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http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-27579420070827
[東京 27日 ロイター] 財務相に新たに就任する額賀福志郎氏は27日午後、官邸内で記者会見し、日本経済について「ようやく回復のきっかけをつかんだところであり、この勢いをさらに回復させる」と述べるとともに、「財政再建にもしっかりと対応したい」と抱負を語った。
額賀新財務相は就任に際し、安倍晋三首相から「財政再建のために、歳出・歳入一体改革に全力を尽くしてほしい」との指示があったという。
政府は、今秋から消費税を含めた税制の抜本改革について議論を開始することを明言しているが、参院では、消費税率据え置きを公約に掲げる民主党が第1党を占めている。
この点について新財務相は「民主党が参院で第1党であり、この賛同を得なければ法律は1本も通らない。国民的な課題である税財政についても、与党と民主党を中心とする野党とよく協議した上で、国民の期待に応えていくことが望ましい」との認識を示した。
その上で、当面の課題として、2009年度までの国民年金の国庫負担割合引き上げへの対応を指摘。「消費税を含めていろんな議論をしていくことは結構なこと」とし、「真正面から逃げずに議論し、安定財源確保に努力することが必要だ」と述べた。
また、次期日銀総裁人事について額賀新財務相は「金融政策の要であり、適材適所という基本的な考え方に基づいて対処したい」と語った