★阿修羅♪ > 国家破産52 > 118.html ★阿修羅♪ |
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-27533020070823
[東京 23日 ロイター] 伊勢丹(8238.T: 株価, ニュース, レポート)と三越(2779.T: 株価, ニュース, レポート)は23日、来年4月1日に経営統合すると正式発表した。株式移転により共同持ち株会社「三越伊勢丹ホールディングス」を設立し、両社が新会社の傘下に入る。売上高1兆5800億円の日本最大の百貨店グループが誕生する。新会社は、2013年3月期に営業利益率5%を目指す。
統合比率は伊勢丹1に対し、三越が0.34。三越は2000億円とも言われる土地の含み益を有しており、統合比率は三越にとって厳しいものとなった。三越の石塚邦雄社長は会見で「株価は、こうした含み益も含んだ値段」とし、違和感のない統合比率であることを説明した。
持ち株会社の本店は、東京都中央区銀座に置く。会長兼最高経営責任者(CEO)には伊勢丹の武藤信一社長が就き、社長兼最高執行責任者(COO)には三越の石塚邦雄社長が就任する。資本金は500億円で決算期は、伊勢丹と同じ3月期を採用する。
経営統合は「5―6年を見据えて、ステップバイステップで進める」(石塚社長)。
まず、統合準備委員会を発足させ、銀座と大阪の再開発や両社の百貨店の並存エリアへの対応、マーチャンダイジング統合などをそれぞれの分科会で進める。その後、2009年度末までに人材交流やシステム統合への実務作業、2011年度末までに商品部の統合やシステム統合を完了、2013年度までにカード事業の統合を進める方針。
<2013年3月期に営業利益率5%目指す>
伊勢丹の2007年3月期の連結業績は、売上高が7817億円、営業利益は322億円、営業利益率は4.1%。三越の2007年2月期連結業績は、売上高が8041億円、営業利益は126億円、営業利益率は1.6%。両社を単純合算すると、売上高は1兆5859億円、営業利益は449億円、営業利益率2.8%になる。
伊勢丹の武藤信一社長は「営業基盤の統合が済んだ段階で、営業利益に跳ね返ってくる効果は100―200億円程度ある。2013年3月期までには、営業利益率5%を出すようにしたい。その後5年のうちに、営業利益1000億円を目指すところまで持って行きたい」と述べた。
持ち株会社への株式移転はパーチェス法を適用することを見込むが、現時点では「のれん代」を算出しておらず、金額や償却年数は確定してから公表する。また、統合後の業績予想は、両社で設置する統合準備委員会で検討する。