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借金総額834兆円と大人の責任【World Report】
Vol.62 Jly/ 1/2007
財務省は日本政府の借金総額が3月末で834兆3,786億円にも達し、過去最高に達したと発表していますが、同時にこの借金総額の内訳も詳しく発表されています。(ご参照グラフ2-1)
以下の内訳をご覧ください。
政府短期証券 100兆9,741億円
これは5月末の外貨準備高(9,111億ドル)とほぼ同額であり、日本が持っています外貨準備高がそっくり実は借金で作られているということがこれで裏づけられているのです。ドルの方が金利が高いからこれで運用するということかも知れませんが、世間では外貨準備高が100兆円以上あるから日本は金持ちといわれてもいますが、この 100兆円の資産がほぼ借金で作られていたということであれば、張子の虎ともいえる外貨準備高といえるのではないでしょうか?
そして日本は1兆ドルにも上る外貨準備高があるのだから金持ちであるとして世界中の国が日本からODAとしてお金をむしりとっています。本来であれば、日本の外貨準備高は110兆円から借金分の101兆円を引いた<9兆円>が日本の本当の外貨準備高になるはずなのです。
すなわち、本当の日本の力は<9兆円>の外貨準備高ということになるのです。
世界中の国はこのような日本の実態を知っており、日本が張子の虎を続け、『日本は金持ちですよ、お金をあげますよ』とバラまきを続けている間に可能な限りお金をむしり取っておこうとなっているのです。
※ 2002年度に20ヶ国に対して総額316億円を日本政府は供与していますが、このうちなんと19ヶ国分、総額で312億円分が<使途不明>となっているのです。(ODAとして行われた債務救済無償資金協力について国会(衆議院外務委員会)で明らかにされた内容です。)
世界中の国の政治家はそのうちに日本は一文無しになるのを知っており、そうなる前にあらゆる手段を使って日本のお金を、言い方は悪いかも知れませんが掠め取っているのです。
よく考えてみれば分かりますが、100兆円も本当に外貨準備高があるのならもっと国民は豊かであっても良い筈ではないでしょうか?
確かに一部の<セレブ:勝ち組>は素晴らしい生活をしていますが、多くの一般国民は生活苦にあえいでいるのが実態であり、外貨準備高が実は<9兆円>しかないとなれば、今、多くの日本国民が生活苦にあえいでいるのも分かります。
※生活保護世帯数 100万世帯
※児童扶養手当受給者数 98万7450人(今年2月末)
※貯蓄がない世帯 20%以上
ここで本題に戻りますが、日本国の借金は今や834兆円にも達しており、これに地方の借金200兆円を加えますと1,000兆円を突破します。
※因みにこの借金には独立行政法人(22法人)が抱えています損失は入っていません。
2006年3月末で総額1兆6,000億円もの累積損を抱えており、これはいずれ我々税金で負担させられるのです。
総額1,000兆円の借金に比べたら確かに微々たる金額ではありますが・・・。
この1,000兆円には今騒がれています年金債務は入っていませんからこの年金債務を入れれば日本政府の借金総額は軽く1,500兆円を突破する事になりますが誰もこの金額につき真剣に議論しません。
これだけの借金をこれから成人になる子供達やこれから産まれてくる子供達が負担する事になるのです。
あと10年もすれば国の債務だけで総額は1,000兆円を突破し、仮に金利が昔のように6%を越えるようになれば利払いだけで60兆円という税収を上回る事実上の破産状態になるのです。
この税収ですが、景気がよいとして2006年度は前年度実績を1兆4,000億円上回る50兆4,680億円を予定していましたが政府が予想していたほど税収が上がっておらず、このままいけば数兆円不足するという事態におちいっているのです。
戦後最長の景気回復ということで税収が増えるからと大風呂敷を広げたものの、実際には想定していたほど税収が増えなかった為に税収が足らなくなってきているのです。
今のような好景気でも税収は50兆円しかなく、今後金利が上がれば景気は悪化していきますから税収は大幅に減ります。
利払いが増えていくなか税収が減りその間に借金総額が増え続けていくという最悪の事態になりますが、政府関係者・官僚・政治家はその時にはこの世にはいませんから、誰も真剣に考えていないのです。
それで果たして責任ある大人と言えるでしょうか?
今、日本国中、偽装だ、汚職だ、横領だ、殺人だ、窃盗だ、等々、これでもかという位の酷い報道がされていますが、こんな報道を毎日聞かされて子供達が健全に育つでしょうか?
子供達のためにも、今、我々大人が真剣にこの空前の規模に膨らんでいる借金問題につき、議論する必要があるのではないでしょうか?
そして来るべき崩壊のときに備えて日々準備だけはしておくべきではないでしょうか?
http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_070701_1.html