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2007.08.13
7/30 チーム・ポリシーウォッチ 議事要旨
〔選挙結果〕
・経済成長は続き、地方の景気も改善し、政策的に大きな失敗・変更があった訳ではないのに、郵政選挙での歴史的勝利の2年後に歴史的惨敗を喫した。その一つの理由は、安倍政権が政策マーケッティングに失敗したこと。郵政に匹敵する国論を二分するようなテーマがなかった。民主党のマニフェストが内容的に後退して政策論争がない中で、国民対社会保険庁という構図になった。
〔今後の展開〕
・自民、民主で本当の政策競争を行わなければいけない状況になっているし、政策は急に変わることなくても、自民・民主がいい形で協力をしないと共倒れとなる。
・今は“政策麻痺”とも言える状況になっている。国民がもうイヤと言うまで政策麻痺が続くのではないか。混乱で喜ぶのは役人だけである。政策麻痺の間に来年度予算要求出るのは最悪。
・今後は、政策麻痺の要素と98年の金融国会のときのような要素の両方が出てくるだろう。
・今回の選挙結果は株価に良くない。長期金利、成長に悪影響。
・国民は、自民にも民主にもいい政治家がいるのだから、そうした人たちが一緒になって良い政策を作ってほしいと思っている。
〔民主党〕
・民主党の政策マーケッティングが成功した訳ではない。民主党はこれからが大変。
・民主党のマニフェストには政策のベースとなる哲学が明確になっていない(旗が立っていない)。民主党が主張する政策を全部実行したら、“国土の均衡ある衰退”が実現する。民主党はこれから責任を問われることになる。
・民主党の問題は、今後はメディアがしっかり見るということ。自民のスキャンダルばかりが出たが、民主にスキャンダルがないはずはない。
・自民党以上に、民主党は現状のままでは持たない。小沢党首の政策に反発する人はかなりたくさんいる。
〔安倍政権〕
・安倍政権がこれから何をすべきかと言うと、まず人心一新が大事。閣僚の交代はもちろんだが、たくさん作った委員会の人事も一新すべき。例えば、教育再生会議は成果を挙げてない。
・安倍政権にとっては、今度の人事がラストチャンスではないか。経営でも人事は、個別の戦略よりもメッセージ性がある。政策は効果が出るまで2年かかるが、人事の効果はすぐ見える。
・安倍政権は今後どの分野の政策で成果を上げられるか。アジアゲートウェイ構想をもう一度俎上に乗せるべき。また、日本版GICでお金が回ってくるというようにすべき。
・自民党には、敵を作りたくないと言う気持ちがあったのでは。敵を作って政治するのは、暴力政治である反面で世論が沸いてくる。自民党は今後、組合・規制業種・官僚などの広い意味での権力者を敵に回すべき。
・今後、安倍政権への批判として、市場原理主義はダメという見当違いの意見がたくさん出てくるだろうが、それに安易に迎合したらダメ。
・自民党は政策議論がない中で大敗した。経済財政政策が問われていたはずなのに、自民党の政策が見えなかった。成長を志向すれば格差が生まれるのは当たり前。健全な政策論議のためには、そうした立場を先鋭に示すべき。「格差くそ食らえ」と言うべきだった。民主党も、昔の自民党みたいなばらまき政策をやるなら、増税もすると明確に言うべき。http://policywatch.jp/information_release/the_minutes.php?itemid=16