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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu149.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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ドルの孤独な下落は、世界経済の不安に直結する。すでに円は、
日本人だけの円ではなく、世界の信用創造を担う通貨なのです。
2007年8月14日 火曜日
◆強い実体経済と流動性懸念、バランス取れた判断迫られる日銀 8月13日 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070813-00000572-reu-bus_all
[東京 13日 ロイター]
(前略)
仮に日銀が利上げに踏み切った場合でも、金利の上昇にはオペにより流動性の潤沢な供給で対応が可能だ。
だが、米欧を初め各国中銀が流動性を供給しているにもかかわらず、日銀が利上げに踏み切ることで、金融市場の中に「日銀が予期しない不安」の芽を生じさせることにもつながりかねないとの声が、日銀内の一部に出ている。サブプライム問題が今後、どの程度実体経済に影響を及ぼすか、しばらく注視していく必要がある。
利上げを視野に入れている8月金融政策決定会合まで、あと10日あまり。まずは世界的な流動性懸念の沈静化が必要不可欠。利上げできるかどうかは、実体経済の強さと流動性懸念とのバランスをどう判断するか次第だ。
◆日銀、それでも利上げ? 8月13日 HiT株式教室
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/family-mn/hit1.htm
大半のエコノミストはサブプライム問題に端を発した信用収縮にもかかわらず、23日に日銀は利上げを行うと予想しています。ECBやFRBによる大量の資金供給はクレジット・クランチに対応した緊急措置で、利下げと同様の金融緩和策ですが、日銀だけはこの問題と関係なく利上げすることが規定路線のように語られています。
7月の金融政策決定会合で、福井日銀総裁は「標準シナリオに概ね沿って動いている。この動きが続けば、将来、政策変更を行って間違いないという確信につながる。」と発言しました。この発言を勝手に解釈すると、「7月に利上げしても良いという確信があるが、選挙前でもあるし、少し遠慮し、時間を置いて8月に利上げを行いたい。」といったところでしょうか。
その後のCPIの若干の下落や4−6月GDPが予想以下の0.5%の低成長となったことなど、利上げにマイナスの数字があり、この部分までを『標準シナリオ』内の動きと許容できたとしても、世界的な金融市場の動揺まで、まさか、「シナリオ通り」と言うわけではないでしょう。問題となっているCDOは市場として成立しておらず、損失額が確定できないことが世界の金融市場を混乱に陥らせています。
そうした状況で、「景気に強気の見通し」だけで総裁を含めてタカ派5委員が政策変更へ進めば、「想定シナリオ外」である現在の事態を無視することになりかねません。選挙を意識したかどうか分かりませんが、今月に利上げ実行なら、タイミングを1ヵ月間違えた感は否めません。予期せぬ出来事に対して、果たして、どのような判断を日銀は下すのでしょうか。(後略)
◆世の中は夏休み 8月13日 ぐっちーさんの金持ちまっしぐら
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55
(前略) 欧州中銀も資金を供給しており、二日間の供給合計は史上最大だそうです。あの9・11を超えたってんだからすごいですぜ。あの時、世界中の担保に供されているUSTの約25%がFED WIREの入っている建物が倒壊しちゃってデータが飛んで行方不明になっちゃったのですよ。担保が消えちゃうんだからそれは大変。で、あわてて資金を供給したんだけど今回はそれを軽く越えたという訳ね。
それどころか短期の資金供給という観点から見ると金額としては今回はあの1987年のオクトーバークラッシュを超えたということになり、史上最大の資金供給になった訳。当時とは比べ物にならんくらいレバレッジがかかってますから当然といえば当然なんですが、今の世界中の中央銀行の対応をみれば「ぜんぜんたいしたことない」、とテレビや日経でしゃべってお金をもらってる連中は全員引退するべきだとあたしゃー思いますよ。
で、過去のケースではこれで止まるんです。北の潮の寄り切り、はたまた荒勢のがぶり寄り(若い人にはわかんないね・・・爆)見たいなもんでこれでフィニッシュ!
