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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=a.a29rT2rEVM&refer=jp_us
豪ベーシスのヘッジファンド、破産法適用申請−業界への懸念広がる
8月30日(ブルームバーグ):債務担保証券(CDO)などに投資するオーストラリアのヘッジファンド会社、ベーシス・キャピタル・ファンド・マネジメントは30日までに、「ベーシス・イールド・アルファ・ファンド」の破産法適用を申請した。破たんに追い込まれるヘッジファンドが今後も現れるとの懸念が高まった。
ベーシスが29日ニューヨークで提出した申請によると、同社はケイマン諸島の裁判所に資産清算の許可を求めた。届け出によると、ケイマン籍の同ファンドの資産と負債はそれぞれ1億ドル(約115億円)強。ベーシスは米連邦破産裁判所に、ケイマン諸島での清算が進む間、米国での訴訟を差し止めるよう求めた。
ベーシス破たんのニュースを受けて、円相場は上昇した。投資家はリスク回避でオーストラリアや米・欧の高利回り資産を売り、円が買い戻された。ベーシスは米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンのデフォルト(債務不履行)増加を発端として、購入していた高リスク証券の価格が下落したと説明した。
カスタム・ハウス・グローバル・フォーリン・エクスチェンジのシニアディーラー、チャールズ・ウィギンズ氏は「このようなファンドが次々と現われてくる。非常に数が多いので、サブプライム問題による損失可能額が全体でどの程度なのか誰にも分からない」と話した。
1999年設立のベーシスは、5月には10億ドル超の資産があったが、サブプライム関連投資や信用市場混乱で損失を被った。先に破たんした米ベアー・スターンズのファンドと同様に、ケイマン諸島での破産手続きを望んでいる。ベアー・スターンズのファンドについての裁判所の決定は留保されている。
裁判所資料によると、ベーシス・イールド・アルファ・ファンドの債権者はJPモルガン・チェース・バンク、ゴールドマン・サックス・インターナショナル、シティグループ・グローバル・マーケッツ、モルガン・スタンレー、リーマン・ブラザーズ・インターナショナル(欧州)、メリルリンチ・インターナショナルなど。各社は既に、ベーシスにデフォルトを通告している。