち現金の目減りを避けるためだとすると、積極的な買いは株式の高収益予測に基づくものだ。こうした予測は成熟した市場経済国家では、重大な技術革新による企業の収益向上に基づき、新興市場経済国では、急速な経済成長に基づく。しかし、現在の中国では主に株式市場の構造改革と関係がある。 2005年に始まった株式市場改革は、中国の上場企業のコーポレートガバナンス(企業統治)を根底から変えた。これにより、中国の投資家は株式市場の将来的発展に明るい見通しを持った。こうして、過剰流動性と株式市場改革の複合作用により、中国株式市場における株価急騰が起きた。受け身の買いと積極的な買いが殺到し、長期的に低迷していた株式市場が突如急速な成長トレンドに乗り、結果としてバブルが生まれたと言える。

「人民網日本語版」 2007年11月8日

http://j.peopledaily.com.cn/2007/11/08/jp20071108_79388.html

株式市場バブル化の兆しにどう対処すべきか(3)

--------------------------------------------------------------------------------


ここでさらに論じなければならないのは、株式市場におけるバブル出現は何を意味するのかという問題だろう。バブルはまず一種のリスクだ。バブルは株価と企業や経済のファンダメンタルズがかい離していることを示す。例えば、ファンダメンタルズの改善が株価の上昇に追いつかなければ、株価は暴落し、経済が混乱することも考えられる。

また、米経済学者トービンの「Q理論」によれば、もし資本の再取得価格が不変とした場合、株価上昇は企業の投資コスト低下を意味する。このため、株価が積極的な買いによって上昇したのであれば、投資家は企業や業界、ひいてはマクロ経済全体に楽観的な見通しを持っていることになる。このときに急速な株価上昇で生まれたバブルは、企業に投資を促すシグナルとなる。こうした状況下では、株価が割高な会社は効果的な投資により利益を増やせばよく、利益の創造によりバブルは解消される。つまり、楽観的な見通しに基づく株式バブルは悪いことではない。

以上2方面から分析したが、株価バブルについて正確な理解が必要であることが分かる。バブルはリスク到来を意味することもあれば、投資機会の到来を意味することもある。言い換えれば、バブルはリスク信号でもあり、投資シグナルでもある。(編集XX)

「人民網日本語版」2007年11月8日


http://j.peopledaily.com.cn/2007/11/09/jp20071109_79454.html

株式市場バブル化の兆しにどう対処すべきか(4)

--------------------------------------------------------------------------------


以上のような認識に基づき、われわれはさらに株式市場におけるバブル処理問題を論じてみよう。現在の中国のように、過剰流動性と株式市場の発展に対する楽観的観測が同時に存在する状況では、単純に需要管理を行うだけでは、株式バブルの膨張をコントロールできない。さらに必要なのは供給の創出だ。

ここでいう供給創出とは以下の2つの意味を含んでいる。

第一に、過剰流動性問題が短期間では状況を変えられないならば、流動性のコントロールや株式市場への資金流入を制限するよりも、投資ルートや投資商品の多様化を図るほうが望ましい。このためには、政府による規制緩和が必要だ。なぜなら、いかなるタイプの金融革新も本質的にはすべて市場行為であり、政府行為ではないからだ。例えば、政府が市場リスクの高い金融投資商品をつくれば、政府はリスクを背負わなければならない。もしリスク投資商品のリスクを政府が負うならば、政府がリスクを担保することになる。投資家はリスクコストが低いため、過度の投資、甚だしくは投機を行い、社会全体で金融リスクが蓄積される。ゆえに合理的なのは政府が規制を緩和し、市場が金融革新を進め、投資家が自分で投資リスクの分散に責任を持つことだ。政府が市場から手を引いてこそ、公正に市場に対する管理、監督を行う職責を担うことができ、市場リスクも政府の管理、監督によりうまくコントロールできる。

第二に、先に分析したように、楽観的な予測に基づく積極的な株式投資は、一種の投資シグナルだ。こうしたシグナルは非常に有用なものだ。市場はこれを十分に活用すべきで、みだりに抑制すべきではない。こうした積極的な投資により引き起こされた株式バブルを解消する方法はただ一つしかない。それはコーポレート・ガバナンス(企業統治)強化と企業経営幹部の報酬システムの改革だ。株式保有による奨励方法を通じ、多くの企業家が会社の利益を増やすための投資や刷新の取り組みを積極的に展開することで、バブル解消の目的が達成される。さもないと、有用な情報は瞬く間にに消え去り、企業は投資機会を失い、経済も成長空間を失う。

これまで見てきたように、現在の中国はすべてが発展途上にあり、株式市場にバブルが出現するのは悪いことではない。われわれが適切に処理すれば、株式バブルは市場改革、金融革新、コーポレート・ガバナンスの改革を促す。もしこのような見方が理に適っているならば、現在の政策は調整が必要だ。すなわち、需要管理中心の政策から供給管理と革新中心の政策へと転換する必要がある。(編集XX)

「人民網日本語版」 2007年11月9日

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 国家破産53掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。