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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aUOjP30OMTdA&refer=jp_japan
円の上昇は終わりか−日本の成長は鈍化、利上げは遅れる見通し
8月13日(ブルームバーグ):7週間にわたる円の上昇は終わりを迎えそうだ。
JPモルガン・プライベート・バンクと三菱UFJ投信は円安方向をみている。5カ月連続の消費者物価下落が日本銀行の利上げを遅らせると予想しているためだ。利上げが遅れれば、円は一段と上昇する理由がなくなる。
日本の成長率は2007年1−3月(第1四半期)の3分の1未満に落ち込んだとみられる。世界的な信用収縮は日銀に利上げをためらわせるだろう。円は先週、前週末比0.29%下落の1ドル=118円40銭で終了した。
オッペンハイマーファンズの国際債券ポートフォリオマネジャー、ロバート・ロビス氏は「日本側には円が上昇する理由がない」として、「経済指標は改善よりもむしろ悪化しているようだ。消費やインフレが加速しなければ、日銀が利上げを正当化するのは難しい」と話した。
円は6月22日に付けた年初来安値の1ドル=124円13銭から4.64%上昇している。上昇率は主要16通貨中で最大。2番目のスイス・フランの上昇率は 2.55%だ。
ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査によると、13日発表される4−6月(第2四半期)の日本の国内総生産(GDP)は0.9%成長と、第1四半期の3.3%成長から減速が見込まれる。国際通貨基金(IMF)は先週、日本の07年インフレ率はゼロとの予想を示した。
クレディ・スイス・グループが金利スワップの動向からまとめたところによると、8月22、23日の次回日銀会合で0.25ポイントの利上げが決まる可能性は10日、26%と前日の64%から低下した。
大きな流れ
JPモルガン・プライベート・バンクの主任為替トレーダー、ポール・バレット氏は「大きな流れは依然、円安だ」と指摘する。
日本の投資家による円のショートポジション(売り持ち)は今月、1日平均230億ドル(約2兆7200億円)超に増加した。7月の1日平均は210億ドル(ブルームバーグ算出)。
円は先週下落したものの、現水準は依然、ブルームバーグ・ニュースの調査に答えたエコノミスト43人中36人の予想を上回る。予想中央値では10月までに1ドル=121円まで円安が進むとみられている。
三菱UFJで運用に携わる太田順也氏は、現在の円相場の水準は小口投資家に売りの好機を与えていると指摘した。
円は6日、1ドル=117円19銭と3月以来の高値を付けた。米国のサブプライム住宅ローン関連証券や社債市場での損失への懸念が背景にある。市場の不安は低金利の円で調達し高利回り資産で運用するキャリートレードの後退につながり、円が買い戻されやすくなる。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの世界市場グループ世界戦略担当ディレクター、サマルジット・シャンカー氏は「サブプライムをめぐる懸念が消え去ることはない」と話す。
一方で、日本の投資家は金利の高いオーストラリアやニュージーランド、ブラジルなどの国債に投資すれば、日本よりも少なくとも5ポイント高いリターンを得ることができる。JPモルガンのバレット氏は「金利差は依然、キャリートレードを再び活発化させるのに十分だ」と話している。
原題:Yen Summer Fling Ending as Japan Economy Slows, Rates Stagnate (抜粋) {NXTW NSN JMO4X607NBB5 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita akinoshita2@bloomberg.net Editor: Kambara 記事に関する記者への問い合わせ先: Min Zeng in New York at mzeng2@bloomberg.net . 更新日時 : 2007/08/13 07:21 JST