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2007年 8月17日(金) 11時43分
円高懸念強く、平均株価は376円安と大幅に3日続落、1万5800円割れ=東京株式市場・17日前場
17日前場の東京株式市場では、全面安商状に下げ幅を拡大。平均株価は1万5772円39銭(前日比376円10銭安)と大幅に3日続落し、取引時間中では06年11月28日以来の1万5800円割れとなった。急ピッチな円高進行が懸念され、株価指数先物主導で売り優勢の展開となった。投資格付け会社ムーディーズが大口ヘッジファンドの破たんの可能性を警告、信用リスク収縮に伴う円キャリートレード(低金利の円を調達し、高金利通貨などで運用する取引)巻き戻しへの警戒感が強く、次第安の展開となった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の83%強に達した。
市場では、「円高が直撃した。輸出関連セクターが総やられとなり、指数にマイナスインパクトを与えた。ただ、メガバンクなど一部に売り一巡感が芽生え、きのうほどの不安はないようだ。サブプライムローン問題の血ウミも出つつあり、以前よりは前進したといえよう」(中堅証券)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり221、値下がり1448。出来高は10億9828万株。売買代金は1兆6761億円。東京外国為替市場では、1ドル=113円台前半(前日終値は116円5銭)で取引されている。
円高進行を受け、トヨタ、ホンダ、日産自、いすゞなどの自動車株が年初来安値を更新。住友ゴムが新安値を付け、ブリヂス、浜ゴム、洋ゴムなどのタイヤ株も下落した。円高に米ハイテク株安を映し、キヤノン、シャープ、松電産が新安値を付けたほか、ソニー、京セラ、HOYA、ニコン、オリンパス、エルピーダなどのハイテク株も下押した。コマツ、日立建機、オークマ、日製鋼、森精機、住友重、東芝機、イーグルなどの機械株も下げ基調を強めた。円高に大型原油タンカーのスポット運賃下落を映し、川崎汽、商船三井、郵船、新和海、第一中汽など海運株も軒並み安い。出来高トップの新日鉄をはじめ、JFE、住金、神戸鋼、共英製鋼、大和工などの鉄鋼株も下げ幅を広げた。東邦鉛、三井金、住友チタが年初来安値を更新し、住友鉱、DOWA、三菱マなどの非鉄金属株も売られた。個別では、中国塗が値下がり率トップ。エフテック、カーボン、豊田合、日本電工なども下げがきつい。
半面、米金融セクター買い戻しの動きや、国内主要8銀行・グループのサブプライムローン関連損失額が200億円にとどまったこともあり、三菱UFJ、みずほ、三井住友など大手銀行株が買われた。野村、大和証G、三菱UFJ証など証券株の一角も上昇。円高、NY原油先物安を受け、日本紙、王子紙、三菱紙、レンゴーなどのパルプ・紙株も堅調。JR東日本、JR東海、JR西日本、東急などの電鉄株もディフェンシブ感覚から物色された。個別では、大東紡が値上がり率トップ。15日時点で逆日歩50円のクボテックや、ファストリテ、東ガス、スギ薬局なども高い。
[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS−EXPRESS ]
提供:株式新聞社