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http://news.livedoor.com/article/detail/3326139/
牙剥く“ヤマダ電機”山田昇社長の実像
2007年09月30日10時00分
山田昇氏――。売上高約1兆5000億円のガリバー企業を一代で築いた立志伝中の人物、ヤマダ電機の社長である。
最近はライバルのビックカメラの本丸、東京・池袋に「殴り込み」をかけ、やはりビックカメラとの間でベスト電器の筆頭株主の取り合いを始めたばかり。さらに再建中のキムラヤセレクトを子会社化して新橋に乗り込むとあって、今まさに時の人だ。山田氏の実像はどんなものか。
山田氏は1943年(昭和18年)宮崎県生まれ。日本ビクターに入社し前橋工場で10年間腕を磨き独立。松下系列の家電販売店を妻と興す。ヤマダ電機を設立したのは1983年。そこから快進撃がスタートした。
風貌からは利発さと紳士的な雰囲気が伝わってくる。が、取材して驚いた。芳しい話がなかなか伝わってこないのだ。「一匹狼」「風雲児」というのは良い方で「業界の嫌われ者」「ルール破りの常連」「冷徹」などとボロクソ。
「64歳になるのに利かん坊といったらよいか、とにかく強気。彼の辞書に“弱気”という文字はない」
ヤマダ電機関係者がこう言えば、マスコミ関係者も指摘する。
「嫌なことがあるとすぐに機嫌を損ねて怒りをあらわにする。扱いにくい人であることは確かですね」
ワンマン社長そのもので、その対応はかなり好戦的なようだ。矛先は同業者ばかりではなく、ときにお上にも向けられた。この1月、派遣スタッフを社員のように使い職業安定法違反の疑いで大阪労働局の立ち入り調査を受けても、当初、悪びれたところがなかったというから負けん気の強さは“筋金入り”だ。
半面、家族への愛情は深い。いまは故人となった長女・直美さんへの思いは特別だ。
「ヤマダ電機がもつ箱根の研修所には、直美さんの胸像や、彼女がモチーフとみられる巨大な絵画が飾られている」(前出のヤマダ電機関係者)
家電関係者からは、「娘さんは山田社長にとって耳の痛いことでも是々非々できちんと話ができた方。その上、気立てがよく社内外で評判がよかった。もし、彼女が元気だったら山田社長の評判は随分変わっていたでしょう」という声が多く聞かれる。
もっとも、業界の嫌われ者だからこそここまで大きくなったとも言えるわけで、評価する人も少なからずいる。3兆円企業を標榜(ひょうぼう)する山田氏。大暴れするのはこれからか。
【2007年9月27日掲載】