無限大の資金供給(モラルハザードとかそういう問題にかまってる場合ではない)っていうんだから普通ならこれで止まる。
unusual funding needs ってんだから連銀のことの重大性の認識はわかろう、というもので、これで日銀が「日本の景気は回復傾向だからって利上げ」とかしたら笑えるんだけど・・・・マジでするか?? ってのは冗談で、日銀から何のメッセージも出てこないのは相変わらずといえば相変わらず。日本も無限大の資金供給をやる準備がある、くらいいえないもんですかね。多分「あとで利上げするときに担保されちゃったらまずいですよ」、ってな役人的ダイアログがおきているんだろうけどね。
でもね、あなた、これは世界経済危機ですぜ・・・犯人にされても知らないからね。 で、普通なら止まるんですが・・・・。
でも今回私がまだ不安なのはなぜか・・・・、
というと「中央銀行のテマセック化」あたりでお話した一連の事情・・・・G8にも加わっていない場外のマネーがあまりにも大きくなっていてこういうまっとうな中央銀行(ECBやFRB)のメッセージが伝わらない可能性がある・・・・しかも強烈なレバレッジがかかってたりする・・・・ってことに尽きるのですよ。
つまりこれだけ中央銀行がクレジットを担保してくれるなら普通はお金は流れて行きますし、投資家は安心です。しかし、これでは満足しない人々がマーケットに多数参加しているとなると・・・という訳ですね。
あ、おれ関係ないもん。半分やられで済むなら(今まで大分儲けたから)解約解約!! 連銀になんの義理もないしさ・・・ってな流れです。こればっかしは私にもわからんけど可能性は考えるべき。実際私のロシア人の友人数名(いつもプライベートジェットに乗ってくる。昔はおれがウォッカおごってやってたのに・・・爆)は既にそういう投資行動を取ってます。ドイツ銀行だとか、東京三菱銀行あたりだとやはりレピュテーションリスクがある訳だけど、ロシア外国貿易銀行あたりだと??? ということ。(後略)
◆世界の政治は、円安を容認へ。 8月12日 エスプレッソダイアリー@信州松本
http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/archives/51687764.html
日米欧の中央銀行が、そろって市場に資金を供給。これで8月の日銀による利上げは消えました。短期の金利市場は、すでに7割ほど利上げの見送りを織り込んでいるようです。いまごろ欧州の政治家たちは、腹をくくっているかもしれません。1ユーロが170円を超える展開を。これだけ株安と円高との連動がハッキリしてきたら、もう誰も円キャリー・トレードを批判できない。私は2007年のうちに1ドルが130円を超えると思います。
7月に福井総裁は、「自分の家の庭先だけをキレイにしておくわけにはいかない」と述べて、次の利上げを示唆していました。「庭をキレイにしておく」とは、円安を維持し、輸出に有利な状況にしておくこと。もう日本ほどの経済大国になれば、グローバル経済の中で自国の通貨が果たす役割を無視することはできないのです。おそらく1USD=124JPYまで急速に円安が進んだ頃には、世界から批判が集まったのでしょう。ところがサブプライム問題を引き金に円高へと逆流してみれば、世界の株はドカーンと落ちる。世界の通貨当局は、これで円安を容認せざるを得なくなりました。
このところ米ドルは、ずっと下落を続けてきました。CNBCには「アメリカは偉大であり続けるのか?」というタイトルが登場し、グリーンスパン氏がアメリカに流れ込む資金が「恒久的ではない」と述べ、ポールソン財務長官も「いかなる形であれアメリカへの投資を歓迎」と語り、ついにはブッシュ大統領が同じ話を記者会見で繰り返しました。これだけ揃えば、もう「利下げが難しい」なんていう甘い話ではなく、ドル不安です。円とドルは世界の通貨に対して緩やかに下落してきましたが、アメリカ経済と密接に関係し、軍事同盟まで結んでいる日本の円までもがドルに対して高くなるようでは、ドルの行く先に見えてくるのは孤独な下落。ドルの孤独な下落は、世界経済の不安に直結しますから、世界中の株価が大きく落ちるのも当然です。
