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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu155.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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EUの原油決済も、ロシアのガス代金も市場はEUであり、ユーロ
建て取引が普遍化した。乗り遅れているのは日本だけである。
2007年11月9日 金曜日
◆それでも地球はアメリカを中心に回る 11月8日 大島信三のひとことメモ
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/379266
日本の国益に照らしてアメリカ離れは得策であろうか。どう考えても、そうとは思えない。国際社会は、むしろアメリカに接近する傾向にあるのではあるまいか。韓国の反米感情もずいぶんトーンダウンしている。日本と中国に挟まれてアップアップの韓国経済は、アメリカなしでは浮上できないのだ。シーファー駐日米大使のことばを思い出す。大使は、10月24日、日本記者クラブの昼食会でこうスピーチした。
<日米のアジアにおける長期的な利益はなんでしょうか。わたしの判断では2つあります。日本は、ひきつづきアジアの安定に突き進まなければなりません。アメリカは、アジアの将来の成功に欠かせない存在です。アメリカはこの地域の安定を織りなす糸のような存在です。アメリカの存在しないアジアはずっと危険な場所になります。とくに北東アジアではそうです。多種多様な理由で、北東アジア諸国は、近隣の平和維持にアメリカを頼るようになりました。韓国と日本は、北朝鮮のアグレッション(攻撃)を牽制するのにアメリカを頼りにしています。台湾は、中国を牽制するのをアメリカに期待しています。中国は、台湾を牽制するのにアメリカをアテにしています。中国と韓国は、アメリカと同盟関係にある日本のほうを、孤立的でひとりで行動する日本よりも安心と感じています>
<日本は、北朝鮮や、台頭しつつある中国と直面するとき、アメリカの同盟国としてのほうが、計り知れないくらい安全だと感じています。日本はまた、アメリカと同盟関係にある韓国のほうが、韓国がひとりで行動するより、日本にとって脅威は低くなると信じています>
<これらの関係をつうじて共通のテーマは、アメリカがアジアで関与すれば、この地域には平和があるということです。アメリカと日本は、アジアでの単なる安定以上のものを提供できます。日米は、個人生活の向上にかけがえのない普遍的な価値観、希望をもたらす価値観を育むことができます>
微妙な時期におこなったシーファー大使のスピーチに、相変わらずのアメリカの傲慢さを感じるか、それともアメリカに頼らざるを得ない国際政治の現実をあらためて思い知るか。人それぞれであろうが、いずれにしても、いまもなお地球はアメリカを中心に回っていることを、好むと好まざるとにかかわらず再認識すべきであろう。
◆いつまで「オザワ騒ぎ」をやっているのか 11月8日 宮崎正弘
http://www.melma.com/backnumber_45206_3891560/
原油100ドル、ゴールド850ドル突破の「新時代」に、日本には備えがない
新経済学の確立が急がれるときに、いつまで「オザワ騒ぎ」をやっているのか
原油は11月7日、一バーレル=98ドルをつけた。週末から来週にかけて一バーレル=100ドルという未曾有の「新記録」をうち立てるだろう。
市場の勢いをみていると100ドル突破は、もはや避けられまい。
最後の投資リゾートといわれる「金」も、28年ぶりの高値。近く、大飛躍して一オンス=850ドル(80年の瞬間風速)を抜く気配だ(いや、今晩ロンドン市場で抜くかも)。
昨日すでに金価格は、一オンス=845ドルを超えている。
「勝ち組」と「負け組」がはやくも鮮明に現れた。
中国とインドは「負け組」になりつつある。CHINDIA(チャインディア)と騒がれ、経済成長の脅威が続いているが、中国はガソリン・スタンド(GS)に長い長い列ができはじめた。
この異常事態は先月からである。
ガソリンを公示価格で売らなくなり、10%プレミアムが常識。だから安いGSに列が突くのだ。平均90分並ぶそうな(日本のGS、すいてますねぇ)。
74年石油ショックを思い出されたい。
日本ではタクシーが半日GSに並んだ。長距離客をタクシーは嫌がった。交通事情はGSによる混乱、GSが中心の渋滞となった。
インフレはトイレット・ペーパーの買い占め、売り惜しみにまで及んだ。
まったく同じことが中国全土に拡がるのは時間の問題であろう。すでに中国ではキャベツ10倍、レストラン7%前後、豚肉40%値上げと、狂乱物価の足音が聞こえている。
インドではガソリン値上げに抗議するデモで死傷者がでた。これはイランにつぐ事態だ。
「インドの原油高騰による悪影響は中国より深刻だろう」とNYタイムズが書いている(11月8日付け)。ましてインドには国家による「戦略備蓄」がない。
中国の国家備蓄も目標の半分にも達せず、そもそも備蓄タンクの建設が遅れている。
▼プーチンの高笑いがまだまだ続く
勝ち組の筆頭はロシア。
プーチン大統領は保養地=ソチで、2012年のオリンピックを開くと豪語し、そのために200億ドルをポンと投資する。
旧植民地だったカフカスから中央アジアにかけてのイスラム圏も、またまた「家来」としてなびかせ始めた。
EU諸国は、ガス供給のパイプラインの元締めであり、政治的圧力をかけつづける。ロシアの政治力は格段に上がった。
ロシアの外貨準備は4000億ドルを優に越えている。不足しているのは製造設備などハイテク技術であり、「石油発掘作業員と農民と樵(きこり)しか我が国にはいないのか」というのが、プーチンの嘆きとなった。
したがってロシアの対日方針がガラリと変更になっていることに留意しなければならない。技術獲得のため、対日アプローチに熱を籠めだしたのがロシアだ。
勝ち組の二番手は中東産油国だ。
かれらこそ、有り余る余剰資金を面妖なる投機に回し、原油代金をつり上げ、金価格を高騰させた元凶である。
ドバイには世界に唯一の七つ星ホテルを押っ立て、豪華ホテルが林立している。
オイルダラーは欧米のヘッジファンドに天文学的に投資されている。その金額は、いまや世界相場を動かしているのだ。
シティもゴールドマンもスイス銀行もオイルダラーの意向を伺うのである。
イスラエル? 米国の最近のエルサレムへの冷たさを見よ!
