★阿修羅♪ > 国家破産53 > 292.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
29日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場で、米国産標準油種WTIの先物価格(12月限)は1.67ドル上昇し、1バレル93.53ドルと最高値を更新した。中東情勢が緊張感を示す中、米エネルギー省が24日、原油在庫の減少を発表したのを受け、原油価格は10%以上の上昇を示した。
その他NYMEXで取引された商品では、ガソリン11月先物が5.34セント上昇して1ガロン2.3274ドル、灯油11月先物が3.21セント上昇して1ガロン2.4646ドルとなった。また天然ガス先物11月限は5.1セント上昇して千立方フィートあたり7.269ドルとなった。全米自動車協会(AAA)によると、米ガソリン販売価格は0.7セント上昇して1ガロン2.856ドルとなった。
一方、ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント原油先物は1.63ドル上昇して1バレル90.32ドルとなった。
ドル安やメキシコ石油公社(Pemex)が荒天により原油生産量を5分の1削減するという発表が行われたことで、さらに原油価格が上昇することになった。
米シカゴAlaron Trading Corp.アナリストのPhil Flynn氏は、「ドル安が原油価格上昇の主要因となっているように見える」と分析している。ドル安のため、他主軸通貨ではNY原油が買いやすい状況になっているため、欧州投資家らの買いが促進されて原油高を示していると見られている。
またメキシコ石油公社が原油生産量を一時的に日量60万バレルまで減産すると発表したことも、原油価格の押し上げ要因となった。MFGlobalアナリストのEdward Meir氏は、「米連銀が金利をさらに引き下げる可能性があり、その場合、更なるドル安を招くことになる」と分析している