★阿修羅♪ > 国家破産51 > 614.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□「コロちゃんのコロッケ屋!」が倒産、競争激化で売上げ伸び悩む。 [Narinari.com]
http://narinari.com/Nd/2007087804.html
「コロちゃんのコロッケ屋!」が倒産、競争激化で売上げ伸び悩む。
Web posted at: 2007/08/14 14:01
Written by コ○助
お肉屋さんの軒先で気軽に買えたコロッケも、商店街の衰退に伴うお肉屋さんの減少によって、昔ほどおやつ感覚では食べられない存在になっている昨今。スーパーの総菜コーナーなどでは販売されているのをよく目にするなりが、わざわざコロッケ目的でスーパーの店舗内に足を伸ばすのは手間だし、ぶらりと街を歩いている時ににおいに釣られて買う……という「衝動買い」はしづらいなりよね。その昔、学生時代の下校時にコロッケを買ってはおやつにしていたコ○助としては、ちょっと寂しい状況なりよ。
そんなお肉屋さんに変わって、90年代頃からコロッケを気軽に買える環境を提供していたのが「コロちゃんのコロッケ屋!」をはじめとする、コロッケ専門店の類(ほかには「コロまる」など)。ショッピングセンターやスーパーの駐車場、商店街に簡易店舗を構え、1個50円前後で販売されるコロッケがウケ、急速に店舗を拡大していったなりよ。
「コロちゃんのコロッケ屋!」は、そんなコロッケ専門店の中でも大手のチェーン。1996年に岐阜で開業したのを皮切りに店舗を拡大し、最盛期には700店舗を誇る一大フランチャイズチェーンを展開していたなり。1999年には東京に、2002年にはシンガポール、2004年にはイギリス(ロンドン)とケニア(ナイロビ)に出店するなど、世界展開も推し進めていたなりよ。また、タンザニア、ウガンダ、エチオピア、ブラジル、アルゼンチン、米国への出店計画を進め、「世界へ羽ばたくコロッケ」と、経済誌や経済系のテレビ番組で取り上げられることも多かったなりね。
でも、精力的に店舗展開を進めてきた「コロちゃんのコロッケ屋!」が外食産業との競争に敗れ、約25億円の負債を抱えて倒産してしまったなり。ホットスナックに力を入れ始めたコンビニが直接の競合相手になったことに加え、個人消費の低迷などの煽りを受けてフランチャイズ店の脱退が増加。新業態として出店していたハンバーガー店「コロちゃんバーガー」(閉店)、パン店「ポケットパン」(閉店)、カフェ「COROCHAN-CAFE」(閉店)、カレー店「守くんカレー&玉子丼屋」、飲茶専門店「中国料理飲茶レストラン」なども上手くいかず、業績悪化の一因となったなりね。
ちなみに、「コロちゃんのコロッケ屋!」はフランチャイズ店からはあまり評判がよろしくなかった様子。もともと50円のコロッケから生まれる利益は10円程度で、1,000個(1人×5個×200人)売っても1万円しか売上げが見込めないこと、本部から仕入れる材料費やロイヤルティーを差し引くと、オーナーは1日中働いても手取りは時給400円分×時間数程度にしかならないことなど、ネットにはさまざまな「コロちゃんのコロッケ屋!」のオーナー側の悪評が渦巻いているなりよ。まあすべてを鵜呑みにすることはできないなりが、単価の安い商材を扱っている以上、こうした苦労があるのは想像に難くないなり。
とはいえ、味は美味しいと評判で、価格も安かった「コロちゃんのコロッケ屋!」の倒産は、消費者の懐には痛手。また気軽にコロッケを買える場所が減ってしまったのは無念なり。
▽関連記事
□コロッケ:「コロちゃん」倒産 名古屋地裁に自己破産申請 [毎日新聞]
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20070814k0000e020050000c.html
コロッケ:「コロちゃん」倒産 名古屋地裁に自己破産申請
コロッケ小売りチェーンの「コロちゃん」(岐阜県恵那市、従業員32人)が13日、名古屋地裁に自己破産を申請したことが分かった。「コロちゃんのコロッケ屋!」を全国展開し、低価格と積極的な広告宣伝で知られたが、外食産業の競争激化で売上高が伸び悩び、資金繰りにめどが立たなくなった。民間信用調査会社によると、負債総額は約25億円とみられる。
地元信用組合を脱サラした小竹守・同社社長が90年に東海総合企画(同市)を設立し、96年にコロッケ販売を開始。00年にフランチャイズ展開を始める際に「コロちゃん」を設立し、事業を移管した。
1個50円の「コロちゃんコロッケ」を主力商品としたチェーン店を全国展開し、02年には直営とフランチャイズ店で計700店を出店。英国、ケニアなど海外にも進出し、03年3月期の売上高は約37億5300万円を計上した。また、約2坪のブース型店舗や、携帯電話のインターネット通信を駆使した販売管理システムなど独自の経営手法が注目を集めた。
