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7日に開かれた政府の月例経済報告の関係閣僚会議で、自民党の中川幹事長が、
日銀の福井俊彦総裁に詰め寄る一幕があった。
中川氏は「参院選では、地方で景気回復の実感がないとの声があった」と切り出し、
「理由としては、名目成長率がなかなか上昇せず、(政府の成長率)目標が達成で
きていないことがある」と指摘。・・・・8月8日読売。
自民党は「いざなぎ景気を超える」と主張してきた。その根拠は、名目GDPをGDP
デフレーター(このデフレーターには疑問ありだが)でふくらませて、実質GDPに置き
換えたものを根拠にして「経済成長をしている」とごまかしの発表をしてきたからであ
る。つい本音が出た?
内閣府発表の2006/1-12の名目GDPは507,6兆円、実質GDPは548,2兆円、
つまり「その差40兆円」を膨らませているのだ。
これは、「年間手取りが507.6万円の人に、デフレにより貴方の年間手取りは実質
547.6万円です」と言っているにすぎないのです。はっきり言えば数字をごまかして
きたのです。
名目507.6兆円という数字は、10年まえの名目GDPと同じ水準です・・・96〜98年
の名目GDPは、それぞれ 504,2 515,2 504,8 (3年間平均508兆円)。
中川幹事長は選挙で大敗してはじめて、国民の痛みを自分たちの痛みとしてうけとめ
ざるを得なかった? そのはらいせに日銀総裁に、八つ当たりしたのです。
ついでながら、この10年間で、日本の経済成長がいかに取りのこされているかを端的
に表しているグラフを紹介しておきます。
「日本経済復活の会」 −積極財政で財政が健全化するー
http://www.tek.co.jp/p/