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http://markets.nikkei.co.jp/kawase/summary.cfm?id=dm7iaa0510&date=20071110
9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅上昇。前日比1円95銭円高・ドル安の1ドル=110円60―70銭で取引を終えた。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題や米景気減速感が引き続き手掛かりとなり、円買い・ドル売りが膨らんだ。
英バークレイズが多額の評価損を計上するとの憶測やワコビアの引当金計上など、この日もサブプライム関連の損失拡大懸念が強まった。投資家のリスク許容度低下の思惑から、円買い・ドル売りが優勢。米株式相場が下げ幅を大きく拡大するにつれ、円は110円50銭と、昨年5月19日以来の高値を付けた。
前日の議会証言でバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、米景気が急減速するとの見通しを示したことも引き続きドルの上値を抑えたという。午前10時ごろに伝わった米消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ)が市場予想を下回ったことも、ドル売りを誘った。
市場では「110円00―50銭近辺には円の上値抵抗線がある。それを超えると、一段の円高が進む可能性が高い」との声が聞かれた。
午後に米株価が下げ幅を縮める場面では、ドルに若干の買い戻しが入った。この日の円の安値は111円16銭だった。
円は対ユーロで急反発。前日比2円75銭円高・ユーロ安の1ユーロ=162円45―55銭で終えた。円は対英ポンドでも急伸し、前日終値の1ポンド=237円前半から231円前半まで水準を切り上げた。
ユーロは対ドルで横ばい。前日終値と同じ1ユーロ=1.46ドル台後半で終えた。ロンドン市場で一時1.4753ドルと、過去最高値を更新した。ただ、ユーロは急ピッチで上昇してきているほか、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁など当局のユーロ高警戒発言が目立っており、利益確定売りも出やすかった。
ニューヨーク市場でのユーロの高値は1.4699ドル、安値は1.4631ドルだった。
〔NQNニューヨーク=千田浩之〕
(11/10 7:43)