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「為替」 米株価上昇に伴いリスク回避後退、円軟調115.75円/163.44円／ニューヨーク外国為替市場概況
9月27日6時35分配信 フィスコ
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:32JST 「米株価上昇に伴いリスク回避後退、円軟調115.75円/163.44円」
【ロンドン市場概況】
26日のロンドン外為市場では、東京市場でドル・円、クロス円が堅調推移した動
きが継続し、ドル・円は114円96銭から115円33銭まで上昇、ユーロ・円は162円40銭
から162円93銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.4112ドルから1.4137ドルで小動きと
なったが、ユーロ・ポンドが0.7003レベルから0.7027レベルまで上昇したことで、
ポンド・ドルは2.0173ドルから2.0108ドルまで軟調推移した。ドル・スイスは
1.1689フランから1.1709フランで上下した。
【経済指標】
英・4-6月期経常収支：-90.5億ポンド（予想-113億ポンド、前期-107億ポンド）
英・4-6月期GDP確定値：前期比+0.8％、前年比+3.1％（前期比予想+0.8％、前回
+0.8％、前年比予想+3.0％、前回+3.0％）
【要人発言】
ゲルトフィンガー全米自動車労組委員長
「GMと労働協約交渉で暫定合意」
ラガルド仏経済財務雇用相
「ユーロの管理に関する議論は有益」
大田経済財政担当相
「日本経済はしっかりしている、踊り場入りの可能性は高くない」
「2011年度基礎的財政収支黒字化目標、守らなければならない」
「改革の停滞は許されない、市場の信認のためにもメッセージを出していく」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：115円35銭、ユーロ・円：162円94銭、ユーロ・ドル：1.4128ドル、ポン
ド・ドル：2.0167ドル、ドル・スイス：1.1704フラン
【ニューヨーク市場概況】
26日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を下回る米8月耐久財受注に一
旦115円24銭に弱含んだものの、自動車最大手GMの労組による全米ストの解決を好感
した株価上昇や、外貨建て投信設定絡みの買いを受けて115円75銭まで上昇し、115
円50-55銭で取引を終えた。
ユーロ・ドルは冴えない耐久財受注を受けて1.4140ドルまで上昇したが、連銀高官
のタカ派発言を受けた米インべストメントバンクの売りに押されて1.4114ドルへ弱
含み、1.4125-30ドルで引けた。ユーロ・円はリスク回避の動き後退や外貨建て投信
設定絡みの買いを受けて162円88銭から163円44銭まで上昇した。ポンド・ドルは
2.0193ドルから2.0138ドルまで下落し、ドル・スイスは1.1688フランから1.1721フ
ランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
年内の利下げ確率：4.5％まで100％で変わらず、4.25％まで56％←68％
【シカゴVIX指数：株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数】
17.63←18.60、日中最大18.18（年内最大：8/16の37.50）
【原油市場】
原油相場は4営業日ぶりに上昇。注目された先週分の原油とガソリン在庫が共に事前
の取り崩し予想に反して増加し、供給面の不安が後退することで午前中は軟調に推
移。しかし、約2週間ぶりの安値水準となる78ドル台での下値が堅いことが確認され
た上、イランが“石油輸出国機構（OPEC）の追加増産は必要ない”との姿勢を示し
たことから引けにかけて買い戻された。NY原油先物価格は9/12以来の安値78.45ドル
まで下落後に反発し、80.30ドル（前日比+0.77ドル、+0.9％、年初来+31.5％）で取
引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)の労使交渉が暫定合
意に達した事が好感された他、ウォーレンバフェット氏の証券会社への投資の可能
性が報じられた事がサポート材料となった。セクター別では、自動車・同部品や家
庭用品・パーソナル用品が上昇した一方、銀行や耐久消費財・アパレルが軟調。証
