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「為替」 米株式続落で円買戻し継続161.51円、原油反発77.10ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
7月28日6時42分配信 フィスコ
「米株式続落で円買戻し継続161.51円、原油反発77.10ドル」ニューヨーク外為市場
概況 2007年7月28日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:39JST 「米株式続落で円買戻し継続161.51円、原油反発77.10ドル」
【ロンドン市場概況】
27日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルやポンド・ドルでもポジション調整
の動きが広がり、ユーロ・ドルは1.3710ドルから1.3637ドルまで下落、ポンド・ド
ルは2.0394ドルから2.0303ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2065フランから
1.2133フランまで上昇した。ドル・円は、欧州通貨でのドル買い戻し、クロス円の
下落を受けて118円85銭から119円29銭で上下し、ユーロ・円は163円24銭から162円
30銭まで下落した。
【経済指標】
独・8月GFK消費者信頼感指数：8.7（予想8.7、7月8.5←8.4）
スイス・7月景気先行指数：2.13（予想2.00、6月2.08←1.98)
独・ノルトラインウエストファーレン州7月CPI：前年比+1.9％（6月+2.1％)
独・バーデンウィッテンベルグ州7月CPI：前年比+2.1％（6月+2.0％)
独・ヘッセン州7月CPI：前年比+1.6％（6月+1.6％)
独・ブランデンブルグ州7月CPI：前年比+1.9％（6月+1.6％)
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：118円94銭、ユーロ・円：162円30銭、ユーロ・ドル：1.3647ドル、ポン
ド・ドル：2.0301ドル、ドル・スイス：1.2116フラン
【ニューヨーク市場概況】
27日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米4-6月期GDP速報値が予想を上回
る1年ぶりの高成長を示した事で一旦119円18銭まで上昇したものの、株式市場の続
落に伴う売りに118円50銭へ反落し、118円60銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはユーロ・円絡みの売りに押されて1.3667ドルから1.3630ドルまで下
落し、1.3635ドル前後で取引を終えた。ユーロ・円は株安を嫌気したリスク回避の
キャリートレード手仕舞いが継続して162円82銭から161円51銭まで下落した。ポン
ド・ドルは2.0346ドルから2.0231ドルまで下落し、ドル・スイスは“質への逃避”
のスイスフラン買いに1.2121フランから1.2068フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
9月までの利下げ確率：20％←24％
年内の利下げ確率：76％で変わらず
【シカゴVIX指数：株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数】
24.17←20.74、日中最大24.17（昨日までの年内最大7/26の23.36）
【原油市場】
原油相場は2ドルを超える大幅高となり、再び77ドル台を回復した。本日発表された
米4-6月期GDP速報値が予想以上に上昇（年率+3.4％、予想+3.2％）し、経済成長の
加速に伴う需要の増加観測から買いが優勢となった。また、先週の製油所稼動率が
昨年9月以来の高水準91.6％に上昇し、夏場のガソリン需要に対応するため生産を本
格化させていることを示したことも引き続き買い材料となっていた。NY原油先物価
格は引けにかけて77.10ドルまで上昇し、ほぼ高値となる77.02ドル（前日比+2.07ド
ル、+2.7％、年初来+26.1％）で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は
+1.9％となった。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。引き続き信用リスクの高まりを嫌気して値動きの荒い展開とな
り、特に引け前の30分でダウは130ドル近く急落する展開となった。セクター別で
は、家庭用品・パーソナル用品や各種金融が上昇した一方、不動産や半導体・同製
造装置が軟調。家具やアルコール飲料などのフォーチュン・ブランド(FO)は予想を
上回る決算を発表して上昇。アパレルのギャップ(GPS)も新たにグレン・マーフィー
氏をCEOに迎える人事を発表して6%高となった。その一方でシェブロン(CVX)は予想
を上回る決算を発表したものの売りに押された。またアムジェン(AMGN)は業績予想
を引き下げて下落。ラムバス(RMBS)も冴えない決算を発表して14%安となった。ダウ
構成銘柄では、メルク(MRK)やエクソン(XOM)が約3％の下落。結局ダウは208.10ドル
安の13265.47、ナスダックは37.10ポイント安の2562.24で取引を終了した。信用リ
スク問題が投資家の最大の懸念材料となっており、当面下値を探る展開となりそう
だ。
【通貨オプション】
オプション市場では、円の急騰を受けたパニック的な買いや、日本の選挙を睨ん
だイべントリスクを受けた短期物の買いが目立った。1ヶ月物変動率は8.550％から
9.350％と3/20来となる高水準まで上昇、3ヶ月物は8.125％から8.625％、6ヶ月物は
7.725％から8.025％、1年物は7.600％から7.750％へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは、円コール買いは引き続き強く25デルタ円コール1ヶ月物は
2.150％から2.500％、3ヶ月物は2.200％から2.450％、6ヶ月物は2.275％から
2.5250％、1年物は2.275％から2.575％へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
米・4-6月期GDP速報値：前期比年率+3.4％（予想+3.2％、前期+0.6％←+0.7％）
米・4-6月期GDPデフレータ：前期比+2.7％（予想+3.4％、前期+4.2％）
米・4-6月期個人消費速報値：前期比+1.3％（予想+1.5％、前期+3.7％←+4.2％）
米・4-6月期コアPCE価格指数速報値：前期比+1.4％（予想+1.4％、前期+2.4％）
米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値：90.4（予想91.2、速報92.4、6月
85.3）
独・7月EU調和消費者物価指数：前年比+2.2％（予想+1.9％、6月+2.0％）
独・7月消費者物価指数：前年比+1.9％（予想+1.8％、6月+1.8％）
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「株式市場のリスクは再度相場に織り込まれつつある」
「市場の損害は警鐘」
「借り手、貸し手とも規律を高める必要がある」
「市場はリスクを再評価する事で調整しつつある」
「強いドルは米国の国益に叶う」
「為替相場はファンダメンタルズを反映し、市場で決定されるべき」
「ドル安は世界経済の強さにより導かれたもの」
「サブプライム問題は抑制されている」
「米国経済は堅調」
「米国は中国経済の構造改革を求める」
「中国の経済拡大は米国にとって好機となる」
ブッシュ米大統領
「米経済は柔軟で、弾力性がある」
キミット米財務副長官
「APEC財務省会議では為替相場が議題に」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 119.10 119.29 118.50 118.57
ユーロ・ドル 1.3706 1.3710 1.3628 1.3631
ユーロ・円 163.23 163.24 161.51 161.62
ドル・スイス 1.2075 1.2133 1.2065 1.2086
ポンド・ドル 2.0373 2.0394 2.0231 2.0234
株式市場：
NYダウ 13472.68 13520.80 13265.47 13265.47
ナスダック 2599.43 2608.99 2562.06 2562.24
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.559 4.497
米国債10年物 4.786 4.759
米国債30年物 4.953 4.933
先物市場：
NY金先物 671.5 675.5 669.0 672.3
NY原油先物 75.40 77.10 75.25 77.02
シカゴ日経平均先物 17110 17210 16990 17020
最終更新:7月28日6時42分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070728-00000001-fis-brf
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