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CPIから考える中国経済の今後の懸念(KlugView)
2007/09/12(水)10:41
8月の中国・消費者物価指数(CPI)は、前の年に比べ6.5%上昇し、1996年12月以来(約11年ぶり)の高い伸びを示しました。CPIの内訳をみると、食品価格が18.2%の上昇、特に豚肉など肉製品が49%も上昇しており、CPI全体を押し上げています。
中国政府は、今年のCPI上昇率の目標を上昇率の3%以内としていることもあり、物価の抑制を重点課題として取り組む方針を示しています。たとえば豚肉価格の高騰に対しては、豚肉生産の奨励や価格監視の強化を打ち出しています。ただ、豚肉については、豚の飼料となるトウモロコシの値上がりもあって、生産段階で価格を抑えることが難しい状況です。
中国のCPIの場合、食品価格が高騰しているものの、サービスなど非食料品価格が0.9%の上昇に留まっているため、食料品価格の上昇が落ち着けば、CPIの伸びも低くなるとの見方もあるようです。ただ、高めの物価上昇率が続くと、一般の人々は、将来もインフレが続くことを予想し、買い急ぎや売り惜しみが強まることがあります。食料品という非常に身近な製品の物価が上昇することで、中国の人々のインフレ期待が高まり、結果としてサービスなど食料品以外の価格の上昇を後押しする場合も想定されます。
物価上昇が続く場合、マクロ経済政策としては、市中に出回るお金の量を抑制することを目的に、利上げ(金利を引き上げること)を実施するのが一般的です。すでに中国人民銀行は、今年だけでも4回も利上げをしていますが、早ければ今月(9月)にも5回目の利上げをする見込みです。
ただ、これまで中国人民銀行は、景気の悪化や株価の下落を恐れ、利上げ幅を小幅にし、利上げの効果を限定的としていました。また、中国政府は、人民元レートの変動幅を小さくするために、小刻みに人民元売り&外貨買いの為替介入を実施しており、いくら金利を引き上げても、為替介入を通じて市中にお金(人民元)が大量に流入する構図を続けています。
あくまで個人的な考えですが、今後近いうちに、中国政府は、インフレ状態を続けるか、為替政策を変更するか、の二者択一を迫られる気がします。中国の政治体制などは、さほど詳しくありませんが、これまでの結果を考えると、おそらく中国政府は、為替政策を変更し、人民元レートの変動幅を大幅なものにするくらいなら、インフレ状態が続くことを容認するような気がします。仮にこの推測が正しいものになるならば、中国の大半を占めるといわれる低所得者層の生活は、物価上昇によって圧迫され、最終的には中国の社会不安も高まるのでしょう。もしかしたら、中国経済の今後の懸念は、中国株バブルの崩壊ではなく、インフレによる社会不安の高まりなのかもしれません。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
8月の中国の消費者物価指数(CPI)は、
前の年に比べどれくらい上昇した?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
6.5%
(1996年12月以来の高い伸び)
http://www.gci-klug.jp/klugview/07/09/12/post_3210.php