しかし、その後、コンビニエンスストアなどとの競争激化や個人消費の低迷、フランチャイズ店の脱退などの影響で売り上げは伸び悩んだ。03年以降、ハンバーガー、パン、カレーなど新業態の店舗を出店したが、主力のコロッケ部門の不振を補えず、07年3月期の売上高は約27億円に減少。出店費用や広告宣伝費のための借入金が膨らんでいた。
英文を読む
毎日新聞 2007年8月14日 11時59分 (最終更新時間 8月14日 13時13分)
□「コロちゃん」が自己破産申請 コロッケで全国展開 [朝日新聞]
http://www.asahi.com/business/update/0814/NGY200708140003.html
「コロちゃん」が自己破産申請 コロッケで全国展開
2007年08月14日11時58分
「コロちゃんのコロッケ屋!」として、全国各地や海外にもフランチャイズチェーン(FC)を展開している食品会社「コロちゃん」(本社・岐阜県恵那市、資本金4億9062万円、小竹守社長)が、名古屋地裁に破産手続き開始を申し立てたことが14日わかった。帝国データバンクによると負債は約25億円。
同社は、1個50円の揚げたてコロッケなど、低価格食品をFC形式で全国展開。02年のシンガポール店を皮切りにケニア、ロンドンにも出店している。
02年には国内外合わせて700店舗を超えるまでに成長したが、その後は加盟店数の伸び悩み、競争激化が目立ち、03年3月期に約37億円だった年売上高は、07年同期には約27億円にまで落ち込み、資金繰りが悪化していた。今年3月時点の店舗は約500店。
□ユニーク商業人列伝 コロちゃん(株) 代表取締役社長 小竹守氏 [産業タイムズ]
http://www.shogyo-shisetsu.jp/article/retsuden/retsuden059.html
[2005.9.13]
ユニーク商業人列伝 第59回
コロちゃん(株) 代表取締役社長 小竹守氏
コロッケ1個53円で人を幸せにする商売
アフリカでジャガイモ生産・コロッケ製造・販売の現地一貫を計画
国内はドミナント出店で1000店体制へ
「コロちゃんのコロッケ屋」を展開するコロちゃん(株)の本社応接室にはケニアのジャガイモ畑を背に、瞳を輝かせた子供たちと手をつなぎ微笑む柔和な風貌の日本人の姿が大きなパネルとなって飾られており、眺めるほどに夢と希望が感じられる。コロちゃんは2004年3月、「コロちゃんのコロッケ屋」アフリカ1号店をケニアにオープンしたが、現在ではアフリカ各国からコロッケ1個に託す熱き経済効果への期待を求められている。一方、日本国内では1000店体制に向け、05年9月より政令市や地方の中核都市を中心にドミナント(地域集中)出店を開始する。アフリカと日本におけるコロッケビジネスの展望をコロちゃん(株)代表取締役社長の小竹守氏(=写真)に聞いた。
――パネルの日本人は小竹社長ですね。
小竹 写真は2002年4月、アフリカ視察旅行で撮影したものです。昔から内戦や食料難で傷ついたアフリカの子供たちの顔が心に残っており、コロッケを腹一杯食べさせてあげたいと願っていました。“コロッケは人を幸せにできる” “人の役に立つために働く”との思いからコロちゃんを設立したほどですから、私がアフリカの大地のジャガイモ畑で子供たちの笑顔に接する姿は、会社の心の原点であるような気がします。
――ケニアでコロッケは魅力ですか。
小竹 ケニアの風土はコロッケの材料となるジャガイモの栽培に最適です。主食はフライや肉類ですが、人々は日常でジャガイモを茹でて食べていますから、コロッケは自然と受け入れられ、スナック感覚でおやつとして食べることができます。何より180度の油で揚げるコロッケは簡単調理なうえに衛生的、さらに栄養バランスが良いことから誰でも口にすることができます。ケニアの1号店開店日には1200個が売れました。
――すでにアフリカ各国や国連が注目している。
小竹 05年5月23日、東京で“コロちゃんのコロッケ屋!アフリカ・ケニア1号店オープン1周年記念会議および祝賀会”を開催し、アフリカ26カ国の大使と代表の人たち、日本政府からは外務省、経済産業省、ジェトロの人たち、国連からはUNIDOの人たち60人以上の出席をいただきました。この席でアフリカにおけるコロちゃんのコロッケ屋の事業戦略と出店計画の説明を行ったわけですが、きわめて高い関心が寄せられ、アフリカの産業構造を底辺から変革できるかもしれない、ビジネスを超えた世界平和に貢献できるような雰囲気に包まれました。
――アフリカでの事業戦略は。
小竹 アフリカに展開する直営店は、原料のジャガイモ生産からコロッケ製造、販売までを一貫して現地で行うことで、相当数の現地雇用と食糧不足の改善を図り、多大な経済効果が見込まれるものとみています。将来的には冷凍コロッケを2次製品として輸出してもいい。06年中にはケニア・ナイロビにコロッケ製造工場を建設し、稼働します。店舗は基本的には自動車による移動型販売店舗「コロちゃんカー」において展開します。
