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http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2007/08/28231540.php から転載。
配当や役員報酬は増加しても従業員給与は横ばい
2007年8月28日(火) 23:15:40 under 日本経済, 雇用・労働
1995年から2005年までの10年間に、大企業製造業の役員報酬は約2倍になったにもかかわらず、従業員の給与は横ばいのまま――。2007年度『経済財政白書』には、このようなデータが載っています。
さらに、こんなデータも↓。やはり95年から05年の間に、企業の経常利益および純利益も約2倍に、配当は3倍近くに伸びています。
ということで、『経済財政白書』もこんなふうに指摘しています。
●従業員給与が横ばいで推移する中、配当・役員給与は増加
今回の景気回復局面では、労働分配率が低下する一方で役員報酬の増加や株主への配当が進められているのではないか、という指摘がみられる。2002年以降、大企業の企業収益が回復する中で、配当や役員報酬が増加する一方で、従業員給与が横ばいとなっている(第1-1-15図)。大企業の一人当たり従業員給与に対する一人当たり役員報酬の水準は、2005年度において約4.8 倍となっており、これは1968 年度と同じレベルである。また、配当性向の動きをみると、同期間中(2002〜2005年)を通じて横ばいで推移していることから、利益増加が配当増につながっていると考えられる(第1-1-16図)。(同書20〜21ページ)
2007年度経済財政白書はこちらから。↓
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je07/07.html