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10/8 (月) 年金積立金還元融資施設?
http://asahi.co.jp/php/move/news/index.php?code=0311
「枚方市にあるし尿処理施設の玄関先に『厚生年金国民年金積立金還元融資施設』という看板が掲げられていて驚きました。年金とは全く関係ない施設なのに、これは年金の目的外流用ではないのですか?どのような経緯で年金が使われるの?」という疑問。老後の生活資金として頼みの綱となる“年金”。グリーンピアなどの無駄遣いが問題となったが、年金とは関係のない、し尿処理施設まで建設されているという。一体どういうことなのか?厚生労働省によると、「年金積立金還元融資」とは、「現在、保険料を払っている世代に対して、積立金の運用に伴う様々な利益を還元するという趣旨で、福祉の増進に寄与する施設に対して行われていた融資です」とのこと。ただの融資ではなく、「還元」がポイントで、公的年金は、「若い世代が納めた保険料」が「その時点の高齢者」に支払われるシステムになっている。ただ、まだ高齢化がそれほど進んでいなかった頃は、保険料を納める若い世代の方が多いので、年金給付しても保険料が余った。その分が積立金として蓄えられ、2000年度までは全て旧大蔵省資金運用部に回され、国内外の債券市場、株式市場などで運用されていたという。その一部が自治体の施設の建設費などに融資されていた。つまり、年金から融資を行って施設を建てることで、「生活・福祉の向上」という様々な利益を、年金を払っている人たちに還元する、ということだ。「福祉の増進に寄与する施設」なので、年金から融資を受けられる施設は、し尿処理施設や、ゴミ処理施設、体育館などのスポーツ施設、保育所やデイサービスセンターなどと限られており、年金が問題となり始めた2000年度にこの融資制度は終了している。ちなみに「年金からの融資を受けた施設はいくつあるのか?」と聞いたところ、総務省は「かなりの数あると思いますが、施設の数を集計したことはないので データがありません」という。今回のこの尿処理施設の総事業費は、約52億7000万円。そのうち国庫補助金が22億、一般財源が3億2000万円。起債、つまり地方の借金の総額は27億5000万円。その内訳を見ると、年金からの融資が23億1000万円、銀行などから4億4000万円の融資を受けている。民間の金融機関からの借金の5倍ほどが、年金からの融資だ。金利が低いから年金から借りているのだろうと思われたが、同じ年度の金利を比べてみると、必ずしも年金からの融資の方が金利が低いとはいえないことが分かった。枚方市民に利益のある施設といっても、これらの利息も枚方市民の税金からまかなわれるのだ。「どうして金利の低いところからお金を借りなかったのか?」枚方市に聞いてみると、「『このような施設を建てたい』と手を挙げるのは確かに自治体ですが、どのような割合でどこからお金を借りるのかは総務省が決めるので…」とのこと。
総務省に聞くと、「借り入れの年限、借り入れた月などによって金利は変わるので単純に比較はできないと思いますが、地方債計画にのっとって進められるので、変更はできません。」と話す。単純には比較できないというが、見た目は年金からの融資の方が利息は高い。確かに施設ができることで、住民の役に立つ面はあるが、高い利息で押し付けられても、その利息は私達の税金に跳ね返ってくる。