▼アンゴラとかスーダンの発言力も高まる
つぎにチャベス率いるベネズエラや、ナイジェリア、アンゴラ、スーダンという原油輸出国家群が「勝ち組」に加わり始めた。
まずは反米指導者チャべス(ベネズエラ)大統領が中南米政治地図を大胆に塗り替え、「反米のシンボルはカストロからチャベスへ移った」(拙著『世界新資源戦争』)。
スーダンは欧米の経済制裁が強化されてから、むしろ成長率7%以上を維持。中国の支援により、世界からのジェノサイド非難をもろともせず、首都のハルツームの豪華ホテルには昼間からプールサイドに寝そべる中国系豪商の姿がある(拙論「資源戦争の内幕」(『諸君』11月号を参照)。
さらにアンゴラ。
国民の7割が一日2ドル以下で暮らしている国で、首都の豪華ホテルは数ヶ月先まで予約がとれないほど盛況を極めている。
アンゴラは貧困、福祉を放棄した汚職政治という意味ではナイジェリアやダイヤモンドで腐敗を続けるリベリアなどの構造に似ている。
いずれも背後に欧米メジャーにかわろうとする中国の影がある。
勝ち組四番手は意外にドイツである。
なぜなら勝ち組のロシア、中東に盛んにモノを売っているからだ。米国が制裁を科すイランにも多くの物資を輸出しているのは、ドイツである。メルケル首相は反共の闘士だが、中国へのアプローチも濃厚である。
輸出大国ドイツの面目躍如。
▼世界経済の基本に地殻変動が起きている
さて世界経済の基本構造の変化とは何か?
第一は米ドルが空前の激安時代に突入することである。
投資のポートフォリオとして、ユーロへの比重がたかまり、日本円は孤立し、中国人民元は切り上げを余儀なくされる。
原油代金はドル建てであるがゆえ、産油国はドルの目減りを埋めるために原油代金を値上げする。そのためにOPECは増産に応じないのだ。
日本はいつまでも米国に義理立てして、海外債券をドル建てオンリーをしておく危険を認識すべきだろう。
第二はユーロがますます強くなる趨勢が世界的規模に拡大して、つづくことである。
それは株式、金融商品、コモデティなどの「マーケット」の根幹を揺らす事態になるかも知れない。
EUの原油決済も、ロシアのガス代金も市場はEUであり、ユーロ建て取引が普遍化した。乗り遅れているのは日本だけである。
第三にゴールド保有を市場に売却して減らしているのが日本。イギリス、スイス、スペインも金価格高騰をこれ幸いとばかりに財政赤字補填のために金を売却した。これを買ったのは中国、印度、産油国だった。
しかし、国家の金備蓄を一オンスも売却していない米国。
大混乱に陥ったときの金本位制復活も、シナリヲのひとつである。
日本よ、「オザワ」なるバカ騒ぎから目を覚ませ!