これまで福井総裁は、なんども投資の重要性を繰り返してきました。「力強い投資。たいへん厳しい道だが、それしかない」。しかし、円という通貨にしがみつく多くの日本人は、「外貨=危ない」というイメージから抜け出すことができず、1,500兆円の個人の金融資産のうち、たった3%だけが外貨という状態。いま起きている株安は、世界が日本の扉をノックしているようなものです。「さあ、日本の皆さん。出て来てください。もう、皆さんが円という通貨を国内に仕舞いこみ続ける行為は、世界にとって迷惑になります。いまは世界の経済が成長していますから、投資を必要とする場所がワンサカあるのです。これまでは米国のドルが独りで世界の経済をファイナンスする役目を背負ってきましたが、それももう限界です」。円は、日本人だけの円ではなく、世界の信用創造を担う通貨なのです。(後略)
(私のコメント)
サブプライムが発火点となった信用不安は、世界の中央銀行が無制限の資金供給する事態にまで発展してきていますが、今月にも日銀の利上げが行われるかもしれないと言う観測が流れています。本来なら7月に利上げをすべきところを参院選のために翌月に延ばした。しかし本当に利上げをしたらどうなるのか、円キャリの逆流が巻き起こってまたしても世界同時株安を引き起こしかねない。
世界の金利水準を見れば、世界に資金を供給しているのは日本なのであり、日本の金利水準が変更になれば世界経済は大きな影響を受ける構造になっています。今までなら日米間のドル円だけを見ていればよかったのに、アメリカ経済の弱体化とグローバル経済化によって相対的に日本円の存在価値が浮上してきました。
つまりドルを支えてきた資金還流に変調が生じてきて、さらにサブプライムから普通の住宅ローンにまで焦げ付きが広がりだして、債券市場はパニック状態になりファンドを解約してもいくら戻ってくるかわからない状況になっている。資金力のあるファンドはさっさと損失を確定して膿を出していますが、ほとんどのファンドはいったん落ち着くまで損失がいくらなのか確定できない。
従来ならば日米欧の中央銀行が資金供給すればパニックは収まるのですが、今回の場合は投資元が日米欧のファンドだけではなく、「中央銀行のセマテック」が絡んでいるから、何が何でも解約を迫って債券市場は大混乱するかもしれない。特に中国やロシアの「セマテック」は強引に解約に動くかもしれない。そうなれば助かるファンドもお陀仏だ。
ファンドがお陀仏になればファンドに貸していた銀行も不良債権を抱える事になり信用不安は拡大していくかもしれない。テレビや日経新聞あたりにサブプライムなんて問題ないといっていたエコノミストや経済評論家も「株式日記」で勉強していれば、現在のような状況を予測できた事だろう。
私自身は株式投資も為替相場も経済的な都合で全くやっていないのですが、アメリカ経済の成り行きを見守ってから行動した方がいいのだろう。FRBとしては金利を下げて不動産市場の梃入れをしたいところですが、利下げをすればドル不安が再発して利下げをすると株が下がるというおかしな現象も起こりうる。逆に日本では利上げをすると株が上がることもありうる。しかし現在の日米関係でそれが出来るだろうか?
今までならNO1とNO2の日米関係だけで世界経済をリードする事ができましたが、EUのユーロの登場で実質の経済のNO1はEUになった。だから日銀もEUとの連携に切り替えつつあるのかもしれない。つまりNO1のEUとNO3の日本が組んでNO2のアメリカ経済をぶっ潰すのだ。日銀が今月の利上げをしたら世界的大変動が起きる可能性がありますが、EUと日本が組んだからこそ出来るのかもしれない。
アメリカのブッシュ政権が安倍内閣に冷たくするのも安倍総理がアメリカ離れを模索しているからであり、アメリカよりもEUを先に訪問した事からもそれは伺える。だからアメリカは安倍降ろしに動いた。しかし民主党の小沢はもっと反米だったので慌てているのではないだろうか? アメリカは軍事力ではダントツの規模ですが、経済規模ではすでにEUに抜かれている。その歪が出てきて経済が没落すると同時に軍事力も大軍縮せざるを得なくなる。
いわゆる世界の多極化で日本の外交や防衛がアメリカ一辺倒でいい訳ではないのであり、日米安保と憲法第九条にすがっていればいい世の中ではなくなってきている。これから起こる世界経済の大変動はアメリカを没落させEUと日本が世界をリードする世界になるだろう。これは通貨の動きを見れば分かる事でありユーロ高と円高が重なればドルは暴落してしまう。だからアメリカとしては円キャリを促してドルを支えてもらう必要がある。しかしそれも限界だ。8月の日銀の利上げはアメリカ経済の死刑宣告なのだ。
ミネアポリスの橋の崩落はアメリカの没落を予感させる。
アメリカ経済はインフラの整備もままならないほど劣化している。