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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000009-gen-ent
こりゃ、ヒドイ時代になってきた。サラリーマンの給料は8年連続で減少しているが、これに食料品の値上げが重なって、エンゲル係数がどんどん上がっているのである。第一生命経済研究所の永浜利広氏の試算によると、食料品の家計負担増は6791円で、エンゲル係数は23.5%に迫る勢いだ。家計は食料品の数量を減らしたり、レジャーを切り詰めていて、名目GDPは9515億円も下がるとしている。
しかし、こんなもんは序の口だ。食料品の本格値上げラッシュはこれからだからだ。
「食料品値上げの要因には、(1)バイオ燃料の需要拡大による穀物価格の上昇(2)新興大国の食料需要の増大(3)円安による輸入金額の上昇(4)原油高による輸送コスト拡大(5)異常気象による農作物の不作――などがあげられます。企業はリストラやコストカットで耐えてきたが、ついに価格転嫁に踏み切らざるを得なくなり、一部企業が値上げに動いた。多くの企業はまだですから、値上げラッシュはこれからです。今後、食料品が下がることはないだろうし、これに公的年金などの社会保障負担増がのしかかる。1、2年後には消費税アップも考えられる。給料はもちろん、上がりませんから、生活はかなり厳しくなります」(永浜利広氏)
永浜氏の試算は、食料品の値上げを0.8%増ではじいているが、すでにカップヌードルは155→170円(10%高)、森永スキムミルクは310→350円(13%高)というレベルでの値上げが始まっている。
「小麦粉が上がれば、カップラーメンが上がる。穀物が上がれば、エサ代がかさむ畜産業も打撃を受け、肉や乳製品が上がる。中国人が刺し身を食べだしたことで、魚や缶詰も上がる。コーヒー豆やオレンジジュースも上がっていく。すでにマヨネーズは11.9%も上がっているし、小麦粉や牛肉、油を使うコロッケは9.7%アップです。それでも企業はコストの一部しか価格に転嫁していません」(永浜利広氏)
今後、食料品は20%、30%と上がっていくかもしれないのだ。これに、ガソリン、タクシーや首都高の値上げが重なる。こうなると、サイフの口をぎゅっと締めざるをえないから、景気はどんどん悪化し、サラリーマンの給料はさらに下がる。ついでに言うと、土地バブルもはじける寸前。こりゃダメだ。