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「為替」 リスク回避後退にドル・円上昇114.91円、原油続騰93.80ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
10月30日6時28分配信 フィスコ
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:26JST 「リスク回避後退にドル・円上昇114.91円、原油続騰93.80ドル」
【ロンドン市場概況】
29日のロンドン外為市場では、欧州主要株式市場の上昇推移を受けてクロス円の
買いが優勢になり、ドル・円は連れて114円07銭から114円55銭まで強含みに推移、
ユーロ・円は164円62銭から165円10銭まで上昇した。ユーロ・ドルは、1.4439ドル
まで買われた後、1.4450オプションの防戦売りが控えていたことで伸び悩み、
1.4406ドルまで下落した。ポンド・ドルは2.0553ドルから2.0598ドルまで上昇、ポ
ンド・円は234円台後半から235円台後半まで上昇し、ドル・スイスは1.1608フラン
から1.1634フランで取引された。
【経済指標】
英・9月マネーサプライ確定値：前年比+12.8％（8月+13.5％）
英・9月消費者信用残高：+13.5億ポンド（予想+9億ポンド、8月+11.14億ポンド）
英・9月モーゲージ承認件数：10.2万件（予想10.2万件、8月10.8万件)
【要人発言】
佐藤金融庁長官
「国内金融機関のサブプライム損失、相対的に限定されている」
津田財務次官
「08年度予算、首相はメリハリのついた編成を指示」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：114円77銭、ユーロ・円：165円29銭、ユーロ・ドル：1.4407ドル、ポン
ド・ドル：2.0609ドル、ドル・スイス：1.1649フラン
【ニューヨーク市場概況】
29日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は株式市場の上昇や外貨建て投信設
定絡みの買いに114円91銭まで上昇したが、明日から開催されるFOMCでの追加利下げ
観測を受けた債券利回り低下に伴い114円57銭へ弱含み、114円62-67銭で取引を終え
た。
ユーロ・ドルはオプションバリアー防戦売りや利食い売りに1.4377ドルまで下落し
たが、欧米金利差縮小に伴う買いに1.4431ドルへ反発し、1.4424-28ドルで引けた。
ユーロ・円はリスク回避の動き後退や外貨建て投信設定絡みの買いに165円02銭から
165円48銭まで上昇した。ポンド・ドルは2.0573ドルへ下落後2.0643ドルまで反発
し、ドル・スイスは1.1672フランまで上昇後1.1639フランへ反落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
年内の利下げ確率：4.5％まで100％で変わらず、4.25％まで65％←82％
来年3月の利下げ確率：4.25％まで100％で変わらず、4.00％まで66％←88％
【シカゴVIX指数：株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数】
19.87←19.56、日中最大20.24（年内最大：8/16の37.50）
【原油市場】
原油相場は4営業日続伸、連日で史上最高値を更新した。中東産油の供給懸念に加
え、本日は熱帯暴風雨の通過によりメキシコの国営石油公社Petroleos Mexicanos
（PEMEX）の産油量が通常の4/5程度に減少しているとのニュースも買い材料となっ
た。また、連日でドルが対ユーロでの最安値を更新。ドル先安観を背景に代替投資
として原油、金を初めとする商品需要が高まり、商品市場全体が強含み推移した。
NY原油先物価格は一時93.80ドルまで上昇し、高値圏の93.53ドル（先週末比+1.67ド
ル、+1.8％、年初来+53.2％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。明日から始まるFOMC(連邦公開市場委員会)を前に、追加利下げ
に対する期待感が膨らみ、終日堅調推移となった。セクター別では、自動車・同部
品や素材が上昇した一方、不動産や銀行が軟調。証券大手のメリルリンチ(MER)はオ
ニール最高経営責任者が業績不振の責任をとって辞任するとの見方が広がっており
株価は2％高。予想を上回る決算を発表した電気製品小売のラジオシャック(RSH)も
上昇。半導体製造装置のノベラス(NVLS)は、自社株買い枠を従来の3億ドルから13億
ドルへと引き上げたことが好感され3.8％高となった。一方でオフィス用品小売のオ
フィス・デポ(ODP)は監査を理由に第3四半期決算発表の延期を発表して下落。ダウ
構成銘柄では、原油先物価格が93ドル台へと上昇したことでエクソン(XOM)が買われ
た。結局ダウは63.56ドル高の13870.26、ナスダックは13.25ポイント高の2817.44で
取引を終了。今回のFOMCでは0.25%の利下げが実施されるとの見方が支配的となって
いる。
【通貨オプション】
オプション市場では、レンジ相場を受けて様子見気配が強く、1ヶ月物変動率は
9.700％から9.750％（最近の高値8/17＝23％、99年来の高水準）へ小幅拡大、3ヶ月
物は8.800％から8.775％（8/17＝15.25％、2000年来の高水準)、6ヶ月物は8.475％
から8.375％（8/17＝15.25％、2000年来の高水準)、1年物は8.150％から8.100％
（8/17＝13.80％、2000年来の高水準）へそれぞれ小幅低下した。
リスクリバーサルでは、根強いリスク警戒感を受けた短期物円コール買いが堅調で
25デルタ円コール1ヶ月物は2.750％から2.950％（8/17=+6.5、2003年10月）、3ヶ月
物は3.05％から3.100％へそれぞれ拡大、6ヶ月物は3.325％、1年物は3.425％でそれ
ぞれ変わらずとなっている。
【金融政策】
ハンガリー中銀：政策金利7.50％に据え置き決定
【要人発言】
アルムニア欧州委員会委員
「為替レートの動向、過度のボラティリティをめぐる懸念は当然ある」
「特に米当局が、ドル安の進行を傍観する政策であるとの印象を与えないよう、強
いドル支持の姿勢を今後も公に維持することを希望する」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 114.20 114.91 114.07 114.66
ユーロ・ドル 1.4422 1.4439 1.4377 1.4427
ユーロ・円 164.70 165.49 164.62 165.41
ドル・スイス 1.1622 1.1672 1.1607 1.1645
ポンド・ドル 2.0557 2.0643 2.0553 2.0623
株式市場：
NYダウ 13807.35 13901.40 13805.31 13870.26
ナスダック 2813.64 2825.37 2805.25 2817.44
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 3.772 3.801
米国債10年物 4.401 4.383
米国債30年物 4.698 4.666
先物市場：
NY金先物 794.5 795.0 789.0 792.6
NY原油先物 92.10 93.80 91.70 93.53
シカゴ日経平均先物 16730 16745 16670 16755
最終更新:10月30日6時28分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000002-fis-brf
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