――出店計画は。
小竹 ケニア出店に続き、現在はウガンダ、タンザニア、エチオピアで直営店づくりを進めており、06年前半までの開設を予定しています。これら3カ国でコロちゃんカーを3年計画で100台を走らせるのが目標です。さらにジャガイモはアフリカ全土で育ちますから、チュニジア、モロッコなど北アフリカに100台、セネガル、ギニアなど西アフリカにも100台、ザンビア、南アフリカ共和国などに100台、中央アフリカ、コンゴーなどにも100台のコロちゃんカーを2010年までに走らせたいと考えています。
――国内ではサイドビジネスとして定着しましたね。
小竹 “普通のあなたが、普通にできる”を大切にしたビジネスとしてコロちゃんのコロッケ屋は、日本初のコロッケ専門フランチャイズチェーンの形態で育ちました。これからも普通の方たちに資金的、または労力的にあらゆるリスクを最大限低減し、ムリ・ムダなくやっていけることを主眼に置いたサイドビジネスの立場で、安全に、健康に、そして何よりおいしい1個53円のコロッケを提供していく姿勢です。
――店舗も増えましたね。
小竹 「コロちゃんのコロッケ屋」は、ここ2年間でFC店、直営店とも不採算店の整理に注力し、これまで約100店を閉鎖し、現在はFC650店になりました。これからはFCオーナーを厳しく選定しながら、ドミナント方式で3年後の08年までに現在より350店舗多い1000店体制を目指します。今年度は06年3月までに東京、大阪、名古屋、福岡、仙台、さいたまの6都市に10店舗ずつ、計60店舗を出店します。運営はまず直営店で立ち上げ、軌道に乗ったら加盟店を募集し、FC店に切り替えます。店舗はブース型、テナント型、店舗併設型、コロちゃんカーによる移動型で展開します。
――独自のITシステムを構築している。
小竹 狭いブース型店舗内での利用、1店ごとの端末コストの抑制、急増する店舗数への対応、高い安定性・可用性の保持といった課題をクリアするため、NTTとIBMと協力してiモードによる出退勤管理+商品管理システムを開発し、店舗運営に大きく威力を発揮しています。このシステムの導入で経済産業省推進事業であるIT経営百選優秀賞を受賞しました。コロちゃんの店舗運営は特別な訓練や技術、経験は一切必要としない運営形態で、メニュー数が少ないという背景があってこそこのシステムが構築できました。
(聞き手 長尾伴文記者)
□アフリカ進出を目指す「コロッケ屋」のもくろみとは? [R25]
http://r25.jp/index.php/m/WB/a/WB001120/id/200506301106
日本発外食企業の海外展開の注目株!
アフリカ進出を目指す「コロッケ屋」のもくろみとは?
(2005.06.30)
いや〜、最近のニッポンの外食企業はがんばってますね〜。吉野家をはじめ、各社、世界中に羽ばたいております。バッサバッサ。
そんななか、コロッケ専門店の「コロちゃんのコロッケ屋!」がスゴイ! 普通店舗はもちろん、スーパーなどの駐車場に設置されているミニ店舗などを中心にフランチャイズ展開をしている同店は現在、イギリスやシンガポール、そしてケニアへと進出中なのだ。しかも5月23日には、アフリカ出店1周年記念を祝って、エジプト、ガーナ、チュニジアなどアフリカ26カ国の駐日大使さんたちを招いて、「アフリカ進出への事業概要説明会」を行ったのだ!
「昨年のケニア店では、たしかな手ごたえを感じました。そこで説明会では、アフリカ各国の代表だけでなく、経済産業省・UNIDOからも人を招いて、理解と協力を求めました。徹底して現地スタッフで展開できれば、相当な数の現地雇用が見込めるし、将来的には冷凍コロッケを2次製品として輸出したっていい。大きな経済効果があるばかりでなく、アフリカの産業を変えることができるかもしれない。これは、ビジネス以上に意味のあることなんですよ」(コロちゃん株式会社・小竹 守社長)
なんて夢のある話! でも、他の企業が、メジャーなアメリカや、人民が多い中国へと出店するなか、なぜアフリカなんです?
「『人の役に立つために働く』というのが私と我が社の基本理念。だから昔から、食糧難や内戦で傷ついたアフリカの子供たちの顔が心の奥に残ってた。どんな国でもジャガイモは育つし、油さえあればコロッケは作れる。いつかアフリカで『昔、変な日本人が置いてった“コロッケ”のおかげで俺たちは今、幸せなんだ』って声を聞きたい。そんな気持ちでやっていますよ」
現在、タンザニア、ウガンダ、エチオピアの3カ国で直営店開設を進行中。アフリカの貧困を「コロちゃんコロッケ」が救うなんてことも、近い将来あるかもしれませんね。
(篠本634/short cut)