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□本業の好調もちろんだが…任天堂株好調のカラクリとは [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080110.html
本業の好調もちろんだが…任天堂株好調のカラクリとは
時価総額一時キヤノン上回る
株式時価総額が31日に一時、キヤノンを上回った任天堂。携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」や家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」の売り上げが絶好調なためだが、同社の株価が右肩上がりを続ける理由はそれだけではないようだ。
同日午前の取引を終えた時点で、任天堂の時価総額は8兆5284億円に達した。一時的ではあるが、日本経団連会長(御手洗冨士夫氏)を輩出するキヤノンとメガバンクの三井住友フィナンシャルグループを上回って国内企業で4位、製造業ではトヨタ自動車に次ぐ2位に浮上した。
時価総額は発行済み株式数に株価を掛け合わせたもの。会社の株をすべて買い取ることができる金額のため、株式市場が付けた「会社の値段」ともいえる。
同日終値では、再びキヤノンと三井住友を下回って6位になったが、それでもNTT、ホンダ、武田薬品工業、ソニー、新日鉄といった巨大企業を上回る。
昨年11月末時点で3兆7000億円弱だった任天堂の時価総額が倍以上になった最大の要因は、本業の躍進だ。「ニンテンドーDS」「Wii」が、ソニー「プレイステーション3」などのライバルを大きく引き離して大ヒット。08年3月期は早くも2回目の上方修正が行われている。
株価も7月26日には6万1800円の上場来高値を付けた。6月には欧州系証券会社が「目標株価8万円」を掲げたリポートを出しており、実現すれば、時価総額は11兆円超と現在3位のみずほフィナンシャルグループを上回る水準になる。
時価総額が一気に浮上してきた背景として一部で指摘されているのが、日経平均株価のこのところの急落だ。
日経平均株価は、東京証券取引所の1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄で構成されるが、任天堂株は、時価総額上位15社の中で唯一、採用されていない。東証にも上場しているが、主に大阪証券取引所で取引されているためとみられる。
米国株安や円高、政局不安などを背景に日経平均株価が急落した局面では、構成銘柄も大量に売られたとみられる。ところが、任天堂は構成銘柄ではないことから“難”を逃れ、逆に、好業績を材料に株価が浮上した側面もあるようだ。
任天堂の株価上昇について、ある家電担当アナリストがこう指摘する。
「家庭用ゲーム機の両巨頭は任天堂とソニー子会社のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)だが、SCEは非上場会社。ゲーム担当のアナリストは、どうしても任天堂株を買い推奨しやすい傾向がある」
「時価総額を増やすことは究極の買収防衛策」(兜町関係者)という側面もあり、順風満帆の任天堂。「ゲーム事業に頼る“一本足打法”には不安もある」(同)という同社が時価総額10兆円企業になるには、さらなるヒット商品か事業の登場が必要になりそうだ。
ZAKZAK 2007/08/01