券大手のベアスターンズ(BSC)は、バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ
(BRK/A)をはじめ複数の投資家と同社株20%の売却交渉を行っているとの憶測から急
騰。ゼネラル・モーターズも労使交渉が決着したことから買われ、部品メーカーの
リア(LEA)や競合のフォード(F)などにも買いが広がった。一方で学生ローン大手の
サリーメイ(SLM)は投資ファンドが買収撤回を検討しているとの見方から下落。ダウ
構成銘柄では、アルコア(AA)が3.9%上昇し指数を押し上げた。結局ダウは99.50ドル
高の13878.15、ナスダックは15.58ポイント高の2699.03で取引を終了した。ニュー
ヨークタイムズ紙によれば、ベアスターンズの株式取得に関してはバークシャー・
ハサウェイ以外にもバンクオブアメリカ(BAC)やワコビア(WB)、中国建設銀行や中国
CITICが興味を示している模様。
【通貨オプション】
オプション市場では、ドル・円の反発を受けて売りが優勢し1ヶ月物変動率は
10.400％から9.200％と最近の最低水準近辺に低下した（最近の高値8/17＝23％、99
年来の高水準）。また、3ヶ月物は9.400％から8.725％（8/17＝17％）、6ヶ月物は
8.700％から8.375％（8/17＝15.25％、2000年来の高水準)、1年物は8.350％から
8.100％（8/17＝13.80％、2000年来の高水準）へそれぞれ低下した。
【経済指標】
米・8月耐久財受注：前月比-4.9％（予想-3.1％、7月+6.1％←+5.9％）
米・8月耐久財受注（輸送機器除く）：前月比-1.8％（予想-1.0％、7月+3.4％←
+3.7％）
米・週次在庫統計（9/21時点）
原油在庫：前週比+184万バレル（予想-215万バレル、前回-387万バレル）
ガソリン在庫：同比+53万バレル（予想-33万バレル、前回+42万バレル）
製油所稼働率：86.9％（予想88.6％、前回89.6％）
【金融政策】
ノルウェー中銀：政策金利25ベーシスポイント引き上げ5％に決定
【要人発言】
クアデン・ベルギー中銀総裁
「為替相場の過剰な動きは好ましくない。」
「ECB見通しでは成長の継続と根強いインフレリスクを予想」
「理事会メンバーはこの見通しをめぐる不透明性が大幅に高まっていることを認識
している。われわれは現在のところ様子を見守りつつ、とりわけ適切な決定を下す
前に今後発表されるすべての指標を見極めなければならない」
シュタインブリュック独財務相
「ユーロ高が経済を圧迫する事はない」
「強いユーロは弱いユーロよりも好ましい」
ライアン米米財務次官補（金融市場担当）
「投資家は金融派生商品の評価を一段と適正に行うべき」
「金融市場の混乱について、支払うべき代償があること、乗り切るまでに多少の時
間がかかることに疑問の余地はない」
「全世界的に経済成長が非常に強いときだ。米経済は強く、代償は適度なもので、
今年下半期にも成長期間が再び始まるだろう」
「8月にひっ迫したクレジット市場が緩和し始めている兆候がすでに現れている。こ
こから事態は好転していくと思う。（コマーシャルペーパー市場の）収縮は乗り切
ったと楽観視している」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 114.98 115.75 114.96 115.56
ユーロ・ドル 1.4128 1.4140 1.4112 1.4128
ユーロ・円 162.42 163.44 162.40 163.25
ドル・スイス 1.1691 1.1721 1.1689 1.1706
ポンド・ドル 2.0173 2.0193 2.0108 2.0159
株式市場：
NYダウ 13779.30 13915.79 13779.30 13878.15
ナスダック 2696.55 2709.23 2689.59 2699.03
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 3.990 3.986
米国債10年物 4.624 4.622
米国債30年物 4.902 4.893
先物市場：
NY金先物 737.4 744.0 733.5 735.5
NY原油先物 80.35 80.75 78.45 80.30
シカゴ日経平均先物 16625 16670 16590 16605
最終更新:9月27日6時35分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000002-fis-brf
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