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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000010-gen-ent
フタを開けてみれば「黒い恋人」だった石屋製菓の石水勲社長が、10年にわたる賞味期限改ざんの責任を取って辞任を表明した。後任にはメーンバンクの北洋銀行から島田俊平常務を迎える。トップが代わってもブランドイメージがすぐに回復するわけではないが、当然の選択だ。
それにしても、近ごろの北海道はこのテの事件が頻発している。7月には「牛ミンチ偽装事件」のミートホープが破産手続きを開始したが、なぜ、北海道の企業で不祥事が相次ぐのか。
「北海道には中小企業が多い。そして、中小企業にはワンマン社長が多い。社内にイエスマンが多いから、隠蔽体質がはびこりやすいのです」(経済ジャーナリスト)
ミートホープと石屋製菓はまさにワンマン経営だった。北海道ではないが、コムスンとかNOVAもそうだ。何かとトラブル続きなのだが、専門家によれば、北海道はとくにワンマン社長を生み出しやすい土地柄らしい。県民性に詳しい「ナンバーワン戦略研究所」の矢野新一所長が言う。
「北海道は開拓、独立をイメージしがちですが、沖縄と同じく、中央から長く“援助”を受けてきたために、都市部の人間は『依頼心』が強いのが特徴です。なので、社長にお任せという雰囲気になりやすい。加えて大ざっぱな道民性とか、悪い面が不祥事につながった可能性はある。もちろん北海道の経済が疲弊していることとも、無関係ではないでしょう」
やっぱり、格差社会を生み出した小泉―安倍政権にも責任の一端はある。