(私のコメント)
「株式日記」では最近のアメリカ外交はおかしいのではないかと何度も書いて来ましたが、北朝鮮のペースに乗せられるアメリカ外交を見ると、日本がこのままアメリカについていって大丈夫なのかと心配になる。94年の合意もアメリカは北朝鮮に騙されましたが再び北朝鮮に騙されようとしている。それほどアメリカは弱ってきているのです。
確かにアメリカは世界最大の軍事大国であり、国防予算の金額もダントツの存在だ。しかしアメリカ軍の編成は歪なものであり海軍や空軍に偏りすぎている。だから莫大な国家予算を使ってもゲリラのような目に見えない敵と戦うには馴染まないのだ。イラク戦争は石油をえさにした罠でありアメリカはそれに嵌ってしまった。さらにイラン攻撃を仕掛ければイランは黙ってはいないだろう。
アメリカはイラク戦争の泥沼にはまり、毎月一兆円の軍事予算を使っている。しかし海軍や空軍はイラク戦争では出番が少なく、世界最大の軍事予算も空回りしている。ベトナム戦争でゲリラ戦争に熟達しているはずのアメリカ軍が、ベトナム戦争の教訓を何も生かしていなかった。生かしていればイラクに侵攻はしなかったはずだ。
泥沼に嵌ったアメリカに対して中国やロシアやEUは非対称戦を仕掛けてきているのであり、ドルの基軸通貨体制を切り崩す戦略をとっている。一番の曲者が中国でありドルを一番溜め込んでいるのが中国であり、ドルの基軸通貨体制に組み込まれている。しかしその中国が裏切ればアメリカもおしまいだ。中国人は裏切りの天才であり、中国はアメリカを裏切って共産主義国家となった。
中国はアメリカから資本と技術を導入して経済の高度成長を達成していますが、アメリカ経済が変調をきたして中国から物を買えなくなれば中国のドル離れが進んでドル売りが本格化する。中東の産油国もドル決済からユーロ決済に切替が進んでドル経済圏に留まるのは日本ぐらいになるだろう。
しかしその日本も貿易量ではアメリカを抜いて中国が一番のお得意さんになっている。日中貿易ではドルで決済するよりも円や元のほうが都合がいいからドルの需要はこれから飛躍的に減るだろう。昨日も紹介したように原油取引もイランとは円で決済しはじめており、他の中東産油国とも非ドル決済が増えていくだろう。
にもかかわらず日本の財務省当局はドル一辺倒であり、紙くずと化すドルと共に日本の運命をアメリカと共にするつもりだ。確かに現在はアメリカが世界一の経済大国であり軍事大国なのですが、中身を見ればシロアリに食い尽くされた大木なのだ。ひとたび強い風が吹けば一気に倒れる。石油の生産高とアメリカの国力は比例している。そして石油井戸から石油が出なくなればアメリカ中がゴーストタウンになるのだ。
このような状況から見れば大島信三氏の記事にあるように、韓国も台湾もアメリカを頼らなければならなくなっているのですが、アメリカは衰退していずれアジアから引いていくだろう。そうなると中国にとっては韓国や台湾は戦わずして手に入る事になる。このような状況で日本は軍事をアメリカに任せきりにしていいのだろうか?
その前兆がアメリカの対北朝鮮外交に現れており、再び騙されようとしている。アメリカの国務省は機能不全に陥っており、チャイナスクールの巣窟になっているようだ。このような国務省の外交に任せていたら、日本は米中の連携で潰されるかもしれない。
90年代のクリントン外交は米中が連携して日本やアジアの金融を潰しに来たときでしたが、再来年からの第二次クリントン政権が出来れば再びジャパンバッシングが復活する。しかし90年代と違うのは中国も発展途上国から経済大国になったことであり、ロシアもボロボロの状態から帝国に復活して、EUの通貨としてユーロが出来た事だ。そして日本も90年代のジャパンバッシングを恨みに思っている。つまり第二次クリントン政権は中国、ロシア、EU、日本 中東産油国に取り囲まれてボコボコにされる可能性がある。
しかも冷戦時代ではないからアメリカの存在価値は低くなる一方であり、ドルと石油という武器を失ったアメリカは急速に没落していく事だろう。アメリカ人は超楽天的であり悲観論者は少ない。日本も政治家も学者もお花畑状態でありアメリカにすがって生きていけば大丈夫といった岡崎久彦氏のようなおめでたい人がいる。
80年代はソ連が崩壊するなどといった予想を立てた人は誰もいなかった。(小室直樹氏やエマニュエル・トッド氏を除く) 現在でもアメリカが崩壊するなどという予想を立てる人は少数派だ。しかし石油やドルから見るとアメリカの命運は尽きつつある。沈没船からねずみがいなくなるように国際金融資本家達もアメリカから逃げ出しているようだ。だからドルが下落してユーロが高くなっている。
ユーロが高くなれば円も高くなっていいのですがドルと共に安くなっている。日本には軍事力がなくてアメリカの言いなりだから世界のお金持ちも日本には不安で来れない。日本もEUのように文化と経済と軍事力のバランスが取れていれば、多極化した一極として成り立ちうる。中国にしてもロシアにしても民主的な政治は無理だからアメリカに代わる国にはなりえない。アメリカも合衆国から合州国になって南部と西部はラテン国家になっているだろう。
◆アメリカに操られる日本
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