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今週の焦点:米緊急利下げで市場の混迷に歯止めか
8月20日9時3分配信 ロイター
[東京 20日 ロイター] 連鎖株安など金融市場の混乱を受け米連邦準備理事会(FRB)が前週末に実施した緊急的な公定歩合の引き下げで、金融市場に落ち着きが戻るのか注目されている。
FRBの措置を好感してNY株式が急反発したため、東京市場も株価が反発してスタートする、との見方が多いが、持続性に関しては慎重論もある。為替市場は株価にらみの展開とみられ、不安心理に一応の歯止めがかかれば、円急進も一服するとみられている。
<マクロ関係>
●日銀金融政策決定会合、利上げ見送り論広がる
22─23日の金融政策決定会合で利上げを視野に入れていた日銀も、米サブプライムローン(信用度が低い借手向け住宅融資)問題をきっかけに世界的な市場の混乱が深まりクレジット市場を中心に市場が機能不全に陥ったことで、金融市場の状況や実体経済への影響について分析の見直しを迫られている。日銀としては金利上昇に対して資金供給は続けるものの、問題の所在は欧米にあるため、基本的には欧米中銀の対応を静観する構えだ。ただ、FRBが前週末に公定歩合を引き下げたことで今週の利上げはなくなった、との見方が市場では大勢だ。
●日韓財務対話、両国の経済やマクロ経済・財政政策など議論
日本と韓国の財務省は22日、第2回日韓財務対話をソウルで開催する。日本からは尾身幸次財務相のほか財務省幹部が出席し、両国の経済情勢やマクロ経済・財政政策について意見交換を行う。
<マーケット関係>
●株式市場は反動高、戻り一巡後は不安心理払しょくまで激しい値動きに
東京株式市場は、急落の反動高が期待できそうだ。米FRBが公定歩合を引き下げたことを受けて、17日の米国株式は大幅高となった。東京市場でも週初から買い先行となることが予想される。しかし、信用収縮リスクに対する不安心理を払しょくしきれるとは言いがたい。円高進展による企業業績に対する不安感も残る。 戻り一巡後は不安定な動きになりそうだ。
●為替市場は金融市場の不安払しょくが課題、上下に荒い値動き続く
外為市場では、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題を背景に金融市場に拡大した信用収縮懸念の不安を、どこまで払しょくできるかが焦点となりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)の公定歩合引き下げ後もドルは一進一退が続いており、為替相場も着地点が見えない状況。各国中央銀行の政策運営が注目される。日銀金融政策決定会合では、最近の金融市場の混乱から金利据え置きが織り込まれつつある。
●円債市場は波乱含み、世界的な信用収縮強まりで金利低下余地
円債相場は、波乱含みの展開が予想される。米連邦準備理事会(FRB)が公定歩合の引き下げに踏み切ったとはいえ、世界的な信用不安が完全に払しょくされるかどうかは不透明感が漂う。世界的な信用収縮の動きが収まらなければ、一段の金利低下余地を探る場面がありそうだ。金融市場の混乱を受け、日銀が22―23日に開催する金融政策決定会合での利上げ予想は大きく後退している。会合後の福井俊彦総裁の記者会見では、先行きの利上げ姿勢や景気認識をどのように示すかが焦点になりそうだ。
<企業ニュース関係>
●07年度第1四半期の決算発表が続く、楽天の中間決算に注目
3月期企業の多くは2007年度の第1四半期(4─6月)、12月期企業は中間期決算をそれぞれ発表したため、株価の手掛かり材料として発表内容を精査したアナリストのレポートなどが関心を集める可能性もある。中間決算では、21日に発表予定の楽天<4755.Q>が注目されそうだ。さらに、為替相場が急激に変動したため、円高の収益に対して企業トップが何か発言した場合、見逃せない要因となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000542-reu-bus_all